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自動販売機を撮って社会の勉強をする

私は散歩は得意ではありません。何の目的もなく、ただ歩く。もちろん、歩きながら新しい発見をしたり、普段気が付かないことに気が付いたり、歩くことで思考が整理されたり、リフレッシュしたり。メリットは十分わかるのですが、私の場合は「目的」がないと、何というか、楽しく歩けない。かといって、運動不足は否めない。だから、「〇〇まで歩いて、ランチしよう」「××まで行って、ケーキ食べよう」「△△までがんばったら、おやつは・・・」とご褒美を設定することでモチベーションを上げることが多いです。

そして、一人で黙々と歩くのも楽しくないということで、散歩には夫や娘を誘います。特に娘もつれて散歩に行くときは、一人一台カメラも持っていきます。撮ったり撮らなかったりですが、子どもは撮っていることが多いですね。

その日は天気も良く、少し暑い日だったので、娘は散歩中「ジュース買って~。」を連呼しました。100m歩くごとに、自動販売機をみるたびに、3分経過するごとに「ジュース~」と。あまりにうるさいので「そんなにジュースが飲みたいなら、自動販売機を片っ端から撮ったら?」 といってみたところ、スイッチが入いりました。自動販売機、けっこうありますね。

「自動販売機撮っていて、気が付いたことあったよ。」

「何? 」

「コカコーラって、ジュースの名前かと思ってた。でも自動販売機の名前みたい。」

「自動販売機の名前じゃなくて、飲料水を販売している会社の名前だよ。知らなかった? 」

「え、そうなの? それにさ、自動販売機によって、同じ飲み物でも値段が違うんだよ。人通りの少ないところにある自動販売機は値段が安いのに、コンビニの近くにある自動販売機は(値段が)高いの。」

「住宅街とかだと安い? 需要と供給かな。」

「じゅようときょうきゅう?なんか社会でそんなのやったような・・・。あとね、コーヒーはなぜか下の段に多いんだよね。」

「へえ、何か理由があるのかもしれないね。帰ったら、ネットで調べてみようか。」(帰宅後調べてみたら、そこには商品配置の法則がありました。)

「まだあるよ。自動販売機限定のジュースがあった。お店でみたことないやつ。」

「え~? コンビニとかに売ってないの? 」

「そうだと思うよ。だって『自動販売機限定 』って書いてあったし。自動販売機もいろいろと売るための工夫をしているんだねえ。」

今回は自動販売機を撮っていただけなのに、娘は自動販売機の会社が売り上げを伸ばすために、値段や商品のラインアップを工夫していることに気が付きました。普段何気なく見ている街角の自動販売機ですが、設置業者の間で熾烈な売り上げ争いがあるのかもしれませんね。

今回は「自動販売機を見つけるたびにシャッターを切る」でしたが、子どもと散歩するときは、この「〇〇をみるたびに」を工夫してみると楽しいかもしれません。「黄色い花を見つけたら・・・。」「飛行機をみたら・・・」「滑り台を見たら・・・」等々、色々工夫できますね。親子でカメラ散歩するときは、ぜひ試してください。そこに新しい発見がきっとあると思います。

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