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【カナダCo-op留学体験談】VanWest Collegeカスタマーサービス授業内容は?

カナダで「就学」と「就労(有給インターンシップ)」のどちらも経験できるCo-op留学は、人気の留学制度です。

大学生の休学留学や社会人留学をお考えの方の中には、Co-op留学も選択肢の一つに入っているのではないでしょうか。

本記事では、大学を1年間休学し、カナダのバンクーバーにあるVanWest Collegeで9か月間のCo-op留学を経験した私の体験談を紹介したいと思います。

まずは、VanWest Collegeでのカスタマーサービスプログラムの詳細や実際受けてみた感想などをシェアしていきます!

カナダでのCo-op留学を検討中の方やカレッジ選び、プログラム選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

VanWest Collegeの概要

VanWest Collegeは、カナダのバンクーバーにある私立カレッジです。

午前は語学学校としてESLプログラムが提供されており、午後から夜にかけては専門プログラムを学ぶカレッジになります。

VanWest Collegeの大きな特徴は、English Only Policyがあること。

母国語が同じ生徒同士でも、学校内では英語を話すことが義務づけられています。


VanWest Collegeで受講できる主なCo-opプログラムは以下の通りです。

  • 広報&マーケティングCo-opディプロマ

  • ビジネスマネージメントCo-opディプロマ

  • ホスピタリティマネージメントCo-opディプロマ

  • プロフェッショナルカスタマーサービスCo-opサーティフィケイト

  • 国際貿易マネージメントCo-opディプロマ

プロフェッショナルカスタマーサービス プログラムについて

Image via VanWest College

VanWest Collegeのプロフェッショナルカスタマーサービスプログラムでは、接客業に携わるための基本的なカスタマーサービススキルを学びます。

また、海外の職場環境で上手くやっていくためのコミュニケーション方法などへの理解も深めます。

プログラム期間

受講当時の国籍比率

日本:90%以上

韓国・メキシコ:残りの数%

まだコロナ禍で、国境の開いている国が限られていた時期でもあったので、日本人の割合がかなり多かったです。

プログラム期間が9か月間で、日本人大学生の休学留学にはちょうどいい長さだったことも理由として考えられます。

授業時間

クラスやタームによって異なりますが、私の授業スケジュールは下記のとおりでした。

月曜・水曜:15:00~17:45、18:00~21:30
火曜・木曜:18:00~21:30
金曜:15:00~17:45(補講が入る場合もあり)

午後からの授業であったため、午前中は基本的にアルバイトをしていました。

授業内容

プロフェッショナルカスタマーサービスプログラムの座学期間は4か月で、2か月ごとに授業内容が変わります。

座学期間で受講する授業は以下の通りです。

  • Cross-Cultural Communication

  • Business Correspondence

  • Workplace Preparation

  • Interpersonal Skills for the Workplace

  • Marketing Essentials

  • Customer Service Skills

ここでは、特に印象的だった「Workplace Preparation」「Marketing Essentials」について詳しく紹介したいと思います。

Workplace Preparation

カナダでの就活の仕方について学びました。
具体的には、レジュメ・カバーレターの書き方、カナダの面接の特徴、自己アピールの仕方などです。

さらに、実際に自分が希望するCo-op先に向けて数種類のレジュメとカバーレターを完成させました。

特に役立ったのは、模擬面接です。

先生が面接官となり、クラスメート全員が見ている状況で約10分間の模擬面接をしてもらいます。

また、その様子をビデオカメラで録画し、グループ内で一人ずつ見返して、フィードバックを出し合いました。

先生がそれぞれの就職先を把握しており、質問内容も一人ひとり特有のものだったので、かなり本番に近い実践的な面接練習でした。

個人的には、極度に緊張する状況下で練習できたので、実際にアルバイト先やCo-op先を探す際の面接では自信を持って挑むことができました

また、録画された自分の映像を見返すことで、無意識的なしぐさや癖などを改善できた点も良かったです。

座学期間内の授業では、最も実践に近く、就活に役立った授業だと思います。

Marketing Essentials

マーケティングプランの立て方や市場調査の仕方、カナダや世界の市場でのマーケティング戦略など、マーケティングに関する基本的な知識を学べる授業です。

最終試験では、グループで取り上げたい企業を決め、実際に分析をして新たなマーケティングプランを提案するというプレゼンテーションがありました。

グループワークであったため、はじめは英語で自分の意見を伝えることに苦労しました。また、それぞれの意見をまとめて形にすることがいかに大変かも身に染みて感じました。

しかし、海外で働く際はもちろん、日本でも異なる言語・文化を持つ人と協働して取り組む機会があると思うので、実際にこういった苦労を経験できたのは良かったです。

VanWest Collegeのプロフェッショナルカスタマーサービスの感想

良かった点

英語でグループワークを行う力がついた

Co-opの座学期間中の課題や最終プレゼンテーションは、基本的にすべてグループで取り組むものが多かったです。

最初の方は意見を全く言えず、自分の無力さに悔しい思いをしたことが多々ありました。

しかし、4か月間での大量のグループワークを行ううちに、意見の伝え方やタスクの進め方、意見が衝突した際の対処法など、たくさん学ぶことができました。

何をするにしても将来的に必要となる力が身についたと思います。

カナダでの就活に役立った

座学期間での授業は、アルバイト先やCo-op先を探すための就活に役立ちました。

カナダの就活は、日本のものと非常に異なります。

例えば、カナダの面接ではBehavioral Interviewが多いです。

これは、応募者の過去の経歴について、実際の状況とそれにどう対処したかを説明させるようなものです。

授業中に実践に近い状況で面接の準備ができたこと、実際にカナダで働く先生にレジュメやカバーレターの添削をしてもらえたことは、Co-op先探しに活用できました。

懸念点・想像と違ったこと


国籍の比率が偏っている

私が通学していた時は、クラスメートはほぼ日本人で国籍の比率にかなり偏りがありました。

開始時期やプログラム期間が、日本の大学の休学留学にぴったりだったこともあり、境遇も年齢も同じくらいの大学生が多かったです。

日本人だから〜、〇〇人だから~というわけではないですが、文化間の比較をするような授業があった際に意見が偏ってしまう傾向にありました。

特に「Cross-Cultural Communication」の授業では、文化によってコミュニケーションの取り方や職場環境がどう違うのかを比較することが多く、多様な意見が出にくかったです。

また、学校外では英語でなく母国語を喋る人が多い印象だったので、英語を伸ばしたいと思っている人は、自分で英語環境のコミュニティを探す努力が必要だと思います。

授業時間が遅い

VanWest CollegeでのCo-opプログラムは、日によっては夜の21:30まであります。

ダウンタウンから離れた場所に住んでいる人は、帰宅時間が遅くなり、生活リズムが崩れてしんどいという声を多く聞きました。

私も学校からバスで1時間くらいのところに住んでいたので、朝アルバイトか課題、夜は授業で帰宅時間23時前という生活は体力的にかなりハードなものでした。

実際身体的・精神的に体調を崩してしまうクラスメートもいたので、自分のキャパシティを考えながら、無理せず通うことが大切だと思います。


先生によって授業の進め方が異なる

幸い私は授業内容に満足しているのですが、クラスによっては先生が喋らず生徒が教科書を読んで作成したプレゼンのみで進めるものや、テストの難易度が極度に難しいなど差があるという話をよく聞きました。

基本的に一度決められたクラスを変更することはできないので、何か疑問点がある場合は学校か先生に直接意見するのも手だと思います。

こんな人におすすめ!

テストやグループワーク課題など、何かに常に追われ続けていた生活は辛いことも多かったですが、終わってみた今となっては本当に留学して良かったなと思うことばかりです。

実際にVanWest Collegeのプロフェッショナルカスタマーサービスプログラムを経験した私が思う、このプログラムをおすすめしたい方は以下の通りです!

  • カナダの就活の基礎を学びたい人

  • 海外で上手くやっていくためのコミュニケーションの取り方について学びたい人

  • 日本とは違う授業スタイルで学んでみたい人


カスタマーサービスプログラムは、専門的な事柄やスキルを学ぶというよりは、「異なる文化を持つ人とどう接するべきか」について考えていく授業が多かったです。

何をするにしてもコミュニケーション力は必要不可欠なので、ここでの知識は様々な場面で応用できます。しかし、もっと専門性のあることを学びたい人には少し物足りないかもしれません。

また、授業スタイルは主体的に発言しなければならないものが多く、今まで私が日本で受けてきたものと全く異なりました。

特にディスカッションディベートで自分の意見を発言する時間がある点や、どの授業にも必ず最低1回はプレゼンテーションをする点です。

プレゼンは手も声も震えるほどの緊張しいで大の苦手だった私でも、座学期間が終わるころにはへっちゃらになっていました。

今までとは違った環境やスタイルで学んでみたいという方にもおすすめです。


カナダ留学のご相談はカナダジャーナルへ

VanWest CollegeのCo-opプログラム、プロフェッショナルカスタマーサービスについて、どんな内容を学んだのかを紹介しました!

体験談を参考にしながら、自分の目的や将来目指しているものに合った学校・プログラム選びをしてみてくださいね。

カナダでCo-op留学をしてみたい!と思った方は、カナダジャーナルにお気軽にお問い合わせください。

カウンセリングから学校の入学手続き代行まで、基本的に無料(※)でご利用いただけます。

さらに留学エージェントだけが提供可能な、学校のお得な価格をご案内できる場合もあります!

またカナダジャーナルを通して学校に入学された方は、現地に着いてからも安心&充実の無料サポート付き。

お問い合わせフォームまたはLINEで、お気軽にご相談くださいね。

※カナダの主要都市以外に留学される場合、サポート費用が発生する場合もございます。留学相談の際は、希望エリアも併せてご相談ください。

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カナダジャーナルウェブサイト

著者プロフィール
Yuka

2022年2月から大学を休学してバンクーバーにCo-op留学へ。観光地での就労経験を経て帰国した現在は日本の大学4年生。着物屋さんで通訳のアルバイトをしながら、暇があればふらっとひとり旅、海外ドラマ鑑賞、美術館巡りをしています。カナダ留学経験者だからこそ語れるカナダの魅力を発信していきたいと思います!