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#1.「これ私が見てから紹介状書くか見ないで紹介状書くか。どっちにする?」

2022年2月 人間ドック受診。大阪は毎年特定健診のオプションで1日人間ドックが1万円で受診できるというサービス?をやってくれているので毎年1月の終わりか2月に受診をしている。
右肺下葉にある小さな影を毎年指摘されるのだが15年ぐらい前からあってかかりつけの循環器のクリニックの先生からは「大きさが変わっていないので子供の頃の軽い肺炎かなんかの痕だろうから気にしなくても良いんじゃない」みたいな軽い感じで言われていたので今回もそんなもんだろうと思っていたら、人間ドックのクリニックから大きさが大きくなっているので再検査を受けることをおすすめするというお手紙とCTの画像の入ったCD-ROMが送られて来た。

まあ大したことはないだろうと思ったけど、先の循環器のクリニックにCDとお手紙持って受診。
先生が開口一番に「これ私が見てから紹介状書くか見ないで紹介状書くか。どっちにする?」
意味不明で私「えっ?見てからの方が良くないですか?」「じゃあ見てから書くから3日後にきて」

うーむ、専門外かもしれないけど一般内科だし、去年まで「大きさおんなじだから大丈夫」とか言ってたのに大きくなったら見ずに紹介状って10年以上毎月通ってるのに、かかりつけ医ってそういうもんなん?疑問符が浮かぶが、まあ良いかと思って、この時点では深く考えていない自分(笑)。

で、3日後行くと「見たけど大きくなってるから大阪市立総合医療センターに紹介状書くから受付で予約取って受診してね」
ということで3月25日に医療センターの呼吸器内科を受診。3ヶ月の経過観察(大丈夫か?)6月24日にCT撮影して判断しましょうということ。がんだったら3ヶ月ほっといても平気なのか?と思いながらも、まあ専門医が言ってるから大丈夫なんだろうと。

じつはまだこの時点では現行の医療システムや対応に疑問は持っていなかったのだけど思い返すと注意すべき点があるんだよね。特にクリニックから大きな総合病院への紹介システムって。
今までも医療センター紹介されて簡単な胆管結石の内視鏡手術を受けただけで、がんのようなシリアスな病気で無かったというのも、もちろんあったから紹介先のことあまり真剣に考えずシステムにのって流されてしまったわけですね。

この紹介に関しては、ほとんどこっちがわの勘違と認識間違いなんだけどね。考えてみれば当たり前のことなんだけどトラブル無いと気が付かないよね。

まず患者側にはかかりつけの医者に対する絶対的な信頼がある。
その上でその信頼する先生が紹介する病院に間違いは無いという勝手な思い込み。

かかりつけの先生が紹介先の担当医と親しいというケースが無いわけではないと思うが、まず一番近い病院で地域連携している総合病院を紹介しているだけ。
特に自分の専門外の科目に関してはまったく知らない先生というケースもある。
紹介状の封筒に紹介先の先生の個人名が書かれていなければ全く知らない先生への紹介とおもって間違いないですね。

紹介先の病院は患者側で指定できないという思い込み。
かかりつけの先生が紹介してくれる病院だからそれしか選択肢が無いわけではなくて、嫌な顔をされるかもしれないし希望した病院の欠点を聞かされるかもしれないけど、こちらから紹介先の病院を指定することは出来ます。
例えば希望すれば東大病院だってどこだって紹介状は書いてもらえます。
それがなかなかできにくいのは、そんなことを頼んだら今後そのかかりつけの先生との関係がわるくなるんではとか心配になるからですよね。
それぐらいのことで関係が悪くなるような先生ならさっさと他の病院に移った方が良いです。
だって大病院だってセカンドオピニオンや転院はやってくれるんですから。

患者ができることは医者と病院を選ぶことだけ
これどこかで読んで納得した言葉です。
この権利は使わなければ後悔します。

続く

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