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WCW2023 【オープントーク with キャンサーフィットネス】〜がんと運動について語ろう〜


登壇者の皆さん

■セッション概要

一般社団法人 キャンサーフィットネスは、”運動(フィットネス)”を通して、がん患者、がんサバイバー(がん体験者)を支援する団体である。
患者、サバイバー支援における、QOL向上や治療中の社会生活・治療後の社会復帰の課題などについてディスカッションし、CancerXとの掛け合いによるインパクトステートメントについて、登壇者、参加者で共有したい。

セッションから

■セッションサマリー

広瀬眞奈美さんは、退院後にリハビリをする場がなく、がん患者の運動や安静に対する理解不足で、体力低下や社会復帰の遅れがあること、気持ちの落ち込み、意欲低下なども回復遅延の悪循環を引き起させるということに課題意識を持ち、2014年に設立した。

正しい健康管理、体力回復、セルフケアのために知識が重要であり、がん患者が学ぶ機会、交流、運動する機会を持てる場、運動を通して健康管理を行う場となっている。生きることは動くこと、運動の大切さを伝えたいと活動されている。

コロナ禍ではオンラインも活用しながら、リハビリや運動の配信、オンラインサロンでの交流も行っている。体調に合わせて体の一部でも良いから動かすと気持ちも変わると感じている。

退院後もリハビリで通院できるように診療報酬改定を目指したい。患者経験者の団体での活動は、ピアサポートの役割も大きい。積極的な活動を見て、治療中の方が未来の自分を思い描くことができることも大切な役割となる。

ひとりで運動を継続することが難しいこともあるので、仲間を見つけて、きちんとした知識を基に運動して体力維持、社会復帰できるように、医療者とのつながりや仲間づくりも大事。がんリハは医療者にも浸透していない。適切な運動強度が分かるようになると良い。運動と食事は切り離せないので、併せてサポートしていく必要がある。

Collective Actionとしては、運動の必要性と運動のしかた、サポートがうけられる場所について広く知ってもらえるような活動が必要。地域ごとでのサポート、おススメの運動が分かるようなアプリなどのサポートができると良いのでは、と話し合いが行われた。

患者のリハビリがサポートする家族パワーにもなる。元気なうちから知っておく必要がある。3秒の勇気で少しずつチャレンジすることが大切である。


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