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目標って立てても忘れちゃうし、意味ないよね。というあなたへ。
こんにちは、さやです。
新年に立てた目標、覚えていますか?
着実に実行できているでしょうか?
「そういえば今年の目標立てたな。なんだっけ」と思い始めている方もいるかもしれません。
あなたがいつも目標を忘れてしまうのは、「目標修正」と「価値観」の観点が抜けているからかもしれません。
今回は、「目標には常に修正が必要」「価値観の反映されていない目標は無意味」といったテーマをお話ししたいと思います。
「目標って立てても忘れちゃうんだよね」「目標管理がうまくいった試しがないわ」という方は、ぜひご一読ください。
その原因と対策が、きっとわかってくると思います。
目標管理はもう古い
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最初に少し寄り道にて、「目標管理の罠」についてお話しさせてください。
人事コンサルの会社に所属している私ですが、ボスがしきりに言う言葉があります。
「年次目標を設定して到達度を評価する人事制度は古すぎる」と。
多くの会社では、いまだに社員に年間目標を立てさせ、その達成度を昇給や賞与の査定基準にしているのではないでしょうか。
・1年間で○○の契約を●件獲得する
・○○のクレーム件数を前年度比マイナス●%以下に減らす
こんな感じの目標です。
でも、多くの人が実感しているはず。
こんな目標管理、全然現実に合っていないと。
コンピュータのテクノロジーや世界情勢が瞬く間に変わっていく時代、1年後の予測なんて誰にも立てられません。
それなのに無理やり1年後の目標を立てる。
でも、ビジネスはどんどん動くから、だんだんと年度初めに立てた目標と現実がかけ離れていく。
そのうちに目標のことなんかすっかり忘れて、とにかく日々の業務に邁進。
年度終わりが近づくころ、人事から「目標の評価を入力してください」と言われて、「そういえばそんなモンあったっけ」と思い出す。
自分の1年とはもはやだいぶかけ離れていて、しかたがないから「まぁこんなもんかな」と適当に自己評価を入れる。
上司も、形式的に評価を入れる。大体は真ん中よりちょっといいくらいの評価ばかり。
無難に昇給したり、そのままになったりする。
そんな会社さんが多いのではないでしょうか?
「目標設定&到達度」による人事評価は、もう制度破綻しています。
この方法が有効だったのは、経済が安定して成長し続けて、同じ製品をちょっとでも効率よく製造していればOKだった時代の話。
次々に環境が変わり、既存の製品を守るだけでは戦えない時代。
1年後の目標を完ぺきに立てるなんて、そもそも不可能です。
だから、今は目標設定だけを評価の基準にすることは時代遅れと言われています。
これは、個人も同じ。
私たち個人も、年始に1年の目標を立てる人が多いと思います。
でも、私たちを取り巻く環境はどんどん変わる。
2024年がスタートして1か月経たないうちに、どれだけの生成AIの進化がみられたでしょう?
仕事の進め方や、もしかしたら方向性すら変えるような大きな変化が、すでに次々と生まれています。
それなのに、年始に立てた目標を固持するのはあまりに非現実的。
私たち個人だって、常に現状に合わせて目標を見直す必要があるし、それをしないから、現実と目標がどんどんかけ離れ、忘れ去ってしまうのです。
どうやって目標を修正する?
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じゃあ、どうやって目標を修正するのか、という話。
自分がラクな方に適当に修正したのでは意味がありません。
目標修正で大事なのが、自分の価値観。
そんなお話が、メンタリストDaiGoさんの動画で語られていました。
目標を修正するうえで大切なのは、自分の価値観に合わせていくこと。
人生において、自分が大切にしたいことは何か?
その価値観に合った目標を立てているか?
そんな観点から価値観を見直すと、人生の幸福度は上がるし、自然と結果もついてくる、というお話でした。
でも「価値観」って何…?
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いや、しかし。
そもそも自分の価値観って何なの?
ちゃんと明文化できていない人がほとんどではないでしょうか。
私もそうでした。
これも以前のDiaGoさんの動画で学んだのですが、自分の価値観を明確にする手法として「バリューランタン」という手法があります。
バリューランタンは、自分の人生を照らす灯(ともしび)のようなもの。
大事な灯を見失わないように、しっかり明確化しておこう、という取り組みです。
バリューランタンとは
![](https://assets.st-note.com/img/1705938599983-fFTOeRWTat.png?width=800)
ちょっと横道にそれるようですが、まずはしっかりと自分の価値観を明確にすべく、このバリューランタンの詳細からお話しさせてください。
バリューランタンは、以下4つの要素で構成されています。
炎
自分にとってもっとも大切な価値観プロテクション
自分の価値観を守ってくれるモノや人ハンドル
重要な価値観から離れてしまったときのサインライト
価値観を反映している時間の感じ方
それぞれご紹介します。
炎
炎は、自分にとってもっとも大切な価値観です。
自分はどんな価値観を持っていて、どんなふうに生きていきたいか。
そんな価値観を2つまで絞り込みます。
例えば、「成長」とか「貢献」とか、「勝利」とか「感謝」とか。
いろんな価値観があると思います。
自分にとって大切な価値観は何か?
これまでの自分の行動や思考から振り返ります。
私の場合は、「自由(または独立)」と「安らぎ」の2つが浮かびました。
プロテクション
プロテクションは、強い風や雨から炎を守ってくれる存在。
ランタンの、ガラスの器の部分ですね。
これは、自分の価値観を守るうえで大切なモノや行動、人に当たります。
私の場合、「自由」と「安らぎ」を守るために必要なモノ、行動、人が何かを考えたとき、以下が浮かびました。
・時間と場所にとらわれないwebの仕事
・常に新しい知識や技術を学ぶ力
・健康
・自分の能力や価値を認めてくれる人
・家族
・自分の在り方を振り返る「内省」
・変化に対応していく柔軟性
価値観を守るプロテクションがわかっていれば、取るべき行動や大事にすべき人も明らかになります。
ハンドル
ハンドルは、自分の価値観を手放してしまったときのシグナルです。
ランタンのハンドルを手放してしまったと感じるのは、どんなときでしょう?
私の場合は、以下のシーンが想像できました。
・目先のお金を優先してしまったとき
・時間やタスクに追われてイライラしているとき
・家族に犠牲を強いてしまったとき
・自暴自棄な行動してしまったとき
・自分で自分をさげすむような言動をしたとき
・自分を殺して相手にムリに合わせているとき
これらは、私にとって「自由」や「安らぎ」から逸脱した行動をとった結果です。
こういう行動をしてしまったら、自分が価値観を手放しているんだ、と気づくことができます。
ライト
最後のライトは、「自分が価値観に沿った行動をしているときの状況」です。
自分の炎を大切にして行動できていれば、どんな状況になるのか。
私の場合、こんな状況になれそうです。
・時間をゆったりと感じることができる
・良い言葉が自分から発せられている
・週末を家族とのんびり過ごしている
・新しいことに楽しく取り組んでいる
私が自分の「自由」と「安らぎ」をちゃんと守れていたら、こんな素敵な状況で毎日を過ごすことができそうです。
こんなふうに作っていくバリューランタン。実際は一度のワークで納得のいくものに仕上がるわけではないので、折を見て何度も見直していくことになります。
バリューランタンと目標修正
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さてさて。目標の修正に戻りましょう。
バリューランタンで自分の価値観が明確になったら、今年の自分の目標を改めてみてみましょう。
修正には2つの段階があります。
①価値観に応じた修正
今年の目標は、そもそも自分の価値観が反映された目標になっているでしょうか?
まずこの観点から点検します。
大切なプロテクションを大切にする行動が目標になかったら、盛り込む必要があるかもしれません。
目標通りに頑張っているのに「ハンドル」の状況になっていたら、自分の価値観に沿った目標を立てられていないのかもしれません。
今「ライト」の状況に近いなら、その目標はきちんと価値観に合っているのかも。
そんなことを見直します。
私の場合。
ちょうど週末に夫と「カナダに来てから特に最近、時間に余裕がある感覚がするよね」と話したところ。
これは振り返ると、私のライトである「時間をゆったりと感じることができる」の状況に近いもの。
「自由」と「安らぎ」の価値観を、ちゃんと守れているといえそうです。
②状況に応じた修正
次に、状況が変わったり、考えが変わったりして、目標の修正が必要になる場合を考えます。
例えば私の場合、2024年の1月は新しい仕事への応募を目標にしていました。
より自分の専門性を高められる仕事に挑戦すれば、さらに自由に働ける個人に近づけると思ったからです。
でも、目標を立てた2023年12月から年始にかけて生成AIの技術がどんどん進化してきて、「今は新しい仕事より、このAIの波に乗り遅れない方がいいんじゃないか?」と思うようになりました。
ここで、「とりあえず波に乗っとくか!」では、自分の価値観と異なる目標・行動になってしまうかもしれません。
状況に応じて目標を変えるときも、自分の価値観をベースにする必要があります。
私の場合。AIスキルの習得が自分の価値観である「自由」や「安らぎ」に合っているのか?もしくは、どうすれば価値観と合うのかを考えます。
この場合、
「生成AIのスキルを習得すれば、より効率的に仕事をこなせるようになり、自由な時間を増やせるようになる。結果として、家族との穏やかな時間が増やせるだろう」
「生成AIのスキルがあるフリーランスであれば、今後も仕事に困ることはない。生成AIは今後も独立して働き続ける手助けにもなるかもしれない。」
こんなふうに考えると、生成AIのスキルを身に着けることが、ただの時代の波に流された外発的な目標ではなく、自分の価値観に沿った内発的な目標になります。
そうなると、目標設定の粒度がより細かくなるし、モチベーションも上がるもの。
こうやって、状況の変化による目標修正を、価値観ベースに捉えていくことが大切です。
定期的に目標の修正を
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目標は、状況に応じて修正していく。
ただし、その修正はあくまでも自分の価値観と一致する内容であること。
こんなことを意識して、柔軟に目標を修正していくことが大切です。
そうすれば、「年始に立てた目標忘れちゃった!」とか、「目標立てるのって意味ないよね」とかいう残念な状況を防げます。
私は週末や月末の振り返りの際に、目標と価値観を振り返るようにしています。
そうすると、目標が形骸化することもないし、忘れることもありません。日々の満足度も上がります。
まずはバリューランタン作りから。ぜひ取り組んでみてくださいね。
最後にかなり余談ですが。
この価値観の炎を考えるといつも頭に浮かぶ、ヒカキンさんとセイキンさんのミュージックビデオを貼っておきます。子どもたちが毎日歌っています。笑
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