プラン75

プラン75という映画を見る

これでええやん
という気がする
日本ならこうしてシステマチックに自殺を公的に幇助する機構は作れるだろうし、国民もさしたる抵抗なくやりそうだ
やらない人は絶対にやらないだろうけど
日本人は自殺が好きだ
痛みや苦しみがないなら進んでやるんじゃないだろうか
だっていつか死ぬのは決まってるのに、その日がいつ来るかと怯えたり、病んで苦しんだり、人に厄介をかけたり、ただ死ぬだけなのに面倒なことが多すぎる

ガンジスに還るはとても良かった
あれもそんな映画だ
自殺はさせないが死ぬことをちゃんと予期してそのための準備をするのは同じ

この映画は多くを語らないが一般的に日本映画に多い自分に酔ってる冗長な作品とは違う
日仏合作なので外人の視点が入ってるからだと思う

あとセリフがとても自然で良い
老女たちの一見和気藹々と仲良さそうなのに決して一線を超えない付き合いもリアルだ

日本人はそんなに親切な民族じゃない
それは日本人自身はよく知ってる
いざとなったらみんな孤独だし、そんなふうに1人で人生のしまい方を考えて実行したりもするのだ