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ボーはおそれている

アリ・アスター監督の最新作「ボーはおそれている」がいよいよ今週公開だ。
180分あるらしく、膀胱が耐え切れるか心配。でも、エンドゲームを観た時もなんとか耐えきれたから大丈夫だと信じたい。え、エンドゲームは2019年公開?だめだ、わたしも膀胱も5つ歳をとっている。危険かもしれない。

アリ・アスター監督のヘレディタリー/継承で描かれる家族の関係性が好きだ。
好きだと言うと素晴らしい家族の話だと思われるかもしれないが、そうではない。家族という切っても切れない、面倒臭い血の繋がりの濃さをこれでもかと見せつけてくるところが良い。

この家に産まれたくて自発的に産まれたわけではないのに、産まれた瞬間家族にさせられてしまう。産まれた瞬間から理不尽を背負っているどうにもならなさ。

ヘレディタリーもミッドサマーも、上映時間まるまる感じていた理不尽を一気にラストシーンで解放してくれる。カタルシスが止まらない。
最新作もきっと、とめどない理不尽のオンパレードの果てに解放があるだろう。

母はボーをおそれている、が言えない。
言えないというか、ボーしか覚えていないからヒグチユウコさんのポストカード付きムビチケを買ってきてと頼んだ時、映画館の売店で「ボーはこまっているのムビチケください」と言ったらしい。

今日、夕飯時にCMが流れていたから「これだよ、今週観に行くやつ」と言ったら、「NHKで見たよ。クスリをやってるんでしょ?えっと、ボーはビビっている」

母の中ではボーはこまっていて、ビビっているらしい。
うろ覚えは誰にでもよくある。母の中のボーの動向に期待だ。

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