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不妊治療日記② 内服治療と自己注射

【不妊治療の流れ】

不妊治療には、タイミング療法や人工授精などの一般不妊治療と、体外受精や顕微授精といったより高度な生殖補助医療があります。
基本的な流れは、①タイミング療法→②人工授精→③体外受精→④顕微授精となります。
タイミング療法にも、基礎体温表をつけて排卵検査薬を使って…というものから内服薬で排卵を誘発させるもの、注射薬を使用するものなど様々です。こちらも最初は簡便なものから、徐々に薬を使用していく流れが一般的です。
(私たち夫婦は人工授精以降の治療はせず、タイミング療法でだめだったら諦めようと決めていました。)

【内服薬】

私の場合、クロミッドと呼ばれる排卵誘発剤の内服から始めました。
そもそも生理が起きないのでまずは生理を起こす薬を飲み、その後生理が始まって5日目からクロミッドを5日間連続で飲み続けます。
産婦人科の先生に指示されたタイミングで受診し、ホルモン量の検査と内診(経腟超音波検査)。
残念ながらクロミッドの効果はありませんでした。
次の周期でクロミッドの量を倍に増やして、再挑戦。
それも結果及ばず…。
「かなりさんの体質では内服じゃ排卵出来なそうですね。注射薬に切り替えましょう!」
次のステップへ進むことになります。

【自己注射その1】

次に開始となったのはゴナールエフ®皮下注ペン(卵子の元である卵胞を育て排卵させるホルモン剤)という注射で、糖尿病患者さんがインスリンを自己注射するように、自宅でホルモン剤を自己注射する治療です。看護師さんから使用方法の説明やデモンストレーションをしてもらえます。
髪の毛より細い針なので、痛みはほぼありませんでした!私の場合薬の量が少なすぎても効かないだろうと、50単位から開始しました。

大変だったのは出来るだけ決まった時間に注射すること。
毎朝起き抜けに注射していたのですが、身支度でばたばたして忘れそうになることも…。

そして、聞いてはいたけれど不妊治療って本当にお金がかかる!
この注射がめちゃくちゃ高いんです。
・ゴナールエフ皮下注ペン300:16,200円
・ゴナールエフ皮下注ペン450:27,300円
・ゴナールエフ皮下注ペン900:52,500円

300,450,900というのは薬の量(単位数)です。
単位数が多く打たなくちゃいけない人は必然的に高いものを購入する必要があるわけで。
1周期で終わるなら300で足りるもんね!という希望もあり、まずは一番安い300を購入しました。そんなに簡単に行くはずもないのですが…。 

1周期め…卵胞は育っているけれど排卵できるほどの大きさには育たず。
2周期め…単位数を100に増やし再挑戦・ゴナール再購入。育たず。 

7月から始めた不妊治療も、気づいたら季節は秋になろうとしていました。「もっと強い注射にしましょう!それもだめだったら、卵巣に穴をあける手術とか、卵管の検査も視野にいれた方が良いかもしれません」
と先生。
卵巣に穴…!?看護師でありながら手術はおろか入院すらしたことがない私にとっては未知の世界。
なんとか次で決めたいなあと切に願うのでした。


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