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【本紹介】無駄なく学べるHACCPの教科書

おはようございます。カナリアコミュニケーションズです。

本日は、今城敏(著)『フレームワーク思考で学ぶHACCP』を紹介します。

日本で2018年6月に可決した改正食品衛生法。それにより、2020年の6月から食品を扱う全事業者に対し、HACCPによる衛生管理の義務化がスタートしました。

本書はそんなHACCPをフレームワークを用いることで、無理なく、無駄なく学ぶことができるHACCPの教科書です。

1.感想

まず、大前提として、私は食品の衛生管理についてはど素人です。
大学時代に飲食のアルバイトした程度の経験しかありません。

しかしながら、そんな私でも本書を通してHACCPについての理解が深まりました。

秘密は本書のタイトルにもなっている「フレームワーク思考」です。

本書ではまず食品衛生管理における重要な取り組みが16のフレームワークで整理されており、これらに則ることでHACCPを実践することができます。

本書を通して、未知のことでも体系立ててパターン化できるフレームワークの威力を体験することができます。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、第1章です。
タイトルにもあるフレームワーク思考について詳しく述べられています。

フレームワークは1980年代にコンサルティングファームのマッキンゼーが企業の戦略決定に使用することに端を発するそうです。

そんなフレームワークについて本書では下記のように言及されています。

フレームワークを用いることは、先達が考えたビジネスの最善策であり公式といえます。なぜなら、業務におけるフレームワークとは、企業に共通して用いることができる考え方、意思決定、分析、問題解決、戦略立案などの枠組みになるからです。

フレームワークはビジネスを進めるうえでの便利な道具です。これらを使いこなすことはHACCPの理解だけでなく、ビジネスの他の部分にも非常に重要です。
フレームワークを使いこなして、ビジネスを効率的に進めましょう!

3.概要

目次
第1章 フレームワーク思考とは
第2章 HACCP(ハサップ)とは
第3章 フレームワーク思考で納得ー衛生管理のポイント
第4章 フレームワーク思考でわかるーHACCP構築のポイント
第5章 フレームワーク思考でとらえるーHACCPの本質
第6章 HACCP制度化、その先

第1章では、フレームワーク思考の重要性と代表的なフレームワーク7つが紹介されています。

第2章では、そもそもHACCPとは何ぞやというところから、図や表を使ってわかりやすく解説されています。

第3章では、実際にフレームワーク思考から衛生管理のポイントを整理しています。

第4章では、HACCP導入の具体的な手順について述べられます。

第5章では、HACCPに取り組む本質について、何が重要なのかが言及されています。

第6章では、今後の食品安全の方向性について概観が述べられています。

本書は「フレームワーク思考でHACCPを理解する方法」をわかりやすくまとめたHACCPの教科書です。HACCPにこれから取り組もうとしている方はもちろん、すでにHACCPに取り組んでいる方うやあらためて見直してみたいという方にも是非ご活用いただきたい一冊です。ぜひご一読ください!

それでは。



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