見出し画像

Cancer Agendaに関するアンケート実施結果

これまでのCancerXのイベントで登壇者・参加者の皆様との議論を踏まえて作成した「Cancer Agenda」をもとにアンケートを実施しました。
World Cancer Week2022で発表したCancer Agendaの詳細はこちら

このアンケートは、がんの社会課題に関する多くの方々のご意見をいただき、具体的な課題と解決のためのアイデアを可視化することを目的としています。
それではアンケート結果の概要です。

回答者の属性

〇8割がCancerXのイベント参加歴あり
〇年代は30代~60代が多い(図1)
〇住所地は関東地方が多い
〇立場は医療従事者、企業(製薬・保険以外)、がん経験者の家族が多い傾向(図2)

図1 回答者の年代
図2 回答者の立場

自身の考えに1番近い選択肢

Cancer Agenda 18項目について、以下の①~④の選択肢のうち回答者自身の考えに1番近い選択肢を選んでもらいました。

①この課題を初めて知った
②この課題に興味がある
③この課題に興味がない(または、課題だとは思わない)
④この課題の解決に取り組みたい、または、取り組んでいる

「④この課題の解決に取り組みたい、または、取り組んでいる」と回答した人が多かったCancer Agendaは多い方から順に、
6)がんになっても自分らしく人生を送ることをあたりまえにする(43人)
11)誰もが必要な時に適切ながん情報を得られるようにする(42人)
10)がんに関する情報の信頼性を高める(40人)
で、これらの課題への関心の高さが伺えました。

一方で、「①この課題を初めて知った」と回答した人が多かったCancer Agendaは多い方から順に、
3)がんに関するアンメットニーズを可視化する(12人)
1)がんのイメージをアップデートする(5人)
4)がん領域におけるマイノリティへの公平なサポートを拡充する(5人)
7)最期の話を話したい時にできる空気をつくる(5人)
でした。広く認知されていないニーズ故に、アンメットニーズとなってしまっている現状があるということが再認識できました。
また、マイノリティへのサポートも同様に広く認識されていないと考えられ、今後これらの課題に特に取り組んでいきたいと考えています。

自由記述項目

次に自由記述欄にいただいたご意見をいくつかご紹介します。

”がんのマイナスのイメージをどうにかしたい。”
”治療中であっても仕事や趣味を楽しめる、そのような活動に携わっています。”
”マイノリティであることが理由で差別されることは許されない。”
”自分の意向を持つこと、それを伝えることが普段の生活で少ないため、意向を持つ・伝えることそのものを控えてしまう患者さんが多いと感じています。”

この自由記述欄では、回答者みなさんの現状分析、それを踏まえた建設的なご意見を多くいただきました。
今後、いただいたご意見をもっと深堀りするべく、意見交換会に参加可能と回答いただいた方とCancerXのメンバーで意見交換会を開催し、Cancer Agendaをより良いものに改善していく予定です。

CancerX、次のActionへ踏み出します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?