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1か月限定で修行に出たはなし【前編】

普段専業ライターとして活動している私ですが、年明けから約1か月修行として複業ライターをしていました。

今日はその経験から、専業ライターに期間限定の複業をおすすめする話。

以前お世話になった派遣会社から「期間限定でいいお仕事があるので働きませんか?」と声がかかったのは、2022年12月頭のこと。

当時、それなりにお仕事をいただいていたので、わざわざ働きに出るのもなぁ。外に出たくないなぁと思っていました。

しかし、相手は派遣社員時代、とてもお世話になったコーディネーターさん。
ライターを始めると報告した時にも、心から祝福と応援をくださったとても良い方です。
困っているようだったので、お話を聞くことにしました。

案件の担当者は、以前、冷たくて少し苦手だなと思っていた方でした。
ちょっとテンション下がるなぁ、この人と話するのかと思いながら、条件のすり合わせ。
前はなんかぶっきらぼうで冷たいなぁ、と思っていた担当さん。
なぜだか今回はとても親切で丁寧なのです。

ライターの経験からテキストコミュニケーションが身についたことが発覚
当時の書き込みより

めちゃくちゃシャイな私だけど、ライターの経験が生きている!
これならいけるかも!
ライターかむら、1か月の出荷が決まりました。

ラボにて修行に出ることを報告
初出勤数分前なのにこの余裕

出荷先は、自宅から車で30分のところにある保険会社。
社員のお手伝いとして事務作業をするお仕事でした。
ご挨拶して中に入れてもらうと、皆さんバタバタしてかなり忙しそう。

というのも派遣を5人募集していたのに、私を含め3人しか集まらなかったからです。
なかなか切羽詰まっている状況のようでした。

任されたお仕事は、紙にあるデータをひたすらパソコンに入力していくお仕事。
普段からパソコンをカタカタしている私にはなじみの作業です。

事務所なのに会話もなく、ひとりもくもくとパソコンに向かっているのは気が楽でしたね。
できる人みたい!やったね!

コロナ禍を理由にお昼休憩には車に戻り、スマホでリサーチや推敲をしていました。
複業になるからといってライターの仕事を減らさなかったので、寸暇を惜しんでポチポチ。
(不退転の決意!)

当初は、保険会社で営業や金融の知識を身に付ける予定でした。
しかし、忙しい空気的でそれどころではなさそうだったので、タイピング速度と高い時給ために尽くすことに。

朝の渋滞を避け、誰よりも早く駐車場で執筆を始め、昼は急いで車にこもり、夕方はダッシュで帰宅する。
はたから見たら「あの人、付き合い悪いな」という行動ばかりしていました。

鞄の中から枕カバーを出して手を拭いたり(ハンカチと間違えて持って行った)、朝時間に突然流れ出した西野カナに怯えたりしたのも良い思い出です(帰りたくてふるえた)。
思い返すと、なかなかの奇行種ですね。

派遣期間も中盤を過ぎれば、社員さんと同じくらいの速度で入力できるようになっていました。
ここでもライターの経験が生きてますね!

一方で付き合いの悪い私に対し、他の派遣さん2人はあまり良く思っていなかったようです。
「急いで入力しているのは、当てつけがましく感じる」
「私たちがタイピングが遅いのを注意されているのに、気にせず作業しているのは感じが悪い」
そんなことを言われているのは知っていました。
聞こえるように小声で言うなんて、器用ですね。

保険会社は、人手が足りなくて派遣を要請しているもの。
さらに予定よりも人が少ないので、とにかく早く作業することが求められいました。

私は自分のことしか考えていないので、わき目もふらずに仕事に全力で打ち込むのは当然のことでした。
(というか、わざわざ聞こえるように陰口を言ってくる人と仲良くする意味ってあります?)

別にあなたたちに認めてもらえなくても、私にはライティングがあるし。
クライアントさんもディレクターさんもめっちゃ褒めてくれるもんね!
ふん!

メンタルの弱い自覚がある私は、複業ライターになることで、ついに鋼のメンタルを手に入れたのです!
(※鋼は金属なので溶けるし錆びるし折れます。やさしくしてください)

直接苦情を言われたら、また話は別なんでしょうけどね。
陰口は本当に気にならなかったので「まぁ!小鳥が鳴いているわ」と放置しておりました。
これが後に大問題を引き起こすことになります。

後編につづく

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