見出し画像

1カ月半ぶりに外食しました

「食道がん」手術から約1カ月半、ようやく久しぶりに外食しました。もともと食べ歩きが趣味の一つでしたから、外食できるのは嬉しいものです。

何度か書きましたが、食道がん手術で食道を5㎝ほど残して取ってしまいました。更に胃を1/3ほど切って筒状に再建して切り残した食道の下端まで持ち上げて吻合しています。

その際に、気管の裏側にある食道断端を僕から見て気管の左側から回して気管の前に持って来て再建した胃と吻合して胸骨の内側を通すルートに変更して新しい”食道”にしています。

普通に考えてかなり無理をしています。

そのため、慣れるまで思うように食べられません。まず、量が食べられなくなります。退院した直後は、全粥をほんのひと固まり、3口くらいの量で「もう十分」となりました。今では、なんとかお茶碗一杯くらいは食べれられるようになりました。

また、吻合しているところは通りが悪いので、少し大きめの塊だとつかえます。なかなか、通らないときは嘔吐することもあります。

とても、外食の一人前は食べられませんし、下手したら吐いてしまいますから周りの方へのご迷惑を考えると、とても外食など行けません。

更に、食べるスピードが極端に遅くなりました。お茶椀一杯の全粥を食べるのに30分くらい掛かります。一口一口よく噛んで、慎重に呑み込み、食物が通ったことを確認してから次の一口に移ります。

とても、ランチタイムの混んでくる時間帯に食事は出来ません。お店にも迷惑を掛けますし、なにより自分が気になって焦って早く食べようとしてしまいます。

それで、ずっと外食を控えていたのですが、最近は量もスピードもまあまあ速く食べられるようになったので、ランチに行ってきました。

緊急の場合に備えて妻を帯同しています。また、食べきれない場合にも、代わりに食べてもらおうと思いました。

食べたいものは色々ありましたが、お蕎麦にしました。麺類は、ご飯ものよりも食べるのに時間が掛かるのですが、もり蕎麦なら量的にも食べられそうです。天ぷら蕎麦とかトンカツ定食にすると、ご飯以外におかずもたくさんあって食べきれそうもありません(トンカツ自体食べられるか疑問ですが)。

近所の百貨店に入っているお蕎麦屋さんに行きました。ごく普通の「かけ蕎麦」や「もり蕎麦」がないので、「おろし蕎麦」にしました。これが、けっこう量があって、食べきるのに1時間くらい掛かってしまいました。

開店後直ぐに言ったのですが、後から後からお客さんが来て、外で待っている人もいましたから、少々焦りました。コロナの影響で座席数を減らしているのも影響していたと思います。

次からは、ランチの時間を外して周りを気にしなくても良い時間帯にしようと思いました。食道がんの術後、なにかと大変です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?