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マルチの成功者に学ぶ、幸せの定義②

前回のあらすじ
マルチの成功者に学ぶ、幸せの定義①

「喜び組」「脱北者に罰則」など、国内屈指の異常な組織『事業家集団』。
前回はそこのトップについて書き綴った。

「マルチの成功者」には、認知の歪みや社会性の喪失が見受けられる。
が、Sにもその節があるものの、今回は真逆を往く方について書き綴る。

今を楽しみ、生を享受し、喜びを共有する」そんな人の話だ。


ケース2「M」さん

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人物像
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このMさん、モデーア(旧名ニューウエイズ)に、現在も登録しているディストリビューター(販売員)だ。ただし『事業家集団』には属していない。独自にチームを構築している。

組織規模と収入は不明だが、海外旅行にちょくちょく行って、実店舗兼セミナー会場を保有し、モデーア以外の事業も行っている。
他の事業とは、自身の経験をもとにした「資産運用」および「健康に関する」セミナー・オンラインサロン運用。


マルチの親玉といえば、部下に夢を与えるためにギラついたスーツを着たり、海外旅行を自慢したり、時間に追われて紹介を受けるとか、責任を放棄して遊びまくっているのが常である。

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だが、Mさんはその真逆をいっているのだ。
・60歳近くだが、高い骨格筋量と8%の低体脂肪率(食事や運動に対する意識、コントロール力の高さがうかがえる)。
・常に笑い感情をあらわにしない(セルフコントロール力、認知力が高い)。
・仕事そのものへの姿勢に一貫性がある。

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ネットワークビジネスでなくても成功するタイプの人」という表現が適切だろうか。

そもそもMさん『事業家集団』とは無関係なのに、何故接点があるのか。

『事業家集団』はモデーアと契約しているものの、自社製品に対する知識はほぼ無い。勧誘行為にのみ集中するためだ(その勧誘行為には法律違反者が含まれるわけだが)。
そこで、モデーアの社員以上に製品にほれ込んでいるMさんに、代わりに説明してもらっていたわけだ。
Mさんにとっては利害関係がないのに、善意で引き受けていらっしゃったのだろう。
そして『事業家集団』がモデーアから切られた現在、接点は無くなってしまった。
(今現在、彼らが販売している製品説明セミナーを、知識の浅い人間が「薬機法違反スレスレ」で開いている有様だという。)


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成功者たる理由
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結論は、自身が社会にもたらす価値を一貫してきたからだろう。誰かのために動き続けただけではなかろうか。
収入が多いのは、ネットワークビジネスの参入が早く、レバレッジが効いたからだろう。が、結局何らかの結果を残しそうな人である。


ところで、こんなエピソードがある。

過去ニューウェイズ時代には、典型的なマルチの成金がひしめいていた。

ある時、本社に招かれたパーティで音楽の演奏が始まる。
成金たちが演奏に耳を傾けず、調子に乗ってガヤガヤ食っちゃべっていると、Mさんは壇上に上がり「静粛に願います」と彼らに一喝したそうだ。
この発言は、演奏家への敬意のためだった。

このパ―ティには『事業家集団』のメンツも参加していた。この時のMさんに痺れた人もいたようだ。


また、Mさんはセミナーで「どうやったら稼げますか?」という質問にこう答えた。

「例えばベッカム選手、マーク=ザッカーバーグなどは大金持ちですね。
ただ、彼らはお金を儲けるためだけに、今の仕事を選んだと思いますか?」

ちなみにMさんがモデーアを始めたキッカケは、自分にとって良質な食品を探していた結果らしい。元々運動と健康には関心が高かったのだ。
そしてモデーア製品が気に入り「マジオススメ」と広めていった結果が今。


知識や情報を提供するYoutuberは、ネタ切れせず長期運営が可能な秘訣としてこう語った。

「自分が率先して知識を提供したことで、視聴者から新しい意見や情報が提供されるようになった。そこで新しい話題が産まれるため、ネタが尽きることはない」

Mさんも同様に、専門職のメンバーや、メンバーのご子息で「国内で就職したかったので仕方なくGoogleを選ぶ」ような人などから情報を貰っているそうだ。

すべては、喜ぶ人が居るだろうと情報発信をし続けたからに他ならない。
しかも類は友を呼ぶ。知性の高い人が知り合いに多いのは、Mさん自身がそうだからだろう。


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Sとの対比
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前回書いたように、Sの様な独裁型成功者は数多くいることだろう。共感性の低さから、他者に負荷をかけるし、コントロールしようとする。

また、マルチに限らず情報商材や炎上マーケターの手法はシンプルだ。
「お前は稼いでいない負け組、俺は稼ぐ自由人。脱却したいなら俺の商材を買おうね」と劣等感を焚きつけ、不安感を煽り「この商材なら勝ち組になれる気がする」と躍起にさせる形式だ。

これについては過去記事
耳を傾けてはいけないキャッチコピーの特徴「二極論の法則」
を参照いただきたい。

Mさんのセミナーにはそれが無い。「稼げた方がいいですよね」だとか「海外の写真」を提示することはあったが、彼の原動力は常に知的好奇心を満たすことであった。

まあ、人は何らかの偏りがあるので、信ぴょう性不明か、ファクトが古い情報を出すこともあったが。


また、Mさんのチームメイトはどうだったかというと、ここだけは残念な話になる。

・稼ぐ願望があるが、強烈なリーダーへの依存心が見える若い男性
・健康思考が強いが、こちらも依存心が見える50代女性
・資産運用だけに影響を受け、しっかりと蓄えている人(やや高給取り)

ネットワークビジネスで「これから稼ぎたい」という人には不向きだろう。
真っ当に仕事して、自立できている人でないと、得られるものは少ないように思えた。

そもそも、現在ネットワークビジネスで稼ぐ事自体が難しくなっているが。


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Mさんセミナー
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人生とは何の為にある
苦しむために産まれてきたのか

そんな問いの答えとして「どうせなら楽しみたい!他者がどうなっても構わない」と考えている人がSのようなタイプだろう。

その逆に「今を楽しみ、生を享受し、喜びを共有する」ことに数十年費やしてきたのがMさんだ。

どちらの道に進みたいのか、心の声に従っていただければと思う。


ところで、Mさんが登壇した時のセミナー内容は以下。

・モデーア製品の良さや成分、それによる体内の働きなど解説
・健康に関する発表の共有
・健康は精神面も重要とし、思考の柔軟性を高める資料を共有
・普通に雑学
・面白写真、かわいい動物写真でリラックス

こんなMさんをパクって(参考にして)、ここまでお読みいただいた方へ、動物写真で〆ようと思う。

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モルモットかわいいよモルモット!

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