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【本紹介】ファーストペンギンになるために

おはようございます。

カナリアコミュニケーションズです。

本日は小粥おさ美さんの著書、『私がファーストペンギンになれた理由』をご紹介します。

1.感想

「失敗は成功のもと」と言います。この言葉は誰もが小さい頃にどこかしらで言われてきた言葉であると思います。

私自身も、記憶にないくらい小さいときに誰かに言われて、馴染みのある言葉として頭に残っています。

本書では、小粥さんが人生を通じて、身をもって体感してきたファーストペンギンに関する経験や考察がわかりやすく描かれていました。

私にとって印象的だったのは、「優秀だとファーストペンギンになれない」ことについて語られていたところです。

優秀な人は、とにかく頭の回転が速いため、自分やあるいは企業が損しないようにするにはどうすればいいか、先にシミュレーションをしてしまいます。効率を考えたが最後、飛び込むことができなくなってしまうのです。

上記のように本書に書かれていましたが、会社員として働いていて、優秀かどうかに関わらず、きちんと計画を立ててから実行に移せ。きちんとプロセスを明確にしてからリスクを検討した上で、実行するかどうかを決定しろ。と散々言われています。

しかし、ファーストペンギンの方々はまず行動。このマインドが根本的な違いであり、それは日本という文化もあって、より助長されているのだと感じました。

会社内で行動していく上では、ある程度の計画やリスクの見積もりは必要だと思いますが、まず行動ありきで、うまくファーストペンギンとして主体的に行動していくことを意識してみようと思いました。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、何度も具体と抽象を行き来しながら、ファーストペンギンについて語られている点です。

本書のような自己啓発本やビジネス本というのは、抽象的な話で始まり、抽象的な話で終わる、一通り読んでみても概念は理解できたけど、自分ごとに落とし込んで具体的な行動に移すのが難しい本が多いと感じています。

しかし本書では、小粥さんが育ってきた人生についてとても鮮明に語られており、そのなかのターニングポイントがさらに詳細化されている。

さらには小粥さん以外のファーストペンギンと言われている方々の例も取り上げ、ファーストペンギンに共通する抽象的な事項がまとめられている。

そして最初にファーストペンギンとはどのような人のことを言うのか、最後にファーストペンギンになるためにどのような考え方で、どのように行動していくべきなのかという少し抽象的な内容で具体例をサンドイッチしています。

このような、具体と抽象の繰り返しの内容構成になっているので、とても読みやすく、理解しやすい内容となっておりました。

私自身、休日朝の数時間で読み終えてしまいました。

3.概要

目次
第1章 ゼロイチをつくるファーストペンギン
第2章 私がファーストペンギンになれた理由
第3章 私の道は、私がつくる
第4章 各分野で活躍するペンギンたち
第5章 ファーストペンギンになるために

本書では、まず第1章でファーストペンギンとはどのような人のことを言うのか、これまで小粥さんがお会いしてきたファーストペンギンと言われる方々がどのようなマインドを持っているのかが語られています。

第2章、第3章では、小粥さんの人生が中学生編から現在まで語られて、その中で、小粥さんがファーストペンギンと言われるような人格を形成した出来事について深く説明されます。

第4章では、小粥さん以外の、様々な業界でファーストペンギンとして新しいことに挑戦し、成功した方々が4名紹介され、それらの方々の共通点を小粥さんが考察されています。

最後に第5章で、読者がファーストペンギンになるために、どのような考え方をしていくべきかがまとめとして語られています。

企業の会社員として安泰な人生を送りながらも、なんとなくやりきれない気持ちや、仕事上の不満を抱えている方にはぜひ読んでいただきたい一冊です!

ぜひご一読ください。

それでは。


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