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健康で文化的な最低限度の生活 感想その2

どうも姫路のhideです。お金に縛られない飲食店をしたり、悲しいを削減するオンラインサロン&シェルターを運営して頑張って生きています。

「健康で文化的な最低限度の生活」                         1巻で1note使い切る面白さ!


それでは2巻の考察と感想!行ってみましょー!!
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怠け者なのか?深刻なのか?


1巻ラストで大丈夫です!と言い張ってたお母さん。一番危険なのがこのタイプで、厄介なのはたいしたことないのに鬱だなんだと騒ぎ立てる人。、、

、、、なんだけど

これって結局、大事に至る前に騒げばめんどくさがられ、実際問題ホントに物理的にダメージがくるほど心を病むまで認めてもらえないんじゃないかな?

心の物差しなんて他人が測れるもんじゃない。手を差し伸べる気もないなら黙って思っとくしかないように思える。


債務整理をするべきだ、、やるべきことはわかっていても動けない。

何でこんな簡単なことができないんだ、、

ヒロインえみるも、イライラを募らせて強引に手続きを進めようとするも、受給者から怒りを露わにされてしまう。


ベテランケースワーカー半田さん(眼鏡の人)が変わりに話を聞く。本筋に入るまでにまずゆっくりと受給者の話を聞く。

とことん相手の人生に寄り添うことで重たい扉が開く。この方は結果債務整理に成功!


(この受給者は字が書けない)

できる人にできない人の考え方や気持ちなどわからない。できる人の常識で押し進めてうまくいかないならまずは違う切り口を試すしかない。

言ってくれなきゃわからない。

だけど

言えない空気だってある。

実際の現場はもっともっともっともっとうまくいかないことばかりだろう。これほどまでに自分とは全く違う人と膝を突き合わせて向き合う仕事はそうそうないかもしれない。


人は自分の都合でしか動かない
正しいとされる人もたまたま正しさと都合が合っているだけだ。

まず聞く。

それが人と人とのコミュニケーションや信頼関係の始まり。

生き方には一人一人規約があって、他人がそこに踏み込む事は違う規約を押し通そうとするようなもの。

あなたのルールはなんですか?
わたしのルールはこうなんです。
丁寧に丁寧に、、

僕も普段、丁寧な対話ができてるだろうか?
改めて人との対話を見直そうと思った。
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心を抉る不正受給エピソード

生活保護がこれほどまでに忌み嫌われる理由の一つが不正受給だろう。
果たして不正受給は全て「みんなが思ってるような不正受給」なのだろうか?

漫画なので綺麗な部分を取り上げてると言えばそうかもしれないけど、きっと多くの人が「それぐらいやったら許したったらええやん」と心が動くようなエピソードは必ずある。

犯罪でいう情状酌量の余地ってやつだ。
話がズレるし、前回も書いたけど、生きるために働く、お金のために働くという機能は本質的にはズレていて、働くのは税金を収めるため、人のためである。

生きるための労働、お金のための労働はこれほどまでに浸透していながら、アンデンティティが壊れた時に脆くも崩れ去る。


生活保護を受けてるためにバイトができず、隠してバイトをしてやりたい音楽活動をしていた息子。不正がバレ60万の返還義務。

泣けるなぁ。
この解決策をお金を稼げばいい。
力をつければいい。
とパワープレイで答える事はとても簡単だけど、違う切り口を考える事も僕は大事にしたい。

音楽がやりたかったんだよな。
CDがたくさん欲しかったんだよな。
じゃあ、どうしたらできただろう?
これからもどうしたら続けることができるだろう?きっと方法はたくさんあるんよ。

バカだからできない
お金がないからできない

それは違うと思う。


ヒロインえみるも、多くの人、読者と同じように受給者に同情する。
それをバッサリと切り捨てる現場。

ドライな判断、マニュアルに添った判断は必要だ。

だけどそれは現場の人間が汗も血も涙も振り絞った上での判断であるべきだ。

第三者がヘラヘラと笑いながら
ヌクヌクと過ごしながら、
「決まりは決まりやろーw」
なんて得意げに語ってたら殴りたくなる。

このエピソードで心が動かないようならその人は機械として生きる事が望ましい。

間違っても自分が苦しい時に人の情などに期待してはいけないし、人の情など語るべきではない。テメェの大事なものが苦しいときだけ助けてくださーい!だなんてなかなか難しい話だよね。

こんなエピソードを見て胸が苦しくなる自分、決まりは決まりやろ、、と100断言できない自分を少し嘲笑する。

機械にもなりきれなさそうだ。
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ちゃんとした人間とは?

ちゃんとした人間ってどんな人間だろう?

ちゃんとした人間はちゃんとしてない人間がいるからちゃんとした人間として偉そうにしていられる。

できる人間はできない人間がいてはじめてできる人間だと認識される。

ちゃんとした人間、できる人間を目指すことはとても良い。

しかし、ちゃんとできる奴がちゃんとできない奴を見下す事は得策じゃない。
それこそ「思っとけ」案件だ。

ちゃんとできる人間も等しく心は弱い。

ちゃんとするのって大変だからどうにかこうにか心身の安定を保つ必要がある。

それができてない人間を見下して安定が保てるのだったらそれでいい。

せめて隠そう。

かくいう僕も隠し切れない事は未だにある。
バカな連中を見て、なんでこんなバカなんだ?とSNSで呟いてしまう事はある。

吐き出すとスッキリするんだ、、
人への攻撃は自分の弱さである事も認めよう。

ちゃんとした人間とちゃんとしてない人間も等しく弱い。

新機動戦記ガンダムWで主人公ヒイロは言う
「人は皆、弱者なんだ!」と。

だからこそ適者生存の理で人は皆、生き方を模索して落ち着けていく。


税金で生きてるのは皆同じ。

自分だけが特別だとか
相手だけが特別だとか

そのような理屈は理屈で返される。

「人の心はロジックでは動かせないというロジック」で動かしていかないとダメで、それは一人一人とてつもないエネルギーがいる。

ちっぽけなドラマなんてひとつもない

さて、この不正受給の話がどう着地するのか、、どうか良い着地でありますように

今回のnoteのお話はこちらの漫画で読めます


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著者の主な活動

著者が運営する「悲しいを削減する」が理念の 「オンラインシェルター&サロン 黒絆」 こちらは「スナックキャンディ姫路店ファンクラブ」も兼ねております。(2つのページにご招待)

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話題のスナックキャンディ姫路店でもあります

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