見出し画像

番組趣旨を正しく理解できている人が少ないことに驚いています

 ネットニュースなどで話題になっていたので、TVerで番組を確認しました。

 コンビニ大手3社がそれぞれ自信の品を一流シェフに試食してもらい、合格か不合格かをジャッジしてもらうという番組です。私は、ネットニュースで話題になったので、初めてこの番組を拝見しました。
 今回話題になったのは、ファミマが人気商品ということで持ってきた「和風ツナマヨネーズおにぎり」を試食せずに、不合格というジャッジを下したシェフがいた事に対してSNSなどで話題となったというものです。
 該当箇所(51分から始まります)を確認しましたが、何故これがシェフを批判することになったのかが正直わかりませんでした。
 Yahoo! ニュースのコメントなどを確認すると、庶民の味を一流シェフなんかがわかるはずがない、試食もしないなんて失礼だ、今後は出さないでほしい、など試食をしなかったシェフに対して批判の意見が出ていました。

 ネットニュースやそのコメントに対して、私の感想としては「あれ?誰も番組の趣旨を正しく理解していないのでは?趣旨を正しく理解しているのは、ジャッジしているシェフだけではないだろうか」でした。
 初めて見た番組なので、私も正しく趣旨を理解できているかどうかは分かりませんが、私が理解している番組の趣旨としては「一流シェフでさえ唸るコンビニの一品を試食してもらい、合格、不合格のジャッジをしてもらおう」という単純なもののはず。ここで問題になるのは一番冒頭の「一流シェフでさえ唸る」というところではないでしょうか。
 あくまでも判断するのは、一般の消費者ではなく、一流のシェフです。一流シェフが一般消費者の目線で判断するわけでもありません。一流シェフを納得させ、唸らせることができれば、コンビニ側の勝利です。
 ジャッジするのは一流シェフであること自体、コンビニ側も理解していたはずです。という事は、納得させることができない商品を持ってきても仕方がないということです。残念ながら、110円のおにぎりは一般消費者は納得できたかも知れませんが、一流シェフには納得できなかったということだけです。それ以上でもそれ以下でもありません。

 おそらくコンビニ側の考えは、110円であそこまでこだわったおにぎりは一流シェフでも納得してくれるはず、という価格優先で商品を持ってきたのではないでしょうか。
 一方、シェフ側の考えは逆で、この味だったら幾らだったら出してもいいが、実際は幾らなんだろうか?110円か。それは納得できない(あるいは納得できる)、という味優先で商品をジャッジしているのではないでしょうか。今回の場合は、その味よりも見た目を優先し、口に運ぶことすらしたくなかったということのようですが。
 コンビニ側と一流シェフ側で優先するものが違うため、このような食い違いが発生したような気がします。

 今回は、ファミマ側が番組趣旨を正しく理解できていないため、持ってくる商品の選択を誤ってしまっただけなので、試食せずにジャッジを下したシェフが悪いわけでもなければ、その結果に対して商品担当者が悲観することもありません。もう一度、番組の趣旨を理解して、一流シェフに合格というジャッジをしてもらえるような商品ラインナップで挑めばいいだけです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?