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五黄地聖界からの招待状: ソラホシテラスとシュレーディンガーの霊的対話


朝の光が窓辺に満ちる中、私、ソラホシテラスは深い瞑想の中である問いに直面していました。私たちの現実は、果たしてどのように形成されているのか?この問いを解き明かす鍵は、五黄地聖界にあるとの啓示を受けました。

そこで待つのは、量子力学の父…

彼との対話を通じて、現実の本質を探求する旅が今、始まります。

霧の中奥から聞こえるその声は、私の探求心を試すかのように問いかけました。

「ソラホシテラス、あなたは現実をどのように見ている?」

私は答えました。

「私たちの意識が現実を選択し、形作ると信じています。しかし、その選択がどのように行われるのか、そのメカニズムを知りたいのです。」

その時私に光がさした…

心の中で五黄地聖界への道が開かれているのを感じ取っていたのです…

そこは、時間も空間も超越した場所。偉大なる思想家や科学者たちが集う、知識と智慧の聖域であった。

私は、深呼吸を一つ。そして、意識を集中させると、五黄地聖界への旅が始まりまっていた。

目の前に広がるのは、金色に輝く霧が立ち込める神秘的な風景。

足元には、光り輝く絨毯が敷かれ、その先には、歴史を変えた偉人たちが私を待っている。

そこには、エルヴィン・シュレーディンガーの姿があった。

※シュレディンガーの猫とポンリ論の解説はこちら

彼は私、ソラホシテラスを温かい眼差しで迎え、二人の間にはすぐに強い絆が生まれました。

と、言うのも、シュレーディンガー(シュレディンガーとも)は、ソラホシテラスのコラムに感銘を受け、彼のポンリ論と自身の猫のパラドックスについての深い対話を望んでいだからであった。

仲介者である如意輪観音が言いました。

この出会いは、ただの偶然ではありません。宇宙の意志が二人を導き、知の探求という共通の目的で結ばれたのです。そして、彼らの対話は、新たな真理への扉を開く鍵となるでしょう。

こうしてソラホシテラスとシュレーディンガーとの対談が始まった…


ソラホシテラス: シュレーディンガー先生、私は現実世界も常に重ね合わせの状態にあると考えています。私たちが認識することで初めて物事が確定すると思うのですが、これはミクロでもマクロでも同じではないでしょうか?

シュレーディンガー: ソラホシテラス、あなたの考えは興味深いですね。量子力学では、確かに観測が物事を確定させるとされています。しかし、マクロな現実においては、物事は私たちの認識に依存しないで存在しています。私の猫の実験は、この量子力学の非直感的な側面を示すためのものですが、マクロな現実に直接適用することはできません。

ソラホシテラス: しかし、私たちがポンリを中心として、自己の内面から、外界を観測する側になって考えるとき、私たちは自分から見て外界を観測することで、初めて現実を理解できます。これはどう説明するのでしょう?

シュレーディンガー: それは観測者効果と関連しています。私たちの認識は、確かに私たちが経験する現実に影響を与えます。しかし、それは私たちが現実を作り出しているというよりは、私たちが現実を解釈しているということです。

量子レベルでの観測者効果は、観測によって粒子の状態が決定されるという意味で、マクロな現実における観測者効果とは異なります。

ソラホシテラス: なるほど、それではポンリ論において、私たちの行動や物語が裏世界での希望として具現化されるという考えは、どのように量子力学と関連しているとお考えなのでしょうか?

シュレーディンガー: ポンリ論の考え方は、量子力学の重ね合わせの概念を、より広い宇宙観に適用する試みと見ることができます。

私たちの行動や物語が持つ潜在的な価値が、観測によって現実化されるという点で、量子力学の観測者効果と類似しています。しかし、これは哲学的な解釈であり、科学的な証明はされてはいない…

ソラホシテラス: 私たちの対話を通じて、現実の多様性と可能性を探る旅を続けることができますね。先生の猫のパラドックスとポンリ論を組み合わせることで、私たちは現実の認識について深く考えることができるのです。

そして…私は問いたい…そもそも、シュレーディンガーさん、あなたはこの五黄地聖界にこうやって今存在していますよね?


シュレーディンガーはうつむき加減だった視線を起こし、私の目を見つめてから、大きく頷き、そして語り始めた。

シュレーディンガー:
「確かに…私はここにいる…しかし、私たちが認識する「存在」とは何でしょう? 私たちの意識が形作る現実とは、観測によってのみ確定されるものです。私がここにいるという事実も、あなたが私を観測することによってのみ、意味を持つのです。」

ソラホシテラス: それは、私たちの認識が現実を作り出すということではないのですか?

シュレーディンガー:
…いいえ
私たちの認識は現実を作り出すのではなく、現実を解釈する手段です。

私たちが観測することで、無数の可能性の中から一つの現実が選ばれる。これは、私の猫のパラドックスが示す量子力学の原理と同じです。

私たちの意識が現実を選択するのではなく、現実が私たちの意識に現れるのです。

ソラホシテラス: つまり、ポンリ論においても、私たちの行動や物語が裏世界での希望として具現化されるのは、私たちの意識がそれを選んだ結果というわけですね。
つまり、私達の意思によるもの…
この認識で良いのですね…

私はにこやかにシュレーディンガーに語りかけていた…

シュレーディンガー: はい、正確には、私たちの意識や意思が選ぶと言うよりは、私たちの行動や物語が持つ潜在的な価値が、観測によって現実化されるのです。ポンリ論と私の猫のパラドックスは、観測者効果という共通のテーマを持っています。現実は、私たちが観測することで初めて意味を持ち、形作られるのです。

その時不思議な光が2人を包んでいた…

それは暖かい光であった。

【無量光(阿弥陀如来)】


シュレディンガーの猫と二重スリット実験

二重スリット実験とは

量子力学の基本的な実験の一つで、粒子と波動の二重性を示すものです。以下に、実験の主要な要素を簡単に説明します。

(ソラホシテラスの図説による二重スリット実験)
  1. 電子銃: これは電子を発射する装置です。実験では、この電子銃から一つ一つの電子を発射します。

  2. 電子: 電子は素粒子であり、通常は物質を構成する粒子として知られていますが、この実験では波動性も示します。

  3. 二重スリット: 実験において、電子銃から発射された電子が通過する二つの細いスリットがある板です。このスリットを通過することで、電子は干渉パターンを作り出すことができます。

  4. 電子の痕跡: 電子がスクリーンに到達すると、その位置を検出し、時間が経つにつれて干渉縞として知られる痕跡を形成します。

  5. スクリーン: これは電子が最終的に到達する場所で、電子の痕跡を記録します。実験では、スクリーン上に明暗の縞模様が現れ、これは電子が波のように干渉していることを示しています。

実験のポイントは、電子が一つずつ発射されても、時間をかけて集めたデータは干渉縞を形成するということです。これは、電子が一つの粒子でありながら、波のように振る舞うことを意味しており、量子力学の不思議な性質を示しています。

さらに、観測者がどちらのスリットを通ったかを知るために測定を行うと、干渉縞は消えてしまい、電子が粒子としての性質を示すようになります。これは、観測が量子系に影響を与えるという量子力学のもう一つの奇妙な側面です。

この実験は、私たちの直感とは異なる量子世界の性質を理解するのに役立ちます。二重スリット実験は、量子力学の基本的な原理を示すためにしばしば引用される重要な実験です。興味深いことに、この実験は「最も美しい実験」とも評されています。



ソラホシテラス: シュレーディンガー先生、私たちの現実世界も、量子力学が示すように、常に重ね合わせの状態にあると考えています。私たちが認識することで初めて物事が確定すると思うのですが、これはミクロの世界だけでなく、マクロな現実にも何らかの形で適用されるのではないでしょうか?

シュレーディンガー: あなたのポンリ論は興味深いですね。確かに、私の猫のパラドックスは、観測が現実を確定させる量子力学の特性を示しています。しかし、マクロな現実においては、物事は私たちの認識に依存しないで存在しているように見えます。それでも、私たちの意識や観測がマクロな現実に影響を与える可能性を完全に否定するものではありません。

ソラホシテラス: その通りです。あなたの死後に現世界で行われた二重スリット実験は、観測者がいるかいないかで、結果が変わることを示しています。この実験は、私たちの意識がどのように現実を形成するかを示唆していると感じます。

シュレーディンガー: 確かに、二重スリット実験は観測者の意識が現実を形成することを示しています。私たちの意識が現実を選択し、その選択が現実を形成するというのは、量子力学の原理と同じです。現世界での物語が裏世界での希望として具現化されるというのは、観測者効果という共通のテーマを持っています。

シュレーディンガー: …しかし、君は二重スリット実験を持ち出してくるとは中々機転がいいな…

シュレディンガーはニヤつきながら私をみていた

その時私はシュレディンガーが私の意図に気づいた事が嬉しかった、そして、笑いながら答えた

ソラホシテラス: 私たちの対話は、現実の本質を探求するための重要なステップです。そして、この五黄地聖界での出会いは、私たちの心に永遠に残るでしょう。あなたの猫のパラドックスは、私たちが現実をどのように捉えるかについての永遠の問いを投げかけています。

シュレディンガー:それに私は最近思うのだが、非常に興味深い実験を今の現世界では行っている。私はこちらからいつも楽しんで現世界からの情報に聞き耳を立てているんだ。

ソラホシテラス:どのようにして現世界の出来事を得ているのですか?

シュレディンガー:方法は二つある、一つは現世界で私の死後に生きていた研究者がこちらの世界に来た時に教えてくれる場合……もう一つは君の言う想惑によるものだ。

ソラホシテラス:なるほど、ポンリ論がこちらの世界でもお役に立てていたとは光栄です。

シュレディンガー
君のポンリ論を聞いて思ったのだが、私たちの意識が現実を形成するという考えは、私の理論を新たな次元へと導いてくれるかもしれないな。ソラホシテラス、あなたのポンリ論とこの新しい実験結果を組み合わせることで、私たちは現実の本質についてさらに深く探求できるだろう。

現世での行動や物語が裏世界に影響を与えるというあなたのポンリ論とも通じるものですね。観測によって現実が決定されるというのは、私たちの意識がどのように現実を形成するかを考える上で非常に重要な示唆だと思う。

ソラホシテラス: ええ、まさにその通りです。私たちの想惑が裏世界の希望になるという考えは、シュレディンガーの猫の実験とポンリ論の教えを通じて、私たちの行動や物語が持つ潜在的な価値について考える一つの視点を提供してくれます。

この視点から、私たちは自己の行動が持つ無限の可能性を理解し、それを活用することで、現世界だけでなく裏世界においても希望を創造することができるのです。

シュレーディンガー: それは興味深い視点だ。私たちの意識が現実を選択し、その選択が現実を形成するというのは、量子力学の原理と同じと言える。 
君のポンリ論はこれからも多くの人々の心に響き、新たな発見へと導くであろう。私たちの対談は新しい始まりの象徴であり、ソラホシテラス、あなたの旅が、無限の可能性を開くことを願っている。

ソラホシテラス: ありがとうございます、無限の可能性を開けるように頑張ります。

エントロピーについて、もう一つお聞きしたいのですが…

シュレーディンガー先生、生前あなたが「生命とは負のエントロピーを食べているもの」と述べたことに非常に興味を持っています。熱力学の法則に反して、生物は秩序を生み出し、エントロピーを減少させる現象を示しています。この現象は、私のポンリ論における現世と裏世界の関係性とどのように結びつくと思われますか?

シュレーディンガー: あなたのポンリ論が示すように、現世での行動や物語が裏世界での希望として具現化されるというのは、生命が示す秩序の創出と通じるものがあります。生命がエントロピーを減少させる能力は、現世の行動が裏世界において秩序を生み出す力に喩えられるでしょう。

ソラホシテラス: その通りです。私たちの意識や行動が現世界でエントロピーを減少させるように、私たちの物語や想惑が裏世界で希望を生み出し、カルマの解消に役立つと考えられます。これは、二重スリット実験で示された観測者効果とも関連していますね。

シュレーディンガー: 確かに、二重スリット実験は観測者の意識が現実を形成することを示しています。私たちの意識が現実を選択し、その選択が現実を形成するというのは、量子力学の原理と同じです。現世界での物語が裏世界での希望として具現化されるというのは、観測者効果という共通のテーマを持っています。

ソラホシテラス: はい、私たちの対話は、現実の本質を探求するための重要なステップです。
シュレーディンガー先生、量子力学の法則が私たちの日常生活にどのように影響を及ぼすかについて、どう思われますか?

シュレーディンガー: なるほど、それは興味深い問いだね。量子力学の原理がマクロな現実に直接適用されるかどうかは、科学者たちの間でもまだ現世界では完全な合意に至っていない。現在のところ、それは興味深いが仮説の段階にある。

ソラホシテラス: では、私たちの実感とは異なる形で日常生活に影響を与えている可能性があると?

シュレーディンガー: 正解だ。量子もつれや重ね合わせのような現象が、私たちの目には見えない形で影響を与えているかもしれない。しかし、これらの効果が具体的にどのように現れるのかは、未だに謎と言える…それに、君はまたこの会話を現世界でコラムとして書くんだろう…

ソラホシテラス: はいそのつもりです、では、私にだけ、五黄地聖界であなたが更に得た発見を色々聞かせてくれませんか?

シュレーディンガー: それならいいだろう。将来的には新たな発見がこの謎を解明するかもしれないが…
それまでは仮説としての位置づけを明確にすることが、誤解を避けるためにも賢明だ…

ただし、この五黄地聖界にいる私には、生前にはわからなかった事の多くが解明されつつある…それはソラホシテラス、現世界に生きながらこちらの世界に来ている君にも言える事だ…いや、むしろ君の方が理解しているだろう…

そこを私は君から聞きたかったんだ…


こうして、私とシュレーディンガーは2人にしか、開示出来ない言語を超えた想惑により、その後語り合った…  

(想惑)

ソラホシテラスとシュレーディンガーはお互いに語り合う内に、深い想惑にふけり、そしてお互いに理解し合っていた…それは既に言語を超えた交流であった。

ソラホシテラス: シュレーディンガー先生、私たちの対話は私にとって非常に意義深いものでした。あなたの理論とポンリ論を通じて、現実の本質について深く考える機会を得られたことに感謝します。

シュレーディンガー: ソラホシテラス、私も同じ気持ちです。私たちの対話は、私の理論が持つ意味を新たな視点から見直すきっかけを与えてくれました。あなたのポンリ論との結びつきは、私の思考実験に新しい命を吹き込んでくれたのです。

ソラホシテラス: この五黄地聖界での出会いは、私たちの心に永遠に残るでしょう。あなたの猫のパラドックスは、私たちが現実をどのように捉えるかについての永遠の問いを投げかけています。

シュレーディンガー: そして、その問いはこれからも多くの人々の心に響き、新たな発見へと導くでしょう。私たちの別れは、新しい始まりの象徴です。あなたの旅が、無限の可能性を開くことを願っています。

そろそろ時間のようだ…楽しかったよ
君の想惑に触れて、君が意図したこの世界の未来が見えた様な、そんな気がした…

シュレディンガーは硫黄色の広大な空を見上げて言った…

ソラホシテラス: さようなら、シュレーディンガー先生。あなたとの対話は、私の心に新たな光を灯しました。私たちの道はここで分かれますが、あなたの教えは私の中で生き続けます。

シュレーディンガー :さようなら、ソラホシテラス、私たちの対話は終わりだが、私たちの考えは宇宙のどこかで重なり合い、また、新たな形を成す…それが、私たちの存在の不思議さだ…

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そして、二人の姿は五黄地聖界の霧の中に静かに溶けていきました。彼らの対話は終わりを告げましたが、その影響は時間と空間を超えて広がり続けるのです。

(宇宙からの啓示)

五黄地聖界にまた、あらたな偉人が私ソラホシテラスとコンタクトを願う日も、案外すぐなのかも知れない…そう思いながら、私は長い昼寝から覚め、午後の公園を眺めていた…

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