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子供に歯を磨いてもらって下から見上げると

小1の息子の夜の歯磨きは親である私がしています。
小学生になった頃から朝は本人が磨くようになりましたが、歯が生えた一才くらいから6年間×365日×2,3回/日で5000回以上歯磨きをしている計算。
太ももの上に頭を乗せ、顔を上向きにして口を開けて磨く、いわゆる歯医者さんスタイル。

毎日のことなので慣れてほしいのですが、いつも早く終わってほしくてじたばたする息子。
特に歯が生え変わる時期で、ぐらぐらする歯があったり、歯がないところは歯ぐきにブラシがあたると痛がります。
なので、色をつけて磨き残しをチェックするプラークチェッカーを使って歯を染め出しして色がついたところを自分で磨いてもらう日も作ってます。

それでも磨きが足りず、3ヶ月に一度の歯科検診では必ずといっていいほど虫歯が発見され……
なんとか意識を変えないと、と思いついたのが、
「そうだ、子供に私(親)の歯を磨いてもらおう。そうすれは磨く側の気持ちになれるのでは。」
ということ。

息子と同じように自分の歯を磨いたあとに、プラークチェッカーで歯を染め出し、外側の磨き残しは自分で磨いたあと、自分では見えにくい上の歯の裏側を磨いてほしい、と息子に依頼。

「えーー、なにそれー、まぁいいよー」と
なんだか照れながら承諾する息子。
息子の膝の上に頭を乗せ、仰向けになり歯を磨いてくれる息子の顔を下から見上げる。

むしょーに変な気分。
小さいはずの子供の顔が、でかい。
そして、上から覗き込まれるのは、なんか、こわい。
歯磨きとわかっているのに、「何されるの?」という不安を感じます。
歯医者さんでは目にタオルをかけてるので意識が人に向かないけど、
人の顔を下から見上げるのが身内でのこんなに不快だなんて、知りませんでした。

子供に「磨く人の気持ち」をわかってほしかったつもりが、
私自身が「磨かれる人の気持ち」を身にしみることになるとは。

明日からは目にタオルをのせて、できるだけやさしく声かけをして歯を磨こうと決めました。

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