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サンリオキャラクター大賞2024の感想

わたしは何年も特定のキャラクターを追いかけている熱烈なファンというわけではなく、今年突然シナモンの可愛さに衝撃を受けた新参者です。
そんな新参者が感じたキャラクター大賞(以下、キャラ大)の感想を素直に綴ります。

そもそもキャラクター大賞とは。
言うてしまうと、AKB総選挙です。順位の高いキャラは今後の活動やグッズで優遇され、そうでないキャラは露出が減る。なんて恐ろしいシステムだろう。
売れるキャラでしっかり利益を出すのが企業かもしれないけれど、こんなに露骨にやらなくても…と思ってしまう。去年までのわたしにとっては他人事だったから何も思わなかったシステムが、今年のわたしにとってはとても苦しかった。

冒頭でも言ったが、わたしは今年シナモンを突然好きになった。
キャラ大の配信のコメント欄で「シナモンは今年、歌ってみたに力入れてたからね」という気になるコメントを見つけた。

実際にわたしはシナモンの歌ってみたを見て、あの甘い滑舌の虜になった。
わたしのようなシナモンは知ってはいるけど、まだ可愛さに目覚めていない新規ファンの取り込みを狙って動画投稿を頑張っていたんだとしたら、大成功すぎる。

シナモンやシナモンを支えるスタッフさんの努力、シナモンフレンズの応援、そしてシナモンファンの熱心な投票でなんとシナモンは自身初のキャラ大五連覇を成し遂げた。
わたしも毎日web投票をし、気持ち合わせをやり、シルエットクイズもあいことばさがしもした。微力ながらサンリオショップでシナモングッズを買い(もちろん、じぶんが欲しいと思うものを、売りのない範囲で)チップ投票をして、いちご新聞からの投票もした。

web上で出来るものは1日1票の制限があるが、買い物金額に応じてもらえるチップによる投票や、投票券がついているいちご新聞での投票は実質無制限。
つまり、どれだけお金を出したかになる。

チップ3枚は1650円(税込)の買い物でもらえる

チップ1枚はなんと3票分、webの3倍だ。いちご新聞からの投票は2票分。
お金を払って投票券を得ている以上、無料のwebと差がつくのは理解できる。できるけど、苦しい。

わたしは決して無理をしてシナモンに投票をしていない。
ただ、キャラクターの今後をオタクの財布に委ねるのはどうなんだろうと思う。大袈裟な言い方をすると、キャラクターを人質に取られているように感じる。
もちろん、シナモンが1位なのは嬉しい。1位になったシナモンのインタビューは素敵で、可愛くて、こちらこそありがとう。これからも仲良くするよ、と思った。でも、他のキャラが好きな人のことを思うと。

トップ10が確定しているキャラクター達はステージに呼ばれ、みんな緊張しているような動きをしていた。
ドキドキしたのもつかの間、すぐに名前を呼ばれた10位のキキララは嬉しそうに手を振っていた。ステージにいた11人のキャラクター達はみんな、じぶんがどの順位でも嬉しそうにし、ありがとう!を伝えてくれる。

3位のクロミちゃんだけが少し悔しそうな素振りを見せたが、それも一瞬だった。
インタビューでもみんなのおかげ、ありがとう、これからも頑張る!と前向きだった。
そして、ポチャッコとシナモンがステージの中央へ。

2位と言われたポチャッコが嬉しそうにしているのを見て、わたしは泣いた。
なんていい子なんだろうと。

サンリオが掲げる「みんななかよく」がしっかりと体現されているステージに感動した。
わたしはシナモンが他のファンからどう思われているか知らない。シナモンファンとポチャッコファンはなかよしなのだろうか。

ジャンプでよくやっているあまり意味があるように思えない人気投票くらいがちょうど良い。作者がランクインしていたり、1コマしか出ていないようなキャラがランクインしているような悪ノリの方が傷つく人は少ないのではないか。

わたしは別ジャンルにて、投票でキャラクターの今後が決まるシステムによって落ち込み、追いかけるのをやめてしまった経験がある。勝たせてあげられなくてごめん、と思ったことがある。

それでも、シナモンおめでとう。
これからも応援させてね。可愛いダンスや可愛い歌、楽しみにしています。

※追記
グランドフィナーレショーを見ていたら、会場にいる人たちが笑顔だったり、推しのカチューシャをつけていたりして、楽しんでいるように見えたからわたしが抱えたもやもやは少し晴れました。これがサンリオの力。みんながみんながみんながみんなが主役だよ!


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