徒然なるまゝに 伍

気がつけばもう2019年も半分終わっていて
過ぎてしまった半年を振り返るひまも無いくらい
毎日が忙しかった.

ロン毛の情熱先生みたいに
「人という漢字はね...」と
文字で事の真意を説くみたいなのは
性にあわないからしたくない.

けれどここ最近ばかりは
「忙しいって漢字は心(りっしんべん)を亡くすと書くんだよなぁ.」
「よく出来た漢字だなぁ」

なんて友達にメッセージを送りながら気づく.


最近は感情をすぐに「省エネモード」にしてしまう.

前みたいにお腹が痛くなるまで笑ったり
映画を見て泣いたり
ささいなことにイライラしなくなった.

無意識に「省エネモード」にしていたようだ.

...多分疲れてしまうから.

だからその日職場であった楽しいことや
道端でふと気がついたことも
家に帰って換気扇の下で煙草を吸いながら
思い返してみようとしても何も出てこない.


家にゴキブリが出た昨日も、
驚くほど冷静に液体洗剤で退治してしまった.

「やる気スイッチ」も欲しい.
でも「感情スイッチ」も欲しい.

全力で笑ったり怒ったり泣いたり叫んだり、
そういうのって人間臭くていいなぁ.

...と「感情スイッチ」を探しながら
換気扇の下で煙草をふかす夜.