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カナダ生活に終止符を打つ日

こんにちは、さやです。

カナダに来て10カ月になりました。5月は本当に最高のシーズンです。

とにかく緑が美しくて、日差しが心地よく、風がさわやか。いろんな花が順番に咲いて、毎日が違う景色のようです。

そんな私たちのカナダ生活、そろそろ終わりを考えなければならない時期に入ったようです。

無計画な部分も多いのですが、私たちのこれからについて、ちょっと書いていこうと思います。


カナダ生活、軍資金に限りあり

当然ですが、カナダで親子留学するにはお金がかかります。

夫の語学学校やITコースの費用、子どもたちのサマーキャンプ代。
わかっちゃいたことですが、ものすごい勢いで軍資金が減っていきます。

そして、日々の生活にも本当にお金がかかる。

そんななか、フリーランスの私の月収は月によって数十万単位で変動するし、夫はまだカナダでアルバイトができない状態。

それなりに準備をしてきたつもりですが、思わぬ出費もあり、「やっぱりお金かかるわー」とげっそりする毎日です。

あらかじめ夫婦で「軍資金が残り●万円を切ったら日本に帰ろう」という基準を決めているのですが、そろそろその日が近づきそうだなぁと感じているわけです。

見通しが立たない不安

私たちは、カナダに来る前から、収支のシミュレーション表を作って将来の見通しを立てるようにしています。

おそらくこれくらい稼げるかな、
これくらいの出費があるかな、と予想を立てる。

ざっくりとした実績をはめ込んで、予想を修正していく。

それで、だいたい何年くらいはカナダにいられそうかな、と予定を組んでいました。

だけど、予定通りにいかないことはたくさんあるし、想定外の大きな支出もあります。

特に悩ましいのは、夫のカナダ就職。

夫は有償インターンシップのあるIT関連のcoopプログラムを利用していますが、実際にはインターン先を見つけられず、ずるずると在学期間が伸び続けている人も少なくないそう。

オフィスワークは現地のカナダ人でさえゲットするのに苦労しているわけですから、当然です。

期待していた収入が得られるか、怪しい雲行きだなぁと思い始めています。

「カナダにいられるだけ居れたらいいな」と思っていましたが、不確定要素の多い生活は不安が大きいもの。

夫と話して、現実的なゴールを設定し直そうじゃないか、と話し合ったところです。

帰国目安を決め直す

もともと環境の変化が得意でない夫の心的な疲労も、かなりたまってきている様子。

家族の心身の状態、お金のこと、カナダで身に着いたスキルと経験。

それから、これからのカナダ生活で得られそうなもの。

日本に帰ってからの生活にまた順応していくこと。

いろんなことを総合的に考えて、夫のcoop留学が修了する来年2025年4月をめどに、日本へ帰国しよう、と思います。

もちろんもっと早く帰らなきゃいけなくなるかもしれないし、もっと長くいられる状況になるかもしれません。

ただ、子どもたちが英語に抵抗なく聞いたり(ちょっと)話したりできるようになり、夫の英会話スキルも格段に上がりました。あと1年あれば、もう少し上達するのでしょう。

coopでインターン先が見つかれば、夫は短い期間ではありますが、カナダの企業でITスタッフとして働いてみた、という経験もできます。

ココでいったん、一区切りにしても良いんじゃないか。

ふたりで話して、今はそこが1つの目標かな、となりました。

人生で一番波乱万丈!

しかしまあ、本当に来年4月の帰国になるのかはわかりません。

そうなったとして、日本のどこでどんな生活をするのか、私はフリーランスを続けるのか、夫はどこに就職するのか。

本当、何もかも決まっていません。

これまでの人生で、こんなにも先の見通しが立たないことはなかったな、と改めて思います。

だって、小学校行ったら中学校行くだけだし、その先は高校、大学と進学して、どこかの会社に勤めるんだろうな、って子どもの頃から見えていました。

就職した後は、何度か転職するかもしれないし、結婚や出産もあるかもしれない。でもなんとなく見通しはついていて、実際のところ、結構計画通りに進みました。

その後も、「このまま会社員を続けて、定年まで働くのかなぁ」って、だいたい60歳くらいまで、なんとなくの見通しがついていた人生。

それが、まさかまさかの、カナダへ寄り道。

ずっと続けてきた正社員の立場を夫婦で手放し、購入した新築マンションも売却し。

あと何カ月カナダにいられるのか確定情報はないし、帰国した後のことも、まったくどうなるかわからない。

ここまで先が見通せない人生は、本当に初めてです。

ちょっと先のことを考えると、謎すぎてソワソワしてしまいます。

なんせ、私たちには小学生の息子たちもいるわけで、あまり無茶苦茶なことをして彼らの人生に変な影響をもたらしたくもありません。

いやぁ、我ながら本当に思い切った生き方してるなぁ、と思うこの頃です。

振り返って最高の決断だったと思うだろう

とはいえ。カナダにやってきたことは、本当に良かったなぁと思っています。

私たちの住んでいる地域は、本当に美しい。

木々も、住んでいる人も、本当に素敵。

家族で公園で永遠と遊んで、筋肉痛に悶えながら、また同じような週末を繰り返す。

こんな時間が持てたこと、死ぬときに絶対に「良かったなぁ」って思い出すんだろうな、と思います。

逆に、もしも「海外にいつか住んでみたい」という想いにフタをし続け、行動をせず、人生の終焉を迎えていたら。

たぶん、めちゃくちゃ後悔して、自分を責めただろうな、と思います。

だから、減り続ける預金には驚愕しますが、後悔はないな、と。

一度こんな生活をしたもんだから、きっと日本での暮らし方も変わるだろうし、もう一度海外に住みたくなったとしても、きっとすぐ実行できる。

なんとかなるだろう、と思います。

だから、本当に来て良かったな、と。

まだあと1年はココにいる予定ですが、いつどうなるかわからないのだから、しっかり楽しんでおこうと思います。

もう、ここで次の5月は迎えられないかもしれない。

そう思うと、本当に今この時が大事だな、と痛感します。

本当にどうなるかわからないけど。笑

でも、残り1年どう過ごしたいか、しっかり向き合って楽しもう。

そんなことを考える、カナダ生活10カ月目でした。



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