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【本紹介】情報を正しく活用するための心得

おはようございます。

カナリアコミュニケーションズです。

本日は、株式会社ブレインワークス代表取締役、近藤昇さんの著書『真・情報化時代の幕開け』をご紹介いたします。

1.感想

本書を読んで、筆者のIT企業経営において情報と長く共存してきた経験を強く感じました。

情報が現代ほど溢れかえる前から情報と共に商売をし、さらに知的好奇心の多さから多くの情報が集まるような生活をしておられることが書いてありましたので、そのようなかたがどのように上手く情報と接してきたのかはとてもためになるお話です。

その中でも、「なぜ、どうして、を大切にする」ことや、「思いついたことはすぐにメモを取る」ことなど、情報方であるかどうかに関わらず、日々の生活で意識して実践すべきだと感じるような内容も盛り込まれていましたので、その面でもとても自分の日々の生活を見直す、改善する機会になりました。

2.おすすめポイント

本書のおすすめポイントは、情報とうまく共存していくための方法や心がけが筆者の経験に基づいて大量に紹介されている点です。

IT企業の経営者として、情報化時代初期の頃から情報と共に仕事をしてきた筆者ですから、さまざまな経験とさまざまな試行錯誤を繰り返した結果が記されていることがとてもわかりました。

その中でも、こんな考え方もあるのかと、印象的だった内容をご紹介します。

情報に飢える状態をつくってみる
ご飯が一番おいしいのは、お腹がすいている時だ。
どんなに食いしん坊の人でも、腹一杯の時には、何を食べてもさほど感動はないと思う。戦中戦後を経験している世代の人たちやそういう親を持つ家庭では、質素な食生活で子供時代を過ごした人が多い。
・・・
情報に対しても同じようなことが起こっている。今は情報過多の時代だ。情報の抗洪水に翻弄されている人は増える一方である。
そこで、ふと考えてみた。
情報がなくて困っている人がどれだけいるのだろうか。情報に飢えている人はどのくらいいるのだろうか。
・・・
しかし最近、こんな危機感が芽生え始めた。
たくさんの情報に精通すればするほど、情報感度は鈍っていくのではないか、と。
・・・
それならいっそ情報に「飢える」状態の方がいいのではないだろうか。感性は研ぎ澄まされ、考えるスキルも高まるのではないかと思う。

食事で言うところの「断食」とも称されていましたが、情報感度が鈍り、情報収集の効率が低下しているのではないかということは私も日々の生活で感じていました。

一度情報から全く離れてみることで、情報感度が研ぎ澄まされ、本当に必要な情報のみを効率的に収集する力がつくのではないかと感じたので、今度やってみようと思います。

3.概要

目次
第1章 情報化時代に生きる私たち
第2章 情報化時代の人間と情報の関係
第3章 健全な生活のための情報活用とは
第4章 情報共有は人類の永遠の課題なのか?
第5章 情報感度を磨くためのヒント
第6章 DX社会を生き抜くために、今、身につけたいこと

本書では、情報化時代と言われる現代において、情報とどう共存していくか。情報に振り回されないためにどうしたら良いか、書かれています。

第1章では、情報化時代と言われるようになった今、どのような弊害が日々の生活に起きているのかが書かれています。

第2章以降では、情報化時代をうまく生き抜いていくためにはどうしたら良いか、特に第5章以降では「情報感度」というワードにフォーカスした形で著者の考えがさまざまな観点から述べられています。

あっという間に世の中に溢れかえってしまった、目には見えない情報をどう生かしていくべきなのか、中小企業の経営コンサルタントをおこなっているIT企業の代表取締役なりの経験に基づいた考えが存分に書かれている一冊になっております。

ぜひご一読ください。

それでは。


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