【本紹介】潰れない会社をつくった
おはようございます。
カナリアコミュニケーションズです。
本日は、アイコーの副社長を最後に退社し、現在はデーバーインフォーメーションネットワークで顧問を務められている山下正夫さんの著書、『潰れた会社にいたから、潰れない会社をつくった』をご紹介いたします。
1.感想
まずは本書、とても興味を引く題名となっていました。
「潰れない会社」とつくったという、筆者による、潰れない会社の条件や考え方が紹介された本の内容となっておりました。
また、著者は建築業界に従事しており、建築関係の商社で潰れない会社を作られたのですが、建築業界や鉄筋工事について全くの無知である私にとっても、初心者向けの説明を記載してくれていたのでとても理解しやすかったです。
勤務していた会社が倒産するというような経験はなかなかできるものではないので、それを経験した筆者によって書かれた内容は具体的であり、すんなり頭に入ってきました。
また、私自身は本業でソフトウェア開発に従事しているのですが、筆者が経験したり本書で述べられている、会社が倒産してしまった原因や潰れないための条件は、建築業界だけではなく、どんな会社にも適用できるような内容になっていました。
ソフトウェア開発の現場でも、どこまでを社内リソースで実現し、どこからを社外リソースに外部委託するべきかというのは大きな課題になっているので、とても参考になりました。
2.おすすめポイント
本書のおすすめポイントは、本題でもある潰れない会社の条件が5ヵ条として明確に、丁寧に記載されている点です。
上記の5つの条件について、第4章、第5章と2章に渡って詳細に説明が書かれています。
条件を見ればわかる通り、建築業界に限った話ではなく、どのような会社においても参考になるような条件となっています。
3.概要
本書では、著者が職人一筋に経験してきた鉄筋業界の話、そして潰れない会社を作るために編み出されたノウハウが紹介されています。
第1章では、著者が大学卒業後に就職した年商350億円を誇ったサブコン・佐藤工務店が倒産した際の、ストーリーが紹介されています。
第2章では、建築業界のことを知らない読者のために、鉄筋工事とはどのようなものなのかを丁寧に紹介してくれています。
第3章では、佐藤工務店が倒産した後、著者が仲間を連れて転職した商社の株式会社アイコーで著者が経験を活かして会社を大きくしていったストーリーが紹介されています。
第4章、第5章では、著者が職人と営業の両方を経験したのちに、会社の上層部にいながら倒産を経験したことをもとに、潰れない会社になるための条件を5つ挙げ、それぞれについて詳細に説明されています。
最後に第6章では、様々な経験をされてきた著者の、株式会社アイコーでのトラブルを乗り越えた経験談が語られています。
1冊を通して、建築業界での著者の経験を具体例に、会社経営とはどうしていくべきかについて、お金と人の話をメインにとても理解しやすい形で学ぶことができます。
会社経営に興味を持っている方、既に会社経営をされている方にはぜひ読んでいただきたい一冊となっております。
ぜひご一読ください!
それでは。
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