ーNo Music, No Lifeー
還暦を間近に控え「食道がん」ステージⅢを宣告され、闘病中のオッサンです。
長い入院生活で「音楽」が心の支えになりました。
昔から音楽は好きでコロナ禍でイベントが自粛される前は、月に一回は六本木のビルボード東京のライブに行っていました。やはり、生の音は違います。
でも、病院では生音は聴けませんし、悲しい事にオーディオ・デバイス(HDウォークマン欲しいな)を持っていません。病室に2トラ38(サンパチ)のオープンリール・デッキなど持ち込めるはずもなく(持ってませんけど)、ガラケー派なのでスマホも持っていません。
仕方なく、我が家に何故か一台余っていた妻のスマホを借り受けました。二人部屋なのでヘッドホンで聴くしかありませんが、iPhoneってなかなか良い音がするので驚きました。
オーディオマニアだった経験から付属のヘッドホンをシュアかゼンハイザーに変えたらもっと良い音で聴けると思いましたが、入院期間中だけのことなので諦めました。でも、付属のヘッドホンでも、良い音です。
アプリのradikoをダウンロードして主にJ-WAVEを聴いていました。入院していた病棟は病院内で一番新しい建物だったのですが、残念なことに無料Wi-Fiが飛んでません。
僕が借り受けたスマホで契約している回線は、ギガ使い放題ではないので月に1Gしか使えません。でも、ラジオは余り容量を消費しないので良いです。
radikoは過去の番組も聴けるので、藤原さくらさんが日曜深夜にDJをやっているInterFMの「HERE COMES THE MOON」も翌日の昼間に良く聴きました。
抗がん剤の副作用で辛い時期にJ-WAVEから流れてきたのが、ブルース・スプリングスティーンの「Born To Run」でした。
直訳すれば「走るために生まれた」とでもなるのでしょうが、僕には
「生きろ」
古希を超えたロッカーが、そう叫んでいるように聞こえました。
「生きろ」と。
「食道がん」ステージⅢの5年生存率は高くありません。でも、諦めたら終わりです。The Bossの力強く生命力に溢れたヴォーカルは、ややもすれば弱気になる僕に「生きろ」と元気づけてくれました。
音楽は素晴らしいです。
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