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今日本酒を飲み始めるべき3つの理由

皆さんは日本酒飲んでますか?
国税庁によると、2020年度(2019年4月〜2020年3月)に消費されたお酒の中で清酒(日本酒)の割合は数量ベースでたった5%だそうです。数量ベースなので、大部分を占めるビール、酎ハイ、ハイボールの方が1回で飲む量が多くなるというのを考慮しても、日本酒はほとんど飲まれていないというのが現状だと思います。

しかしながら、私は海外で長い間生活をしてきたから余計に思うのですが、日本で生活する人にとって、これはものすごくもったいないことです。なぜなら日本で生活する日本人にしか、美味しい日本酒を手頃な値段で飲むことはできないからです。ポッドキャストでお話を聞かせてもらった岡酒商店の岡さんがフランス人の友人に「美味しいワインはフランス人が全部飲んじゃうから、海外には出ないよ」と冗談めいて言われたと話をされていましたが、これは日本酒においても同じことが言えると思います。

せっかく世界一日本酒を美味しく飲める日本に住んでいるのだからこそ、日本酒を皆さんにも楽しんでほしい!と思うのですが、さらになぜ「今」日本酒を飲むべきなのかという理由についてご説明します。

今が一番美味しい

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日本酒は奈良時代(8世紀)頃から造られ始め、室町時代(14〜16世紀)には現在の製法の原型が完成したといわれています。日本酒の味のみをもって今が一番美味しいというのはタイムマシーンがないとできないのでそういうことではなく、交通手段や保存技術の向上、日本酒の幅を考えると、我々が口にできるお酒で一番美味しいと思えるものに出会えるのは今が一番というのは間違いないと思います。
特に、今は日本酒の造り方も昔ながらの手作りの方法や最新の技術が融合し、美味しさを追求した酒造りがもっとも進化して、これからもどんどん進化していく「アツイ」業界だと思います。

今しか飲めない

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日本酒の多くの商品はそのシーズンで全て飲み切られてしまいます。もちろん、売れ残った商品やあえて保存されているものなどもあるかもしれませんが、それらは少数で流通されることはありません。ワインのように数年寝かせて飲むのが普通、むしろ寝かせるのがよいとされてきた文化がないので、酒屋さんで昨シーズンの同じ商品などを見ることはほとんどないのです。特に生酒はフレッシュな方が美味しいので、販売されてすぐなくなってしまうことも多いので、今しか飲めない日本酒は貴重です。

今がお得

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これは個人的な主観も入るのですが、日本酒は将来的に絶対に「買い」だと思います。というのも造るのかかっている手間や商品のクオリティーも含めて、他のアルコールに比べて値段が安いからです。値段は需要と供給のバランスで基本的には決まります。そして需要は、今はほぼ日本人しか飲んでいないので少ない=値段が低い、将来は外国人も飲むようになる=値段が上がる、というのが私の考えです。それが数年後なのか数十年後なのかは分からないですが、サントリーの山崎ウイスキーやマグロのように必ず外国人がその価値に気づき、評価される時代がきます。ですので、手頃な値段で楽しめる今のうちに是非日本酒を飲んでください!

今はコロナの影響で日本酒の消費が減り、酒蔵さん、酒屋さん、米農家さんなど日本酒業界の方々は大変な状況です。コロナで海外に行けない今だからこそ、日本にいる今だからこそ楽しめる美味しい日本酒を飲み日本にいる幸福を感じると共に、大切な日本酒業界に貢献して「いいこと」をするという意味でも日本酒を飲みましょう!

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