徒然なるままに 壱


昔から「永遠」という言葉が
どこか胡散臭い文句に聞こえるのは、
私が素直ではないからだろうか.

高校三年生の現代文の授業で恋愛小説を読んだ.

その時の感想に
「「永遠の愛」なんてファンタジーだと思う」と書いた.

先生はこれに対して
「君の言う通り、君より30年以上長生きしている男性もやはり「永遠の愛はファンタジーだ」と言い切る」
とコメントを返してくれた.

その先生は今年、
精神を病んでしまって早期退職するらしい.


だから私は「永遠」と相反する
「儚い」ものが好きだ.

桜、花火、蝉、落葉、雪、霧、
煙草、台風......


だから私はとても気になる.

「永久凍土」