わたしがカメラを持っていいですか?~X-S10レンタル体験と苦い思い出
さて、カメラ購入の最初の好機をなる子どもの行事が迫ってきている今、X-S10も一刻も早くレンタルサービスで試してみたいわたし。
翌日コッコを動物園に連れて行くという約束をしていたのですが、ちょうどX-S10をリアルに試す絶好の機会かも、と、X-E4を借りた当日の夕方、電話で予約。(今度はありました、ホッ。)
二日連続でカメラをお借りするなんてめちゃくちゃ恥ずかしかったのですが、借りるは一時の恥、借りぬは一生の恥。(なんか違う。)
カメラは熱いうちに撮れ、とばかりにまたもFUJIFILM Imaging Prazaに出向くわたし。
今度は、愛用のポーターがカメラバックにちょうど良さそうなサイズだったのでそれを持参し、お借りしたレンズはXC50-230と、単焦点で買い足すならこれかなと思っているXC35㎜ F2。(ええ、すみません。神レンズXF35㎜ F1.4を先に使うと絶対欲しくなりそう&単焦点レンズ沼に誘われそうなので、あえてコスパ最良というこちらをチョイスしました。)
レンタルサービス2回目の利用となると慣れたもので、ささっと手続きを終えてお借りし、動物園でオトさん&コッコと合流。
天気は薄曇り、時折日が差すときはありますが、X-E4をレンタルさせて頂いた時ほどの快晴ではありません。
はやる気持ちを抑えて、軽く昼食を撮り、いざX-S10にレンズを設置。
うん、やっぱり見た感じよりも軽い。
グリップも、指をここに置くんだよ、というような窪みがあって、握りやすく、安心感があります。
そして、コッコを被写体にして、初めてX-S10のシャッターを切った時の感動を再現・・・
ピピッ、カシャッ。
「・・・。」
感動は再現・・・
・・・できませんでした。
前日、X-E4をレンタルして、(X-S10と比べてほんの少し)しっかりした音のシャッターを押す、その快感が記憶に上塗りされたしまったからでしょうか。
あるいは、X-E4の試用体験を通じて、X-S10への期待度が高過ぎたのでしょうか。
併せて、天気も昨日の快晴と比べて今日は薄曇りといったハンデを背負っており、初めて本格カメラを持ち歩いたときの高揚した気持ちも、、、不本意ながら昨日のX-E4に奪われてしまったようです。
(話は少し逸れますが、この日は偶然ショールームの近くで長年働いてきた母の最終出勤日だったので、返却がてらX-S10で最後の働く姿を収めることが出来ました。きっとスマホカメラのままならそんな発想にならなかったでしょう。遠方に住む妹にとても喜んでもらえて、きちんと写真に残すことって良いな、と改めて思いました。)
さて、昨日と今日だけで比較した時、撮ってて楽しい感覚が強かったのは、色んな好条件が合わさった上で、X-E4になってしまいました。
とはいえ、X-S10をもし昨日試せていたら、この印象はまた違ったのでは。。。という気持ちは拭えません。
自分の雰囲気にはやっぱりX-S10のほうがキャパシティの大きさのおかげかマッチするように思います。XC50-230の望遠レンズだって違和感なくビョーンと伸ばせます。持ちっぱなし(グリップ握りっぱなし)でも全然ラクだし。
(ちなみに、この望遠レンズ、遠近感あるボケ?が超初心者でも作りやすくてとっても楽しいです。わー、一眼で撮ってるんだー、という喜びを感じやすくて。)
X-E4は、楽しい一方、シュッとしたオシャレさんじゃないともったいないと言いますか、スタイルにかなり気を配らないとカメラだけ浮きそうな見た目のハードルを感じるのです。言うまでもなくミニマム&シンプル&スタイリッシュなボディと、望遠レンズの組み合わせはなんだかチグハグです。もちろんちゃんと撮れるし持ち心地も両手でなら全然アリだけれど。発売予定(当時)のパンケーキレンズのような小さなレンズが本当お似合い。
もっとも、日頃は望遠レンズなんて使うことないでしょ、という方なら全然問題ないお話ですが、わたしは望遠レンズだってじゃんじゃん使いたい。
うーん。。。
せっかくレンタルで両機を試したのに、どちらか一つに絞る決定打が見出せません。
オトさんにどっちにするのか問われましたが、見た目の好みはX-E4だけどトータルバランスは X-S10なもので決めかねていると返すと
「じゃあ、X-E4だろ。こういうのは見てくれ大事。」
とバッサリ。
いや、見てくれ大事なのは分かるんだけどね、どちらかといえば X-E4の見た目は憧れとして離れて眺めておきたいレベルなのよ。
自分とマッチできる予感がするのはX-S10なのよ。
それに、、、ですね。
線の細いX-E4は、どうもひっかかるのです。
オトさんが俄然乗り気な今、カメラを買わない手はありません。
ありません、が。
なかなか踏ん切りがつかないのは、スマホカメラ派という以前に、過去さんざんカメラ関係でロクでもない失敗をし続けていたからです。
メィさんのざんげ その1)
学生時代、パリに行ったときのこと。バカチョンカメラとか呼ばれていた安いインスタントカメラを親から貰って携帯していたのですが、バスに置き忘れたのか蚤の市の中でなのか盗難されたようで旅先前半の記録がほぼパーに。
メィさんのさんげその2)
仕事でSONY製コンデジで現場写真を撮っていたところ、手から滑らせて角を破損させてしまう。業務用途には差し支えなかったが、ストラップをちゃんと握っておくべきだった案件。
メィさんのざんげその3)
これも仕事で慌ててwebセミナーの後片付けをしていたところ、コードを引っ掛けてしまいカールツァイスレンズの高価なWebカメラを落下させて破損させてしまう。急いては事を仕損じる。
今振り返れば、カメラやレンズって本来とても高価で、丁寧に取り扱わないといけないものなんだ、という意識がどこか足りていなかったんだと思います。
どんどんインスタントカメラで手軽になって、スマホカメラで頑丈かつ気軽にもなって、こうしたら精密機械を大事に扱う習慣が身につかなかったのでしょうね、恥ずかしながら。
そんな過去の失敗から、こんな自分が本格カメラなんて所有して良いのかという思いがずーっとあって、いいなぁー、と思うもののなかなか一歩踏み出す勇気がなく。
X-E4だったら、またそんな失敗をやらかすかも、なんて不安が強いのです。
一方、X-S10はこれまで全く触れる機会がなかった一眼レフっぽいデザインのカメラなので、ひょっとしたら、これならカメラ回りの悪縁(?)を断ち切ってくれるかも、というこれまた非科学的な期待があって。
両方の機種を毎日のようにTwitterなどでリサーチするうち、『X-S10買ってからイイことばかり起きるようになった』というコメントまでチラホラ見かけます。
そうなると、最後は神頼み。
やっぱり初志貫徹で、わたしにはX-S10なのではないか、という思いが固まってきたのでありました。
そして、偶然にもオトさんがGR IIIを購入したお店でわたしも明日発注しようと決意を固めたとき、オトさんからメールが届きます。
えっと。。。
またライカいいなー、って程度のネタだよね??
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