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【大人の夏休み16】アラサー男2人旅⑤

【8/17(木)その5】

ホルモン屋では結局盛り合わせとユッケの2品しか食べなかったから、まだお腹の具合は大丈夫だ。小雨が降っているが、許容範囲だから傘は不要だ。

前回の記事はこちら↓


彡(゚)(゚)「夏の日の1991」

見出しに特に意味はない。夏休みの夜、旅行先で適度に酔いがまわり、知らない土地を夜散歩。連れは気を遣う必要のない身内だ。気分が上がらないわけがない。

19時過ぎだが、人通りは少ない

他県への旅行はリゾート地や温泉街に行くことが多いため、夜にこういった地方の繁華街に出歩くのは久しぶりだ。都内とは人口密度が全然違う。


彡(゚)(゚)「お、居酒屋やんけ。入ったろ」

ふと路地に目をやると、なにやら気になる店があった。

彡(゚)(゚)「酒笑…?」
彡(゚)(゚)「クセの強い店主なんやろなぁ」

お店の前のぼんぼりには親切にもふりがなが振られている。「サカショウ」と読むらしい。私は某掲示板で連載されていた小料理屋シリーズが好きで、こういう店に憧れがあった。酔いの勢いもあり、2軒目はここに決定した。

某掲示板の小料理屋シリーズ↓


店内はテーブル席が2つとカウンター6席だ。カウンター席には既に常連と思しき先客が4名おり、おひとり様にずれてもらい、私たちは真ん中2席に陣取った。

彡(゚)(゚)「まずはビール、と」

まず瓶ビールを注文。2種類あり、「ラガーで」と伝えると、店主は「どっちのラガー?」と無愛想に聞いてきた。ちょっと幸先が悪いか。

と、思いきや、気さくにあれこれ話しかけてくれるいい大将だった。常連さんに勧められ、お一人セットを注文することに。お通し、刺身、焼き魚に料理がひとつ付いて1500円。なかなかリーズナブルな価格帯だ。


彡(^)(^)「ええ店やなぁ」

彡(゚)(゚)「梅肉がええ塩梅で、きうりに合うやね」
彡(゚)(゚)「コハダがさっぱりして美味い!」
彡(゚)(゚)「スッキリして飲みやすいな!」

瓶ビール2本に加えて、水芭蕉、流輝という日本酒を注文。日本酒は全く詳しくないが、刺身には日本酒が合うと感じることができる年齢になってきた。

お隣のミドルカップルも、相方の隣の大手企業勤めのおじさんも良い人たちだった。この店は間違いなく当たりだ。

彡(゚)(゚)「お店の情報はこちらやで↓」



彡(゚)(゚)「これぞ大人の社会科見学やで」

彡(゚)(゚)「楽しすぎて記憶が欠けてるで」

ミドルカップルに連れられ、3軒目に移った。スナックは前職の時によく上司に連れられて行ったが、7年ぶりだ。しかもこういった地方では尚更だ。

店内はお一人の常連客以外には我々のグループしかいなかった。世のお盆休みが終わり、平日に戻った木曜日はこんなものなのだろうか。だがそんなことは関係ない。今日、ここで出会った人たちと、この場所で全力で楽しむ。それだけだ。

彡(゚)(゚)「写真見返して思い出してきたわ」

カラオケ歌い放題の2時間制(料金は忘れた)。
演歌、シティポップを攻めて、各々の話に花を咲かせた。

お店のママとチーママも気さくで一緒に写真にも写ってくれた。ミドルカップルの彼氏の方は当初のイケオジ感はどこへやら、徐々にイケオジのメッキが剥がれ、ただの酔っ払いの素顔が見えてきた。





彡(゚)(゚)「シメはやっぱり…」

彡(゚)(゚)「深夜の商店街もなかなかええな」


「お前ら、ラーメン食える?」
スナックを出た直後にそう言われた。

正直、お腹の具合は水割り焼酎と正体不明の強い酒のショットでよく分からなくなっていたが、その場のノリと夏休みパワー全開でラーメン屋へ向かうことにした。


彡(゚)(゚)「なんで大盛りにしたんやろ」

深夜1時過ぎにラーメン到着。ミドル(男)がなぜかラーメン、つけ麺大盛りとメガハイボールを全員分注文。なんだかんだ完食。
その後、ミドルカップルたちとLINEを交換し、帰路についた。

彡(^)(^)「みんなニッコニコやで!」

旅先で知り合った人とこんなに仲良くなり、しかも連絡先まで交換したなんて、内向的な我々としては異例中の異例である。

本来なら2軒目を終えたらホテルで飲んで終わりにしようと思っていたのに、まさか4軒まわってシメのラーメンまでたどり着くとは。旅先の出会いに感謝だ。この夜のお陰で、今回の旅が最高に仕上がった。




彡( )( )「」


翌日。



彡(゚)(゚)「まあ、こうなるわな」

 
次回、高崎編最終回。

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