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君と異界の空に落つ2 第63話

 丈弥はそんな耀を見て、お堂の方へ向かったか。先に読経を済ませるらしい、真面目さは健在だ。
 彼は浄提寺(じょうだいじ)の小坊主の中で、一番上の兄さんだった。同じ歳の隼(しゅん)が取りまとめをしていたが、共に小坊主の規律を守り、まとめ役をやっていた。声を荒らげる事も無く、静かな存在だったけど、隼の圧に紛れながらも、足りない所を補っていた。
 耀が今、世話になっている、この地の”お堂”は小さなものだ。地方とはいえ、貴族が避暑に来る浄提寺が大きかっただけであり、近隣の地域に比べたら、 此処も立派な方である。しかし、丈弥はそこしか知らず、目覚めてからも浅いので、随分こじんまりとした……という感想を抱いたか。
 まぁ、こじんまりとしていたとして、菩薩が座っているのなら、広さは余り関係が無く、信仰にも関係ない。ただその前に腰を下ろして、遠回りする事を、詫びてみたり、誓ってみたり、向き合う時間に充てるだけ。修行はこのまま続けます、と、読経をして坐禅して、耀が雪久より持ち帰ってくれた密教についてのあれこれを、印を組みながら考えて、黙々と実践していくだけである。
 丈弥は耀の眷属になると決めた時、出来る事、出来ない事を感覚として教えられたような気がする。耀が生きている世界には大きく干渉する事が出来ない。物を作ったり、人を運んだり、生者の振る舞いは出来ないようだ。それでも修行を積んでいけば物を掴んだり出来るようだし、生者のような振る舞いも少しは出来るようになるらしい。霊感を持たない者の前にも姿を現して、生きている人のように会話を持ってみたりなど。
 丈弥は特に何をするでも無いが、また皆に会いたいと考えた。皆、霊感持ちだから、修行などせずとも”視て”くれそうだけど。只、再会した時に、自分だけ”今のまま”では格好悪いから、耀の眷属となった後も、ちゃんと修行してきたのだと、皆に見せたいし知らせたいしと、少し我欲も滲んだか。
 けれど、その欲によって得られるものは、自分の利益ばかりじゃない。耀を守り、耀の助けとなる、他者の利益に通じるものだ。そこは純粋に、心から、後輩の面倒を見てやりたい、兄貴分としての奉仕心が彼にある。もしかしたら自分の仕事じゃないかも知れないが、薄ぼんやりと広がる記憶の中で、彼は耀が辿った軌跡に物申したくもなったから。

 あの日────。

 昏く、奇妙な深さを持つそれが、丈弥の足元に居て、呑まれるように体が落ちた。田んぼの泥に足を浸すより、ねっとりとした暗闇で、頭まで沈んだら、もう目は覚めないだろうと思った。怖いか? と聞かれたら、怖かったかも知れぬ、と答える。足元の暗闇からは無数の黒い手が、自分の体を這うように登って視えたから。
 だが、膝まで浸かった時に、違う気持ちになったのだ。耀が視ている。この先に、柳衣と篝が居るのだ、と。
 救われない者達が、救いを求めて手を伸ばす。随分古い人達だ。それだけ”閉じ込められていた”。弱い者には分からない。眠るように意思が消えるから。強い者だけが苦しみを味わうように出来ている。
 それは、自分が重ねた”業”だ。知らずにやるなら”まだ軽い”。知っていて”何か”に手を出すのなら、因果を負うのは自分であるから。丈弥は古い時代の行者、巫女に道士に方士に法師、神職や呪術師や、それらに似た仕事をしていた者が、生きていくうち背負ったらしい”業”の種類を感じ取り、一つの答えを見た気がしたのである。
 利他の心が大きい者は、眠るように沈んで視えた。そうして穏やかな夢を見る。多分、魂(こん)喰いの神が歩んだ、異界での記憶のようなもの。この恐ろしい神の魂(たましい)もまた、魄(はく)のみであるからだ。魂魄別れる前の記憶だ、幸せな夢を見る。一つであった頃の夢。満ち足りた存在で、穏やかに生きていた。だから食べられた者達も穏やかな夢を見て、彼等はそれぞれ微睡みながら”終わり”を待つようだ。
 終わり。
 それは解放される時。
 ある意味、これも約束された修行であって、次の力を得る為のものなのだ。業の深い者には地獄だろう。気が遠のく時間を拘束されて、諦念のような感情を、身につけさせられる訳だから。歩く牢獄。丈弥の頭に浮かんだものは、残酷ながらも実益のある、”遍(あまね)く界の法則”だ。
 神は”法則”なのである。そのようにも感じたが、耀と耀の周りを知ると、今は少し違うかも知れぬと思う。
 兎に角その時は、自分はどちらなのだろう? 苦しむ方か、微睡む方か、そんな風に思ったが、耀が後ろに現れた時、不思議と確信する気持ちになった。自分もまた”約束”で、彼の前に居るのだ、と。
 ただ、約束しただけだから、選び取るのは”自分”である。
 そこが他の者達と、自分、丈弥の大きな違い。終わりを迎えたら、選び取る”行き先”だ。
 逝って、新たな生を迎えるか。残って、神の使いの学びを得るか。
 思えば、この時より丈弥の中で、答えは決まっていたのかも知れない。
 闇溜まりに呑まれる瞬間、安らかな気持ちになった。ひとときの休息である。魄(はく)が戻ったら目覚めねば、と。
 そこで一旦、意識は消えるが、戻った魄から記憶を貰う。
 耀や綺世(あやせ)、樹貴(たつき)など。耐えられる者、譲らぬ者が、穢れ地となったお山を登り、死んだと思われた”先輩”に会い、鍵となる亮凱様を得て、大僧正様の助力も得たか。
 捕えられた亮凱(りょうがい)様が、最も天に近かった。丈弥もてっきり雪久(ゆきひさ)様が一番だと思っていたから、その人の力を知った時、本当に驚いた。
 神通力と呼ばれるものは、半身を隠(かく)り世に置くのかも知れない。その人が鍵の掛かった牢からすり抜ける時、近しい世界ですれ違う、虚ろな丈弥に手を置いた。
 まるで、すれ違い様に、お前は大丈夫、と慰められた。自分の後ろで半分眠る篝(かがり)と柳衣(やない)とを、宜しく頼む、とも言われたようだった。
 頭を撫でられて、それに気が付いた。気に掛けてくれる人が居ると知り、虚ろだった丈弥の一部が救われたのだろうと思う。それからは段々と彼の意識も目覚めたようで、耀が一人で師匠を追って瘴気の中を進むのを、ぼんやりとだが意識して見ていた記憶がある。
 それでもまだ”ふわり”としていたが、痛ましい事、その先の僥倖を見納めて、耀の中で魂魄を一つにした後に、彼が山を降り俗世の冷たさを知る中で、口出しをしたいというか、力になってやりたい気持ちを、少しずつ抱き始めた丈弥である。
 そういう時はこうすれば良い。馬鹿正直に頼むんじゃなく、知らぬふりをして借りてしまえば良い。子供がする事だ、小さな事なら許して貰える。夜に厩(うまや)の屋根を借りるくらいは平気だ、と。
 静かにしていれば”ばれる”事も無く、少しくらい狡く生きたって……むしろ、少しは狡くなきゃ、生きられない世界なんだよ、と。
 果たして、耀が歩いた道は、随分、綺麗な道だった。騙しもしないし、狡もしないし、だから大変な道中だ。山賊に追われた時は無い筈の肝まで冷えたのだ。腹の上がきゅうと締まって、逃げろ! 死ぬな! 逃げろ! 耀! と。回数を重ねれば、それなりに慣れていったけど、次は少しずつ飢えていく”後輩”を、見ているのが辛かった。
 僧とは名ばかりの、住職の世話になった時もそうだった。丈弥は耀と同様に、自分が恵まれていた事を知った。貧しくて、自由が少なく、嫌だと思った時もある。見たくもない化け物を、見ずに済むので良かったが。化け物さえ見えなきゃな……もっと豊かに暮らせたのに、と。それは違う、と思わされた”寺”だった。
 浄提寺は遥かに自由で、豊かな寺、だったのだ。当番はあるけれど、昼間は遊ばせてくれていた。ちゃんと”子供”を守ってくれたし、修行までさせてくれたのだ。ある程度を修めたら、残るも降りるも選べたか。
 怖い兄さんは沢山居たが、耀がされたような理不尽は一度も受けた事が無いのである。風雅(ふうが)みたいな荒い奴ならば、叩かれても仕方ないと思うけど、暴れなければ叩かれないし、子供心に感じた怖さは”厳格さ”という意味の方だと後に知る。食事だって質素なものだが、あの寺のものよりも、余程に豪華だったと思うのだ。
 気持ちが動く程、意識が通ってくる程に、耀の中で丈弥の目が覚めていく。魂魄が繋がって癒えてきたのもあろうけど、丈弥も被った神の穢れが浄化されていったから。一番最後に呑み込まれたのが彼であるので、一番最初に魂(たましい)の自由が効くようになったのだろう。
 まだ寝ている篝と柳衣に、先にいく……と告げてから。丈弥はあの世へ逝くべきか、耀の中で少し迷った。
 迷った。
 約束の日は存外、早く来た。
 そも、迷った事が答えなのだが、仏の道を行く予定だったから……耀の力になっても良いか、漠然とした迷いがあった。
 こういうのは多分だが、綺世か風雅がするべきだから。耀は、あいつらとの方が仲が良い。俺、って感じじゃないんだよな、と。
 二人は仲が悪い訳ではないが、近かった訳でも無い。互いにそこそこの距離があり……なのに、残っても良いものか。丈弥が気に掛けたのは瑣末な事であり、瑣末だが気掛かりな事である。
 そうして迷っていた時に、神と戦う耀を見た。勇ましい事である。あの頃の姿からは想像出来ないものだった。
 もっと大人しい奴だと思った。食いしばる所なんて見た事が無い。自分が怪我を負ってまで友を守ろうとしてみたり、大事なひとを逃がそうとしてみたり……見た事が無い姿ばかりである。
 否、知ろうとしなかっただけかも知れない。才能がある奴で、雪久様の弟子だったから。俺の助けなど要らないというか……要らないだろうと考えていた、と。
 だけど、どうだろう。苦戦する後輩を見て、誰かを守ろうとする奴を、守る奴が居ない、と感じた。綺世に言われていた事も思い出す。このまま修行を続ければ、丈弥は守護が得意になるだろう、と。
 守護……守護か……と彼は思った。
 確かに、攻撃するよりも守る方が向いているかも。誰かを攻撃したいと思った事がない。俺は化け物に邪魔されず、静かに暮らしたかっただけ。同じだけの”静かな暮らし”を、家族にも与えたかっただけ、と。
 偶々村に来た僧侶に相談をした時も、化け物をどうこうしたいというより、邪魔されずに済む手立てを聞いたのだ。自分の目と耳を塞げれば良い。生活に支障が無いように。僧なら方法を知っているかも、と、期待して問うたのだ。
 浄提寺に居た小坊主の中では目立たない印象の丈弥だが、野山に放って置くには大き過ぎた才能だ。高僧の魂が邪の好物になるように、生まれたての卵だとして、あちらに力をやってはならぬと、引き取られた彼だった。
 寂しく無かったかと問われれば、当たり前に寂しかったと思う。今でも郷愁の気持ちがあるし、爺さんは元気かな、と。生まれた時から普通の子供と違っていた彼だから、早いうちから気味悪がられて杣人(そまびと)にあずけられていた。
 杣人は山に詳しく、怪異にも神にも詳しかった。長い間、それらと隣り合わせてきたからだ。素直な丈弥は彼の言いつけを善く守り、多少の化け物に悩まされつつも、何とか生き長らえていた。
 導かれるべき者が導かれていくように、いよいよ素人の”守り”では難しくなっていたのだろう。薄々、丈弥も感じ取っていた。育ての親である爺さんに、迷惑が掛かり始めていたからだ。
 力を封じて貰えるならば、それが一番なのである。悪いものに惑わされる事無く、爺さんに恩返しが出来るから。出来ないか頼んだが、その僧侶には無理だった。蓋が大き過ぎたのだ、きちんと修行をした上で、役立てた方が良いだろう、と。
 爺さんは丈弥を抱きしめて、待っているから行って来い、と。俺ぁまだまだ生きる、と笑い、送り出してくれたのだ。村の者や親兄弟ならば悲しそうな顔を作り、居なくなったら”厄介払い”と笑うところだと思うのに。本心から”生きて待つ”と言われたような気がした彼は、帰ってきても良いという許しに安堵し、旅立った。
 生きては居ないだろうと思う。黙って誘(いざな)う僧侶を見ても。振り返らないと決めた丈弥は、その足取りで察した過去だ。それでも貰ったものは大きく、温かな思い出だ。僧侶の格好をしていても、人買いかも知れない男との間に、何があっても、恨まずに死ねるだろうと思える程に。
 それだけ幼い頃から”大人だった”丈弥であるので、僧侶が本物の僧侶であって、浄提寺へ届けてくれた時、俺はこの道を行くのかと、すんなり受け入れられていた。僧侶は過去にこの寺より降りた”先輩”と知ったおかげで、成る程、あぁいう道も選べる……希望が彼の胸に宿る。
 そこで出会った小坊主の先輩、同輩の隼(しゅん)、後輩達。中でも綺世と風雅の代は強烈な記憶があるが、時が飛んで耀が加わり思い出される日常は、一番色濃い記憶というか……忘れられない思い出だ。
 恐ろしい事もあったが、刺激的で穏やかで、飽きない印象……そして楽しかったのだ。仲が悪い面々も、不思議と分かり合えた印象だ。何か一つが原因という訳では無くて、最後に必要だった部分を、耀が埋めてくれた感覚だ。
 皆、何となく分かっていた。
 雪久様に弟子に取られた時は、羨ましい気持ちになったとしても。妬ましいまでいかなかったのは、耀の人柄があったから。
 隼のように真面目過ぎる訳でも無くて、風雅のように破天荒過ぎる訳でも無い。勇士のように黙って従う奴でも無いが、樹貴のように強い我で皆を振り回す奴でも無い。紅寿(こうじゅ)のように生まれが良い訳では無いが、不思議と信用出来る品格と知性を持っている。綺世(あやせ)程、突き抜けた才を見せてくる事も無く、ただ、素朴に傍に立ってくれる感覚だ。篝(かがり)のように子供っぽい癇癪も見せて来ず、葉月のように優し過ぎる面も無い。柳衣のように繊細過ぎる場所も無いから、多少苛立っている時も、気にせず話し掛けに行けるのだ。
 それに、師匠から受け取る知識を、皆にも分けてくれていた。それも小坊主のみならず、文殿(ふどの)や廊下で話し掛けに行く先輩方へもだ。
 等しい、のである。耀の態度は皆に等しい。誰かを特別に見る事も無く、特別、悪く見る事も無い。それがどれだけの救いであるのか、耀は知らないだろうけど。少なくとも丈弥は”それ”を守りたいと考えた。
 救いを表現する者を、守ってやれるなら、守りたい。
 俺は綺世や風雅のように才に秀でてはいないけど。俺なりに大事だと思えるお前を、守ってやりたい……守らせろ、と。
 いつか御許(おんもと)へ逝けるよう、今暫くはこの場所で修行を続けます。どうかお許し下さい。そして、道を信じる私の事を、折に触れてはお守り下さい、と。深々と菩薩像へと頭を下げた丈弥の顔は、晴々として、意思に満ち、穏やかな色を湛えたか。
 耀はまだ暫く飯を食うのだろう。立ち上がり、お堂から外へ歩き出した丈弥である。立派な供養塔を見て、墓地も一頻り眺めたか。それから門へ歩いて行って、集落を見下ろす場所へ出た。自分の故郷とは随分形が異なるが、何処の田舎も同じだな、と、長閑(のどか)さに目を細む。
 暫く、坊主とは遠い存在になるからな、と。一つ、自分も髪を伸ばそうか、と、目を閉じる。結う程、長い髪は要らない。耀より少し短いくらいが良いか。寺の丘を駆け上がる、風に揺らせてみたいと思う。
 そうして久方ぶりの現(うつつ)を堪能していると、腕組みをして立つ丈弥の視界の中へ、一人の童子が見えてきた。あ。あいつは。と、歩みを見ていると、今日も目覚めぬ耀の様子を見舞いに来たようだ。
 少しは自分の所為とも思っているらしい。午前中の畑仕事を爆速で終わらせて、昼休憩を待たずに栄次は見舞いに来る数日だ。親達も多少は悪いと思っているようだから、与えた仕事を終わらせた分は、彼に自由をくれるらしい。
 一晩で随分と真面目になったと思う。漠然とだが耀の中で見ていた丈弥には分かるのだ。栄次は真面目に仕事をするようになったようだし、友達と思っていても、耀の事だけは、今までよりも、もっとずっと”友達”という雰囲気で、頼むから目覚めて欲しいと念が滲んでいるようだった。
 坂道を登る息切れなんか気にしないというように、ここ数日は隠れもせずに堂々とそこを登って見えた。村の衆も思う所があるらしい。誰も小言を言わないし、栄次の行いを馬鹿にはしない。自分達の子供の為に神と相対した一人の童子が、意識を戻さぬままだと知って、気まずい気持ちもあるのだろう。気落ちした善持の姿を見るのも嫌だというように。皆が距離感を計り兼ね、思い倦(あぐ)ねる最中なのだ。
 少しは悩め、と丈弥は思う。優しくなかった大人達へ。少しは悩んで自分達がした”行い”を悔いるべきなのだ。
 そうして、じっと見下ろす丈弥の元へ、栄次が届いた頃だった。息切れを忘れた顔で、ぽかんと彼を見上げる栄次。

「えっと……お、お早う……?」

 これには丈弥も面食らう。

『────お早う。今日も来たんだな』

 聞こえぬと思ったが、一応、言葉を返した彼だ。
 栄次は「うん」と頷いた。頷いた事に驚くが、「もしかして、ヨウ、目が覚めた?」と。真っ直ぐに丈弥を見上げ、問い掛けるから。

『お、おう。起きたぞ。今は飯を食っている』
「! そうか! ありがと! そうか! 目ぇ覚めたんだな……!!」

 と。
 一気に駆け出す後ろ姿を見送った彼である。
 袖の中で組んでいた腕が解けかけた体勢で、そちらを見ていた丈弥は”はっ”と、栄次の変化に気が付いた。

『あいつ……ひょっとして……蓋、開いちまってねぇか……?』

 口に出して理解して、黙って追いかけた丈弥である。

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