ブランド作りのアーリー5

町にはいってくると、すこし傾斜ななった登り坂。道の幅は10mにはなろうか大きい中央の道に両サイドに色んな店や食べ物屋、洋服、アクセサリー屋さんなどズラズラならんでいる。

外で雑誌を読んでる人や、道の端のベンチに座りサンドイッチ食べてる若者。
アーリーにとっては若いお兄さんみたいなかんだろうか、一生懸命サンドイッチを頬張っている。ベンチのそばではマダム達がにぎやかにおしゃべりをしている。とてものどかな風景だ。

今回まつりはこの町並みを抜けた先にあり、まだまだある。そしてその町並みの最初にある店が港にあるそっくりな喫茶店があり、アーリーにとっても馴染みのあるお店。店主が表で水撒きをしている
チップじいさんだ。

お店料理に、必ず自分がこしらえたジャガイモチップスが付いてくる。あとお店の料理皿のコースターも木のチップで固めた物。なので町の皆がチップじいさんと呼ぶ。

チップ「おー!アーリーおはよう。どうだココアのんでき・・。」
チップじいさんはいつもアーリーに温かい甘いココアをごちそうしてくれる。それがアーリーにとってはとてもうれしい

ミルクの濃い風味豊かな甘いココア。アーリーはそれを飲むたび、幸せな気持ちにさせてくれる・・。

アーリーはチップじいさんとお店に入りカウンターの椅子に腰かけた。
カウンターテーブルにはあの町の入り口にあるとても似ている木彫りが飾ってある。でもすこし違うのはこの置物には角が二本でていて、アーリーはその角を静かに手で擦った・・。

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