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子どもがカメラを持つとどうなるのか(母の期待大いに含む)

 今時の子どもたちは、ほんとうにたくさんの習い事をしています。英会話、水泳、サッカー、野球、体操、公文、習字、ピアノ、バイオリン、造形、実験教室、そして塾。娘を見ていると、平日は学校と習い事、それぞれの宿題に追われてかなり大変です。そしてやらせる母も大変です。(笑)

 親はそれらの習い事に何らかのメリットや、子どもの明るい未来を求めています。例えば英会話。いまから英語を習っていれば、学校の授業で困らない(かもしれない)し、子どもたが海外で活躍する日が来たら、絶対必要な語学力です。スポーツは体力や競争力がつくように。武道なら礼儀も身に付いちゃうかも。ピアノは右手と左手を同時に使うから脳にとてもよいとか。

 では、私は何を期待して、娘にカメラを持たせているのか。もちろん、私も娘も写真が好きだから、ですが、それ以外に何かあるかしら?

 人によって様々あるかと思いますが、私は「みる力」をつけてくれればいいなと思っています。物事をしっかり観察する力、多角的に見る力。それから、見たもの(情報)を整理して伝達する力も。何に惹かれたのか、どうしてその被写体を選んだのか説明する力…。そばで夫の「よくばりすぎじゃない?」という声を無視してさらに言わせていただければ、何をどのように撮りたいのか、考えて撮ることで、哲学的な思考力も身につけてほしい。自分のことは棚に上げて言いたいことを言っていますが、母は子どものことには欲張りな生き物ですから見逃してください。

 娘はスポーツが得意なわけでも、勉強がずば抜けてできるわけでもありません。しかも、照れ屋で恥ずかしがり屋なので、人前に出るのも得意ではありません。じゃあ、おしとやかな女の子か?といえば、入学後、すでに2回もけがで病院に連れていかれています。気まぐれだし、ムラがあるし…あれ?長所は何だ?(笑)

 まあ、ぶっちゃけ習い事は何でもいいんです。何を選んでも、選ばなくても、子どもたちは日々多くのことを感じているのだと思います。ただ、好きなことをたくさんやって、大いに感じて、そして考えてほしい。カメラが好きなら写真をいっぱい撮って、サッカーが好きならボールをたくさん蹴って、音楽が好きなら楽器や歌をおおいに楽しんでほしい。

 2020年東京でオリンピックが開催されます。スポーツはちょっと苦手だけど、カメラは好き!っていう子どもたちが、オリンピックに「記録担当」として参加できると楽しいな、って思います。子どもたちからみた夢の祭典、子どもならではの瞬間の切り取り。今から東京周辺を撮っておけば、オリンピックのビフォー&アフターっていうのも撮れるかな。いろんな可能性がありますね。

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