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鞄一個で、飛び出して。

私は、一度目の離婚後アパレルの会社に就職した。
父も丁度亡くし、色んな手荷物や
心の半分を喪失したまま部署の部下を3人連れて

鞄一個とは行かず、単身の格安パックで
収まるようにそっと上京をした。

仕事も決まっていないアラサーの私はゲストハウスでネットカフェから応募した下着メーカーの就職は64人中1番で決まった。

驚くほどブラック企業であったが、
先輩に恵まれ続けるか続けないかのジャッジメントをしていた。

「終わりは向こうからやってくる」

プチンと糸が切れた私は退職票を書き、
退社した。

その後、ハロワークのプログラマーの職訓とバイト交互に掛け持ちして好きな本の仕事に就くことができた。

本の仕事に就いた私は娘の父と同棲し
早朝から深夜まで働いた。

彼も懸命に働く私を認めてくれていた。

娘を授かり、育休産休をとり
残念ながらシングルマザーになったものの…

フリーランスでデザイナーとして
なんとかなった時もならない時ままあった。

仕事は永遠に続くだろう。
私たちが望まくても永遠に続くのだろう。

人生に終わりが来る時まで
働く=畑を楽にするというのなら
どのように楽にするか。

一生問いながら、あの時選択した勇気を持っていたいと思う。

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