見出し画像

【Jazz bar】Coltrane Coltraneに行ってみた

全面ブルーグリーンに塗った壁は、
住宅街によく映えていました。

扉を開けるとカウンターには3人の男性が座っていて、
タバコを吸ったり、音楽に聞きふけっていたり、
それぞれの過ごし方をしていました。

入った時に流れていたのはレッドガーランド。
薄暗い店内にはいかにもお酒でも女でもない、
ジャズを目当てにきた人達のようです。

入って右手にすぐ、
ジャズに関する書籍がびっしりと並んでいて、
その奥にはガラス張りのレコードのブースがありました。
お店の左奥には演奏スペースがあり、
その晩はライブ日だったようです。

ステージの両脇に大きなスピーカーが置いてあり、
大きすぎてノイズも大きく混ざったジャズが、
そこから聴こえていました。

カウンターの1人が立ち上がると、
カウンターの中に入って水をついでくれました。
よく見ると背中には「Coltrane Coltrane」と書いたジャンパーを着ていて、
どうやら店長のようでした。

トマトジュースを一杯頼むと、
奥から奥さんらしき人が出てきました。

2人は何か会話をすることもなく、
客と静かにジャズを楽しんでいるようでした。
流れているのはビルエヴァンス。
流しているレコードが何かわかるように、
店内に「Now」と「Next」とジャケットが飾られていました。

私が新規の客だと気づいたのかなんなのか、
程なくジョンコルトレーンが「Next」に追加されました。
やはり、コルトレーンコルトレーンと書いたお店に入った以上、
期待を裏切らずにいてくれたようです。

さほど広くないその空間で、
皆が静かにジャズを愛していました。
誰も喋らないのにその熱量は熱くこの手に感じられるようなお店でした。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?