アクタージュ

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…夜凪景のカードが二つになるくらい好きだ。

アクタージュは、一言で表すならば、演劇という皮を被った"バトル漫画"だ。

異能の技術!知略に長けた策士!剣技のプロ!戦闘の達人!…なんてものはいない。そこにいるのは、役にのめり込む一人の少女と、その周囲を取り巻く愉快な仲間たちである。

役者を褒める言葉に『表現力』というモノが現れて久しい、正直なところふわふわとした抽象的な表現だ。なおさら、漫画だとそのテイストを味わうのは現実にみるよりも難しいとわたしは思う

ただ、一方で改めて考えて欲しい。
漫画を読むとき、あなたはキャラクターにどんな色と声を充てるだろうか?そこには自由意志が尊重され、如何様にも想像(もとい創造)出来るのではないか。

あくまで、作者が描き出すストーリーは媒介であって、それを読むスピード・巻き戻しと早送りは読者が好き勝手に変更できると感じる。
それが漫画の良さじゃない?ううん、
漫画に限らず小説もそうかも知れないね。

閑話休題

私は、この作品の「いやだ」という言葉を読むのに10分…いや、15分くらいかかった。むしろ、それくらい"かけた"と言える。

これはあるラストシーンを抜粋したものだが、その章の終幕を飾る場面にカタルシスを感じずにはいられなかったのだ。

私がかつて演劇に触れていたこともあって、これを好きになるにはそう時間はかからなかった。し、感覚も感情移入もし易かったのではないかとも考える。

アクタージュ(act-age)の何が良いかって、表現が分かりやすいのだ。役者という内面を磨くことをテーマにした、一見難しいものを、だからこそ理解しやすい文字のフォントであったり、表情のどアップで描いたりしているのがこう…入ってくるのだ。

私の場合、そんなに賢くないから作品を嗜む時には何回も同じページをめくるし、時折セリフを口に出して噛み砕いたりする。
そんな自分でも、サクサクと読み進めることができた。これがジャンプ作品の凄さだろうか、気付けば次の巻を手に取って買っていた。(単行本派)

まとめると、没入感があればあるほど、魅力が輝き出す作品。登場人物の脳内に広がるであろう夜景が映し出されたシーンは感動した。そして、作画崩壊する(いい意味で)シーンや簡略化されたイラストの部分を侮ることなかれ、ここ一番の顔面の描き方が美しい漫画。

最後に、言わせて。
カメレオン俳優 明神阿良也くんは菅田将暉
主人公の迫真女優 夜凪景ちゃんは平手友梨奈 

と重ねてしまうんだよなぁ…世代かな

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