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インフルエンサーよりネット大道芸人のほうが有益なワケ

突然だが「独り相撲」という言葉をご存知だろうか?一人でてんやわんやしている状態をあらわす慣用句「一人相撲」の元ネタだ。実は江戸中期~明治期に実在した大道芸(←リンクはwikipedia)なのだ。

多芸多才な芸人が、2人の力士に行司まで演じ分け、「○○の山を勝たせたいなら銭をよこしな!」と投げ銭を要求。町人はその芸を見て楽しんだという。

詳細は、非株式会社いつかやるの動画にて。

さて、賢明な読者ならば、世の中にはインフルエンサーという【承認欲求の塊】が居ることに気が付いていることだろう。

彼らは自身の言説や著書や動画などを用いて情弱を虜にしている。その結果【思考力を奪う】【信者化させる】といった状態に追い込んでいる。マルチ商法にハマっていた自分としては恐怖心が蘇るほどだ。

今回主張したいのは一点

あの人すごい!と付いて行っても、あなたにとって良い事ないよ

というものだ。



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教祖と信者という人間関係
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まず、この画像をご覧いただきたい。

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上記は、「俺のサロン、成功者排出してっから!」という発言に続く、語彙力の化身とも言えるリプ欄である。「w」「草」みたいに、ただの感想文とも判断できる。ただ、自分はこの【ゴマすりリプ】を危険視している。


教祖になりたがるマルチ商法幹部と、おこぼれを貰おうとする下位メンバーが、全く同じやり取りをしていたからだ。

しかもそんな組織ほど崩壊しているのだ。


何故に瓦解するのか、それは相互成長作用が行われないからだろう。仮にあなたにこんな輩が話しかけてきたらどう思うだろうか?

さすが〇〇さん!俺じゃとても思い浮かばない!そこにシビれるあこがれるゥ!

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『ジョジョの奇妙な冒険』より

信者とは与えられた餌を消費する存在、しかも餌に慣れてくるともっと良いものを要求してくるのだ。

マルチ商法の親玉の場合、周りの人間がこんな【ディオの手下】だらけのため、話が合わず思考のアップグレードが行われない。そこで読書によるインプットや、同等以上の人間に会おうとする。

ここで地頭の悪い親玉は、あっという間にネタが尽きる。本質的に価値のある本や人が見抜けないからだ。そうするとボロが出て信者が目を覚ましてしまい、組織が離散していくわけだ。

ネタ作りには、新規事業という手段もある。「こんなチャレンジをしています。そうしたらこんな学びが!」と興味を引かせるわけだ。
分かりやすく言うとイ〇ハヤの手口といえる。ここ最近、着手すれどもゴールしない状態が続いているのはそのためだ。常に新しい事を行わないと、求心力が保てないと。


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信者の行く末
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ところでこのディオの手下は、将来大成するだろうか?
マンガの世界なら起こりえないだろう。小物という役割だからだ。現実なら本人が気付けばワンチャンあるだろうか。

ともかく、【自分の人生を他者に預ける人間】は、上手く行かない理由も他者になすりつける。
そして【自分の人生に責任を取らない人間】の話は決まって退屈だ。口癖は「あの人が言ってたから・・」で自分の意見や言葉がない。
依存心が肥大化した結果、仮のものの言葉、張りぼての人格になってしまう(少なくとも自分はそんな感じだった)。

引用ののち、自分の意見を述べるのはもちろん良い。そもそも人類は他者の思考を参照してきたわけで。

インフルエンサーは、そんな人間を輩出している。賢い人間はお金を落としてくれないからだ。都合のいい顧客でい続けてもらうためには、彼らの思考力が邪魔なわけだ。


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インフルエンサーの見分け方
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ひとつ、ホンモノと言えるインフルエンサーの見分け方も記述する。それは、ナンバー2が優秀かどうかだ。
インフルエンサーの弟子が比肩するほどの地位を得ている場合、【トップが優秀で育成機関が出来ている】証拠だ。

これにはカラクリがあり、以下動画が参考になる。

動画タイトルにある「分業」が曲者なのだ。

【要点】
例えば動画を投稿するにあたって、「①不要部分の削除」や「②効果音を入れる」などの作業が発生する。これら複数の作業が出来る人はスペシャリストのため高給取りでもある。逆に①や②しか出来ない人は市場価値が低い、学生バイトでも出来てしまう内容だ。
よって、依頼側としては、徹底的な分業させることで、コスト削減している。

要点のコスト面だけでなく、成長面でもインフルエンサーには利点である。徹底的分業化により市場価値が低いスキルばかりが特化する。すると・・・

他の場所では通用しないので親分から離れられなくなる!
(役に立っているという実感を持たせたら、さらに効果的)

仕事の満足度とは他者への貢献だという。「こんな低スキルの俺でも役に立ってる」と思わせるのがポイントである。(ブラック企業でも行われがちだろうから、くれぐれも気を付けて)

そのようなわけで、優れた組織は部下に学びと経験の場を与えているし、トップ自身が何らかのスペシャリストであり、常に思考のアップグレードを行っている。思考力を奪わないように、考えさせることを促しているのも大きな特徴だ。

それと、人間性の高さも大きなポイントだ。運よくそんな人を見つけたら、付いて行くのも悪くないと思う。


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おすすめ大道芸人
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とはいえ、そんなスーパーマンはそうそういないのである。

そこで「どうせ誰かに付いて行ってお金を払うなら」、大道芸人を推薦したい。ネット芸人と言い換えていい。

自身の言説でコントロールさせようという気が無く、ただエンターテイメント性に特化している存在だ。

今回引用した、「非株式会社いつかやる」のような、歴史エンターテイナー。投げ銭を貰うくらいでサロンは作っていない。

個人的に好きな「Quiz knock」は、企業案件などのため継続サービスが無い。よって、彼らの思考に染まる必要が無いので安心できるだろう。

その他、プロ奢ラレヤーは、悪いインフルエンサーの要件をいくつか満たすものの、何だかんだフォロワーに考えさせるコンテンツを提供している。最近は研究者とタッグを組んだので、より専門的な「生き方」を学ぶ場になっているようだ。

コバショー、SDGsマンも個人的に好きだ。二人とも考えさせる問題提起をテーマにしている。


「おや?ただのエンタメ系じゃね?」と思ったかもしれない。結局インフルエンサーというのも、「賢くなった気がする」「仕事が出来るようになった気がする」という満足感を与える存在にすぎない。
これはインフルエンサーだけの問題ではない。考えたくない人間が世の中に圧倒的に多く、そんな彼らに向けたサービスのため、「楽しませる」ことに着地しているのだ。

むしろ実力や思考力を養いたいならば、インフルエンサーに依存する前に実践したほうがいい。ブログを書くもよし。Quoraというスペシャリストの知恵袋みたいなのもある。収入も同時に狙いたいなら、普通に本業頑張れ
とにかくこつこつ動くしか近道はないわけだ。

あ、オンラインサロンは友人を探す場としてなら、有効利用できるだろう。趣味が合う人を探すならアリだと思う。




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