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介護利用までの50の手順

在宅で介護が少しでも必要になる方、入院中からスムーズに退院できる手順を書いています。

いざ退院するという時、困る方が多いのです

病棟で、そして訪問で看護師をしていて思うことは、退院前になって退院できる状態になっていない方が結構多くおられるのです。治療としては一旦終了して、退院可能な状態なんですね。それは手術であれ、内視鏡的な治療であれ、抗がん剤治療であれなんであれ。医師としては次回外来の予約をとるとか、次回の入院予定を考えるとか、治療としては、今回の入院はここまでです、という段階。そして、ご本人・ご家族としては、自宅に帰られるわけですけど、そこで問題がでてくる方が多いのです・
・内服が自分で飲めない、いつなんの薬を飲むのか理解できていない
・何か医療処置があっても、ご自身やご家族がその手技を習得されていない
・自宅の環境(介護ベッドやポータブルトイレなど、必要な福祉用具)が調整されていない
なんてことが結構ざらにあるんです。

介護必要な方の道のりって結構複雑

いろいろ考えたり、判断したり、手続きが必要だったり、します。
そして、手術や抗がん剤や検査後のご本人様の体力や動作がどこまで回復できるのか読めないところもある。
そしていろんな職種が関わっているけど、職種が多くて、医療職でないと、知らない職種があって、誰にどれを相談していいかわからない。
そんなことで、自宅から退院までの道のりが複雑化しているように思います。

母の入院時に私がしたこと

私は病棟でも訪問でもいろんな方、もちろん癌治療をされている方も担当させてもらっているので、母が入院する前から、きっとこうなるだろうな。こうならなかったら、こうだな。これして、あれして、こんな流れかな。というのが、結構読めました。(これは酷なことでもあるのですが)
母の体力の回復が予想以上に遅かったですが、それでも、ここを進めて、これも一応レンタルしとくか、とかもある程度予測できました。なので、入院当日に癌でステージ4の告知を受け、相当ショックで、お昼ご飯を母と食べましたが、まったく美味しくなく、味をちっとも感じないくらい動揺しながらも、退院に向けてあれこれと行動できました。

これを手順化してみよう

人によって個人差はあるものの、ある程度の道筋、大枠は同じです。必要ない部分ははしょっていいわけだし、これをすれば、もしくは、このことを知っていれば、そしてこう行動すれば、在宅退院がスムーズにできる。自宅に帰られたあとも、生活ができる。こういう道筋を書いていこうと思います。

安心して在宅で生活してもらいたいから

いろんな場面があるものの、最終的に行き着く先は安心してご自宅で過ごしてもらいたいです。そりゃ不安が少しでも少ないほうがいいですよね、誰だって。
そんな思いから、毎月「親の看取り意見交換会」を行なっています。
私が知らない状況やこうすればいいよ、といういろんな人のご意見やご経験をシェアできればいいなと思っています。こういう時、オンラインっていいですよね。地域関係なく繋がれるのですから

第4回目は3月4日です。

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母を介護して思ったこと、感じた事、看護師の経験なども踏まえて、お伝えしています。

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