君と異界の空に落つ 第2章 (少年期)
浄提寺を降りた耀と瑞波の物語、少年期編になります。
主人公 耀(よう): 男児
記憶の無いまま浄提寺(じょうだいじ)の若き僧正、雪久に拾われる。
異界の記憶を夢で見ていた。
祓えの神、瑞波と共にこちらの世界にやってきて、紆余曲折の後、瑞波と共に旅に出る。
ヒロイン 瑞波(みずは): 男神
独りで生きる事が耐えられず、未来の伴侶の気配を辿って耀の世界へ。
未来の伴侶との思い出を胸に、こちらの世界へ戻ろうとした。
紆余曲折の末、耀の魂と共にこの世へ降りたが、異界渡りに手を貸してくれた大神、凪彦に枷を課され見守るばかりしか出来ぬようになる。
ようやっと側に居られるようになったと思うも……。
【第1章 幼少期 登場人物】
お師匠様 雪久(ゆきひさ): 三十前後 男性
雪の深いある日、耀を拾い、浄提寺(じょうだいじ)に連れ帰る。
耀という名を贈り、童子にしては早すぎる、一通りの修行の方法を身につけさせた。
才能のある世話焼きの美人で、長年の想い人、亮凱と共に、穢れ地となってしまった浄提寺の浄化を共に行っている。
半神半人となった耀の眷属。
亮凱(りょうがい)様: 三十中頃 男性
あの手この手を隠し持っている、最も天に近しい人物。
長年の想い人、雪久と共に、半神半人となった耀の眷属をやっている。
禁域となってしまった浄提寺で、穢れ地の浄化を雪久と共に行っているが、生身の人間が入れない程の穢れ地となったことにより、あと数百年は二人きりであるのを知っている為、内心は嬉しくて仕方ない。
彼の力をもってすれば、百年足らずで穢れは浄化出来るが、敢えてそうしない&教えない所がこの方らしい。
雪久と共に天に昇ることを望んでいる。
大僧正様: 老齢 男性
浄提寺の大僧正。穢れ地となったその地から、唯一降りてきた生身の人間とされている。耀によくしてくれた人。
神を呑んだ耀の神光を浴びた為、降りた後、失明したことに気付いたが、都の大寺院に世話になった後、神宮に引き取られ生涯を閉じる。
耀が二十歳前にはお亡くなりになる。
小坊主達: 前後数年の歳の差を持つ浄提寺の仲間達
隼(しゅん)、丈弥(じょうや)、勇士(ゆうし)、紅寿(こうじゅ)、綺世(あやせ)、風雅(ふうが)、篝(かがり)、葉月(はづき)、柳衣(やない)、樹貴(たつき)。
このうち、丈弥、篝、柳衣が亡くなった。
樹貴は神宮を取り仕切る白鷹(はくしゅう)家の暫定跡取り。事件後、綺世を神宮へ引き取り、後に大僧正と葉月も引き取った。
風雅は都の大寺院へ向かう道すがら、行方知れずになったという。
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