怖い話

昨日はバスケ観戦のため友人と会ったのだが、
「こないだ怖いことがあったんだよ～」
と待ち合わせ場所にやってくるなり言い出した。

友人のお母さんは認知症を発症しており、日頃からいろいろと大変だそうなのだが、そんなある日の夜のこと。
「家の中に知らない女の人がいるの」
と、お母さんがおびえた様子で言い出した。
とうとう幻覚を見るほどにまでなってしまったのか…と思ったのだが、女の人を見たという場所へ行ってみたら、本当にいた。

そこには見知らぬ高齢の女性がうずくまっていて、会話も成り立たない状態。すぐに警察に電話しておまわりさんがやってきたのだが、
「ああ、ＸＸさんですね」
と、あっさり対応。認知症による徘徊の常連らしい。
「何か壊されたものとかありませんか？他の家ではいくつかあったんですよ」
と聞かれたそうだが、幸いそれらしきものはなかったらしい。

友人宅はかつて農業をしていたので古くて大きな家で、後で確認してみたところ家の裏手のテラスの柵を乗り越え、施錠がゆるかった古い扉をこじあけ、半ば物置状態になっていた廊下のガラクタを乗り越えて侵入したとのこと。妙なところで行動力があるようだ。
第一発見者になったお母さんも、その後の対応をした友人も怖かっただろうなぁ。