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収穫の秋

今年はコロナ禍で春の授業がみんなで出来ませんでした。だけど季節は待ってくれません。子どもたちが集まれなくとも、先生たち、地域の方々で学校の田んぼを進めてきました。無事に田植えの頃には学校が再開して、その後の草取りも順調に進めることが出来ました。7月の長雨に稲の成長が心配されましたが、無事に田んぼ一面に稲穂が実り、9月の終わりにみんなで学校田の稲刈りをすることができました。

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昨年同様、いや、昨年より多いかもしれません。無事に稲穂を天日に干してそして脱穀。今年も実りがいただけたこと、いつもと違う一年だったからこそ尚更に実りへの感謝が湧いてきます。

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脱穀の道具は元保護者の農家さんである田んぼの先生からお借りしますが、一台の足踏み脱穀機はなんと学校の資料室に展示してある昔の道具を引っ張り出してきて使います。まだまだ現役!シンプルだけど長く使える昔の道具に先人の知恵を実際に使うことで体験できるなんて、なかなかない授業です!子どもたちの傍らでは先生も田んぼの先生から、わらで縄をつくる技術を教えてもらっています。田んぼの授業は子どもも大人も本物のお百姓さんの技術を学べる貴重な時間です。

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学校の畑ではサツマイモがたっぷり穫れました。毎年のお楽しみは校庭での焼き芋。低学年の子たちが準備してくれて、おいしいホクホクな焼き芋が焼きあがりました。毎年は子どもたちが収穫したお米とお野菜を使って、子どもたちが献立を考え地域の方にご馳走する「収穫祭」があるのですが、今年はコロナ禍で中止。残念だけれども、焼き芋だけでも味わえて良かった。お米は卒業生を送る会で五平餅にしよう!と相談しているようです。実現しますように。

さて、学校田と並行して我が家でも今年は初めての田んぼを借りてのお米作りに挑戦!無農薬、無肥料でお友達の力も借りながら収穫の時を迎えることが出来ました。

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学校での田んぼ作業も3回経験している娘は高学年に入り立派な労働力に。親子二人で食べられる分だけ、と思っていたけど、どうも一年分以上の収穫になりそう!たわわに実った稲穂をはざにかけると圧巻。感無量です。

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一か月たっぷり天日に干した稲を、田んぼの先生から借りた足踏み脱穀機と唐箕で晴れの休日に一気に作業しました。私がチンタラやっているのを、田んぼの先生のアドバイスで一気に作業効率を上げたのは4年生の娘ちゃん。顔つきがもう百姓です。親子二人分のお米をきれいに脱穀してくれました。

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半分だけ籾摺りして、約40㎏の新米になりました。もう20㎏くらいは穫れそうです。二人で頑張って60㎏の収穫!はじめてにしては上出来。来年の収穫に向けて、田んぼにれんげの種をまきました。春にはお花畑になっていたら嬉しいな。学校田での田んぼの授業のおかげで、こうして家でも実践することが出来るなんて。長野に来る前にも、お友達に習って田んぼをやっていたのですが、もっともっと規模が小さくてお友達との共同作業だったから、ここまで本格的にやったのは初めてのこと。自分たちの一年分の収穫ができたこと、本当に本当に嬉しいものです。自分たちで育てた新米はそれはそれは美味しくて。毎日の食卓がさらに幸せになりました。

我が家も山村留学3年目。田んぼやったり畑やったり鶏を飼ったりと、なかなかレベルが上がってきています。まだまだやってみたいこといっぱい。ミツバチも飼ってみたいし、薪を調達して憧れの薪ストーブもやってみたいことのひとつ。2か月だけの留学のつもりが、本格的な自給生活にシフトしてきているのが不思議。住めば住むほど、娘のためじゃなく、私自身がこういう生活を本当に求めていたんだなぁと実感しています。娘は口実(笑)私自身がこの山村留学生活を一番楽しんでいるかもしれません。


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