人生を切り開く人とは(Sayo & Shomaさんの肖像コラージュ)
こんにちは!
2023年に入り、どんどんAIブームが到来してますね。
友人に、AIプログラムミッドジャーニー(Midjourney)のとあるニュースを教えてもらったのですが、それがものすごくビックリして。
こちらの絵画『宇宙のオペラ劇場』という作品。
アメリカのコロラド州の絵画コンテストのデジタルアート部門で優勝したそうなのですが、AIプログラム・ミッドジャーニーで作られた作品だそう。
なんと文字入力だけで作った作品です!
これはインチキであるという人もいれば、デジタルアート部門での受賞のため、正しい受賞であると、多方面で物議をかましているようで。
こんな素晴らしい作品が文字入力だけで作られた作品だなんて、、ビックリです。
いよいよ本格的にAIの時代が到来したのだなと。
詳しい記事はこちら。
AIの進化を、脅威と捉えるのか、未来への希望として捉えるのか。
産業革命があったからこそ豊かになったし、インターネットが誕生したからこそ、情報化が進み、開かれた世の中になったわけで。
さまざまな進化を経て、昔より現代の方が格段に住みやすい世の中になったのは間違いありません。
名著「ホモデウス」にも書いてあった通り、ほんの100年ほど前までは日常的な脅威となっていた「疫病」「戦争」「飢餓」による死への恐怖。
昔に比べると相当数減り、もはや脅威ではなくなりつつあると言われています。
そんなことはない、今現在コロナの脅威や、ウクライナとソ連との戦争が勃発しているではないか、と言いたくなりますが、そもそもの犠牲の規模が違う。
例えば、1918年に流行った感染病の「スペイン風邪」では、当時の地球人口の1/3に当たる5億人が発病し、インドでは全人口の5パーセントが死亡、タヒチ島では14%の人が死亡、サモア島では人口の2割が死亡。
日本では人口の4割が感染し、45万〜48万人が死亡したそうです。
コロナと比べると、犠牲の規模があまりにも違います。
国が国民を守るわけもなく、コロナ支援金なんて夢のまた夢。
支援物資が届いたり、救急車が駆けつけてくれるわけでもありませんでした。
また、昔は隣国とはずっと領土の奪い合いで戦争をしていたし、いつ敵国が攻め込んでくるかわかりませんでした。
一昔前は「平和」という単語がなかったそうで、侵略と略奪の歴史を繰り返した結果、今の国々があるのです。
また、他国が難民を受け入れたり、支援団体なんてものはなかったでしょう。
自力で逃げたり戦うしかなかったのです。
その背景には、軍国主義が資本主義に変わり、福祉が整い、医療が発達し、ネットワークが発達し、世の中が進化し続けていったからこそ、今のシステムが当たり前のようにあるわけで。
本当に平和な世界になったと思います。
変わるという恐怖を抱えながらも、それでも変わり続ける選択をし続けてきた先人たちの決意の結晶が、現在(いま)を作っています。
AIに支配されると言われている現在。
今自分のできることをしっかりしつつ、目先の恐怖や不安にとらわれず、先の世界を見てゆけたらなと思います。
さて、前書きが長くなりましたが、今回は最近肖像コラージュのオーダーをいただいた作品の製作秘話を綴らせていただきます。
今回オーダーいただいたサヨさん。
ロサンゼルス生まれ育ちの彼女は、オープンマインドの性格でとにかく太陽みたいにポジティブ!歩くパワースポット的な方です。
また、逆境を味方につける天性の才能を持っています。
そんな彼女、現在は息子のショウマさんと東京で二人暮らしを。
ロサンゼルス生活を得て、大学生から東京で暮らしはじめ、結婚を機に仙台へ。
ショウマさんが誕生しました。
そこから紆余曲折あり、ショウマさんを連れて家を飛び出し再び東京へ。
夜逃げに近い状態で家を飛び出たため、ほぼ身ひとつで東京にやってきた彼女。
家を探す所から始まり、得意の英語力を活かし、子供向けの英会話教室をオープン。
現在に至ります。
その話を聞いただけで、彼女のバイタリティが凄すぎて、ただただ心が震えていました。
自分を信じる気持ちが強くなければできない事だと思います。並大抵のマインドではない。
今年から小学校に入学するショウマさん。
そんな人生の一区切りとして、肖像コラージュのオーダーをいただきました。
オーダー内容はこちら。
・森の中にいるような、緑をたくさん入れてほしい
・その中でも、ネムノキや麻の葉っぱが好き
・トロピカルな南国な雰囲気で
・海が好き
・基本色を緑で、差し色にカラフルな色味を
また、ショウマさんはアクティブで冒険が好きなわんぱくっ子。
そんな彼の成長がわかるようにおさめてほしい。
色々と話をして、全体のテーマが決まりました。
「海の中の緑と、ショウマさんとの絆」
サヨさんの大きさを、「海」として表現するのが良いと思いました。
最初に出したラフがこちら。
背景の海は、サヨさんが最近沖縄へ行った時に撮った写真なのですが、ラフを見てもう少しアート感が欲しいということになり、やめることに。
あとは、ショウマさんの写真をもう少し減らして、同じくアート感を出してほしい。
またメインの写真は、卒園式で撮った写真に差し替えることにしました。
洋服の色も鮮やかで華やぎます。
完成した作品がこちら。
海の植物に囲まれながら、緑に囲まれた雰囲気を表現しました。
さまざまな植物をコラージュ。
上にはお気に入りのウルトラマン人形が。
左側の絵は、ショウマさんが描かれたものです。
やはり子供の描く絵は素晴らしいです。大胆で力強い絵です。
時にはショウマさん自身が海中の植物になってみたり
力作のレゴも、所々に隠れています。
左上の不思議な生物は、ショウマさんが作った工作です。
ちょうどよく絵とマッチしました。
色味も綺麗で海に漂っている雰囲気が出ています。
海の表現として使わせていただいた素材はこちらに絵画から。
波の部分と海底の表現用に。
海中のボタニカルアートはこちらから。
サヨさんのリクエストの麻の葉とネムノキ。
所々に散りばめました。
浮遊する奇妙な魚たち。
ユニークでシュールさ溢れる色合いと表情が、カモコラージュとマッチしています。
そして中央下にある、二人が海の生物化している奇妙なビジュアル。
この写真は是非入れてほしいという要望でした。
子供英会話教室の準備をしている時、苦肉の思いで3ヶ月実家にショウマ君を預けたそうです。
おかげで仕事も軌道に乗り、ショウマさんを迎えに行った時の記念すべき写真なのだそう。
そんなエピソードをお伺いすると感動もひとしお、絵の中央に入れました。
こちらは教室のロゴ、ショウマさんが描いたものです。
仕事人としても素晴らしい彼女のアイコン。
これはぜひ入れたいと思い、七五三の写真で持っているバッグに入れました。
今回の作品は、イレギュラーのA2サイズでの納品。
特注の額に入れて完成です。
色々な逆境に二人で乗り越えてきたサヨさんとショウマさん。
とても強い絆で結ばれているのを感じました。
そして何よりも、サヨさんの母として、女性としての生き様がかっこいいです。
こういう人が、これからの大変化の波を颯爽と乗り越え、時代を切り開いていくのだろうなと思います。
やはり肖像コラージュはその人のパワーを頂きます。
この度はご依頼をありがとうございました!
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