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不妊治療日記⑤ 多胎妊娠?

こんにちは!かなりです。
前回の投稿では、心拍確認し安堵するも双子の可能性の指摘を受けたことをお話ししました。
果たして双子ちゃんだったのか…!?今回はその後の流れを振り返ります。

【バニシングツイン】

結果として、遅く着床した子の心拍は確認できませんでした。
受診日が妊娠6週5日くらい。本来なら心拍確認できてもおかしくない時期です。
「一人目は順調に育っていますね。もう一人は成長が止まってしまったと思われます。この時期であれば母体やもう一人に影響はないかと思いますが、早めに大きな病院を受診してください」
この一週間後に先生におすすめしていただいた国立成育医療研究センターを予約していたのですが、急遽2日後に変更することになりました。

双子を妊娠しても、一人が途中から消えてしまうことをバニシングツインと呼ぶそうです。
事前に調べて知っていたし、着床時期も2週間ずれていて、これって大丈夫なのかなという漠然とした不安は常にありました。
でもなんとなく自分は大丈夫だ!と思い込んでいた面もあって。
内診が終わり着替える中、経済面の心配はなくなったなぁ、とか、帝王切開じゃなく経腟分娩になるなぁ、とかそんなことをぼんやりと考えていました。

お会計を待つ間に、「妊娠7週 心拍確認できない」「双子 一人流産」と言った単語でひたすらネット検索していました。
双子用ベビーカーを検索したり、双子マタニティマークをすでに購入したり、なんだかんだで双子を楽しみにしていた自分がいて、まだ諦めきれていないのだと思い知らされました。

だって前回の診察で、先生、双子のつもりで準備していきましょうって言ったじゃない。
たまに歩きすぎる日があるのがいけなかったのかなぁ。
身体冷やしちゃっていたのかなぁ。
この時期の流産はお母さんが原因ではなく、受精卵の染色体異常や遺伝子異常によるものなのはもちろん知っています。

でもやっぱり自分を責めてしまうんですよね。

そして、こんなに簡単に赤ちゃんはいなくなってしまうんだ、と怖くなりました。
あと7か月。無事に乗り越えることが出来ることは出来るのだろうか…。
ひたすらネットを検索し体験談を読んだところ、妊娠週数の数え間違い(予想より妊娠週数が短いため心拍確認できない)や、エコーの機械が古い、ということなら今後心拍確認出来る可能性はあるようです。
しかしほとんどの人は、7週で心拍確認出来ない場合そのまま流産に至っていました。
一人目はすでに8週6日。これ以上の着床時期のズレは考えにくいし、通っている婦人科は不妊治療で有名なので機械が古いわけない。

やっぱりだめなのかぁ。

流産した、という実感がじわじわと湧いてきて、涙が止まらなくなり慌ててクリニックのトイレへかけこみました。
私は負けず嫌いなので、泣き顔は誰にも見せたくなかった。
しばらく声を押し殺して泣いた後、気持ちを奮い立たせて待合室へ戻ります。

もう一人の子をトラブルなく産むことを考えなくちゃ!

私達夫婦の、子供がほしい、というエゴからこの世に生を受けた我が子。
絶対に絶対に、幸せになってほしいと心から願うのでした。

【2日後】

成育医療センターの受診日です。
周産期や小児医療が有名な病院で、地方からも患者さんが来るとのこと。
多胎外来も設立されており、一応多胎外来を受診しました。
めちゃくちゃ待つ、と聞いていたので文庫本2冊持参します。
早起きしてあくびを噛み殺しながらバスに揺られること20分。
以前働いていた大学病院を思わせる、大きな建物が成育医療センターでした。
院内はカラフルで、子供が飽きないようにちょっとした遊具がそこかしこに設置されていました。

いよいよ診察。
15分遅刻してきたものの、初老の物腰柔らかな男性医師で好印象です。
内診はもう慣れっこなので、医師が男性でも恥ずかしさは感じませんでした。

「この子が育っている子ですね。時々動くのわかりますか?」

すでに赤ちゃんはぴこぴこ身体を動かしていました!
初めて我が子が動く姿にまた熱いものがこみ上げてきます。

「で、こっちがもう一人ですね。紹介状の通り、6週くらいで成長は止まっているようです。この時期であればやがて胎盤に吸収されるし、もう一人に影響が出ることもないのでご安心ください」
実は前日、夢の中で同じようなシーンを体験していたので、心の準備は出来ていました(夢の中ではめちゃくちゃ泣いた)。

本来はこの後1回目の妊婦検診なのですが、赤ちゃんが一人だった場合、実家近くの個人病院で産もうと思っていたので今回はこれで終了です。
8:30に受付をしてお会計終了時刻が9:40程度。全然待ち時間なく終わり、拍子抜けしました(不妊治療で通っていた産婦人科より早い!)。

結果として、単胎の妊娠となりました。
今後も妊婦検診やマタニティ生活についてまとめていこうと思いますのでお付き合いいただけたら幸いです!



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