おそらくマスコミも勘違いしている預金口座登録でもらえるマイナポイントについて
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おそらくマスコミも勘違いしている預金口座登録でもらえるマイナポイントについて

caminoroad

 ここ最近のニュースでよく取り上げられているマイナポイント。その中でも、「預金口座とのひも付け」するとマイナポイント7,500円分を付与するというものが色々と騒がれているようです。
 騒がれている中で多くの意見として出てくるのが、資産を監視するために預金口座の登録をさせるのではないか、ということです。

 私なりに理解している内容からすると、それは大きな勘違いです。それをこの記事で説明したいと思います。ただ、「預金口座とのひも付け」の詳細が発表されていないため、私も大いに勘違いしている可能性はありますが、今報道されているマスコミよりは納得できる内容になっているかと思いますので、お時間のある方はお読みいただければ幸いです。

預金口座にマイナンバーを紐づけるという制度はすでに始まっています。

 すでに預金口座を持っている人は、銀行から一度は話があったかもしれませんが、銀行口座にマイナンバーを登録してほしいという依頼があったかと思います。これは「預貯金口座付番制度」というものです。2018年1月から制度が始まり、予定では2022年までに全ての預金口座にマイナンバーを紐づけるように政府が銀行に働きかけをしています。
 この預貯金口座付番制度というのは、ペイオフ時の口座の名寄せ(かなり前に預貯金口座を作った時には身分証が必要なかったため、出鱈目な名前で実際に口座を作ることができました)、税務当局が不正の税務申告の調査や相続時の相続税の調査、社会保障関連では預貯金がかなりあるのに関わらず生活保護を求めるなど不正な申請の調査など、行政機関が銀行にマイナンバーで口座残高の開示を求めることができるものです。
 これは現在、銀行にマイナンバーを届ける義務はありませんので、届けている預貯金口座もあれば、届けられていない預貯金口座もあります。

 メディアで取り上げられている中での多くの勘違いは、おそらくこの預貯金口座付番制度を予定の2022年までに完了させることが目的だろうという予測のもとに書かれている記事が散見されます。

 もしそれが目的ならば、どの時点でポイントを付与すればいいのでしょうか。また、ポイントを付与することでこの目的が達成できるのでしょうか。

マイナポイント付与で全預貯金口座を紐づけることは無理です。

 多くの人は、1つの預貯金口座だけを持っているということはないかと思います。
 私は、8つの預貯金口座を持っています。うち一つはすでに残高が0になっており、口座を解約するのが面倒なので放置しています。このような口座にわざわざマイナンバーを紐づけることをするでしょうか。大抵の人は目的に応じた銀行口座を持っています。私の場合であれば、各種引き落とし用のメガバンクの口座、金利が良いメインとなる口座、証券会社用に開設した口座等があります。

 先の疑問である「どの時点でポイントを付与するのか」、また「全ての口座を紐付けできるのか」を考えたときはどうでしょう。
 私の場合では、8つの口座に対してマイナンバーを紐づければポイントを付与するのでしょうか。それとも1つの口座に対してマイナンバーを紐づけた時にポイント付与でしょうか。もし1つの口座に対して紐付けができた時にポイント付与であれば、おそらく多くの人はその時点で他の口座に対する紐付けは止めてしまうでしょう。

 どう考えても今回のポイント付与はこの預貯金口座付番制度の推進を目的にするには無理があります。

去年から言われていたのは、補助金などを振り込む先の預貯金が事前に登録されていればスピード感もって振り込みができたということでは?

 去年から、国会等々で議論のあった話としては、給付金などを振り込む預貯金口座がマイナンバーに紐付けされていれば、もっと早く振り込みできたのでは?ということが、色々と議論されていたはずです。この流れから、今回の預貯金口座との紐付けというのは、給付金などの振り込み口座を設定するというのが、一番納得のいく話ではないでしょうか。

 では、マイナンバーカードが必要な理由としては何かといえば、もちろんマイナンバーカードの普及が1点と、もう一つは設定する画面がマイナポータル上に作成されるためではないかと推測します。
 マイナンバーカードを保険証として使えるようにする画面もマイナポータルにありましたので、今回の預貯金口座紐付けも同様に画面を用意するということで、ポイントを付与するというのがシステム上無理なく構築できるものと考えています。

最後に

 住基ネットの住民訴訟と同様の訴訟が起きないようにするために、マイナンバー制度はかなりガチガチに作成されてしまいました。世帯という考え方が組み込まれていないなど、色々と不備があるのは事実です。
 しかし、健康保険証として使えるようになったり(私は現在の顔写真なしの健康保険証がセキュリティ上最も危険だと考えていますので、マイナンバーカードに置き換わるのは大賛成です)、色々と発展する可能性はありますので、今回のような餌をぶら下げるというやり方でも、マイナンバーカードが普及するのは大歓迎です。

 さて、今回の施策が功を奏して、マイナンバーカードが普及するのでしょうか。

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IT業界に身を置いて30年経過した後、会社を辞め無職となりました。現在は就職活動せず、投資のみで生活をしておりますので、ほぼリタイア状態と言えます。noteは、アウトプットの場として活用していきたいと考えています。