見出し画像

不妊治療日記③ つらい注射通院

自己注射で2クール治療するも卵胞が育ちませんでした。
そこで、もう少し強い薬剤に変更することに!
これがとっても辛い治療のはじまりなのでした…。

【注射1クール目】

hMG/rFSH注射(ゴナドトロピン製剤/商品名 フェリング)というものを開始しました。
これはゴナドトロピンというホルモンによって、卵胞を育ててくれるお薬です。
前回のペン型の注射とは異なり、シリンジと注射針を用い、2日毎に通院して看護師さんに打ってもらいます。

で、痛いんだこれが。

私は美容皮膚科でパートをしており、患者さんにプラセンタ注射をよく打っていたのですが、みんな「いたーい!」と言いながら打たれてたんですよね。
その気持ちがやっとわかった。
なんて表現すれば良いんでしょう…腕の中にメリメリメリ!って異物が侵入してくる感じ。
看護師さんが打ってくれるときは、腕に筋肉注射だしもう逃げようがないからいいんです(筋肉注射の方が痛くない!と言う人が多い)。
病院に行けない日は事前に注射セットや薬を買い取り、自宅で打たなくてはなりません。
自宅ではお腹に皮下注射。
前回とは薬液の量も針の太さも全然違う。
当たり前だけど、自分でシリンジを押せばメリメリメリ!と激痛が走る。
いつも半泣きになっていました。

2日毎に注射を打って、1週間毎に血液検査と内診を行い卵胞が育っているか確認する日々。
だんだん卵胞が成長してきて、もうそろそろ排卵誘発剤かな?と勝手に期待していました。
しかし、受診日との兼ね合いで注射薬を2日打たなかった次の内診で、先生から衝撃の一言が。

「やっぱり二日あけるとだめですね…。もうこれ以上育たなそうなので一回生理を起こしてリセットしましょう」

また排卵に至らなかった…私もうタイミング法無理なのでは…?と暗い気持ちになったのをよく覚えています。

【注射2クール目】

私はかなり薬の効きが悪いらしく、注射を毎日打つことになりました。
先生はさらっと言うけれど、これ、心身ともに負担は大きかったです(金銭面も)。
クリニックのパートは週3くらいで、あとは在宅のお仕事をしていました。
在宅の日は時間を調整できるので良いのですが、パートの日はお昼休憩を使って通うしかありません。
助かったのは職場の休憩が2時間だったこと。働き始めたときは嫌だったけれど、このおかげでなんとか通うことができました。

と言っても職場から婦人科まで30分弱。
注射だけの日でも受付~お会計まで長いときは1時間。午後の仕事開始ぎりぎりに帰って時間あればなにか食べ物詰め込んで…。
仕事に間に合うかの瀬戸際は本当にストレスでした。
そんなことを言っても、こちらの都合に関係なく身体の都合に合わせて治療を勧めなければなりません。
1日2日の差で1か月の治療が水の泡になっちゃったりするんです。
不妊治療のために仕事を辞める人が50%って聞いたことがあるのですが、深く納得しました。

そして、お金。

この注射、婦人科で打ってもらう分は保険が効きますが、祝日や通えない日の買い取りは自費なんです。
保険だと1600円くらいで済むのが自費だとなんだかんだで1日につき7000円ちょっと。
そりゃお昼ご飯の時間を削ってでも病院通います。
仕事しながら治療はきついけど、仕事辞めたら治療費がきつい。なんというジレンマ。

もうなにもかもがしんどくて、このクールでもだめだったらしばらく治療はおやすみしようと考えるようになっていました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?