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【本紹介】オーガニックの本来の意味を知る

おはようございます。

カナリアコミュニケーションズです。

本日は、Harmony Life Organic Farm 社長、大賀昌さんの著書『自然と人間の調和を求めて』をご紹介します。

1.感想

本書を読んで、端的にいうと、今後はオーガニック野菜を意識して購入し、口にしていこうと強く思うようになりました。

そもそも、本書を読むまでは、「オーガニック」の正式な意味を知らず、有機野菜や無農薬野菜と同じ意味として捉えていましたが、それらよりも圧倒的に環境や人体への影響を意識して作られたものなのだということが理解できました。

また、オーガニック野菜を積極的に購入していくことは、自分の健康へ良い面があるだけではなく、地球の自然環境にとっても良い自然を守ることに貢献できるということがわかりました。

最近SDGsや、サスティナブルな地球を守るといったような、地球環境を強く意識させるような言葉を耳にすることが多いですが、本書で紹介されている「オーガニック」がもたらす恩恵をより多くの人に知ってもらいたいなと思います。

本書に、環境を守り、サスティナブルな社会をつくるための5Rとして、以下の5つの項目が書かれていました。とても印象的で、普段から意識すべきだと感じたのでここで紹介させてください。

1.Refuse(無駄なものは購入しない。)
2.Reduce(使用量を減らす。必要最小限の生活)
3.Reuse(購入したものは徹底的に再利用する)
4.Repair(もし壊れても、修理して使用する。)
5.Recycle(どうしても使えなくなったら、リサイクルする。)

2.おすすめポイント

本書の第7章には、本格的にオーガニック農業を始められるような、さまざまなノウハウが共有されていました。

自然の法則を生かした栽培法から、堆肥、ぼかし肥料、液肥料の作り方、オーガニック農産物の価格まで、オーガニック農業を実際に始めるにあたり、知っておいた方が良い情報がたくさん書かれています。

現在では定年が65歳の会社が多くなっておりますが、平均寿命が80歳を超えていることを考えると、定年後もかなり長い時間があります。

私はその期間に農業をする方を多く知っていますし、今後も多くの方が定年後に農業をされるのではないかと思っています。

そのような方々には、ぜひ本書を読んで、オーガニック農業に挑戦していただきたいなと思いましたし、私自身もオーガニック農業にかなり興味を持ちましたので、定年後の楽しみの一つとして考えてみたいなと思っています。

3.概要

目次
第1章 世界自然遺産カオヤイ山脈の麓にてオーガニック農園をスタート
第2章 タイ国でのオーガニック農業のスタート
第3章 生命力豊かな元気な野菜を作る
第4章 「大賀流オーガニック農法」が生み出す新たな農業ビジネス
第5章 これからは農業が主役の時代
第6章 オーガニック農業が地球を変える!
第7章 オーガニックでの自然流野菜作り

本書では、新卒で勤務していた医療用具メーカーを退職し、タイでオーガニック農業を始めた筆者による、オーガニック農業についてさまざまな目線から書かれた内容となっております。

まずプロローグで、筆者の人生に大きな影響を与えた、セヴァン・スズキさんによるリオデジャネイロの環境サミットでのスピーチ、医療機器メーカーの会社員から農家へ転身したストーリーが描かれます。

第1章から第3章までは、筆者が実践してきたタイ国での、オーガニック農業のについて、地球環境にとってどのようなメリットがあり、既存の農薬や化学肥料を使用した農業がどのような悪影響を与えているのかと対比しながら説明されています。

第4章、第5章では、既存の農業と比べてコストがかかり、知名度も低いオーガニック農業ビジネスをどのように展開していったのかの、ビジネス観点での説明が書かれています。

第6章では、再びオーガニック農業が地球環境にとってどれだけ良いものなのかを詳しく説明し、これからはオーガニック農業がサステナブルな自然環境を作っていくことを述べています。

最後に第7章では、具体的にオーガニック農業を実施するための詳細な方法やノウハウが書かれています。

私たちが日々口にしている農業生産物について、どうあるべきなのかを今一度深く考えさせられるような一冊になっております。

ぜひご一読ください!


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