ドラムテクニック
ドラムを始めたのは17歳の高校2年生の頃。「文化祭でバンドやろうぜ!」ってことで、音楽好きが集まった。
でも、ドラムをまともに叩ける奴なんて誰もいない中、順番に8ビート叩いて、一番上手く叩けた者にしようと決めた。
何故か誰にも教わった事もないのに。普通に8ビートが叩けてしまい、即決定!笑
それ以来、うん十年ドラムを叩き続けている。
大学の頃には、オリジナル曲ばかりやり始め、ライブハウスやラジオコンテストなど音楽漬けの毎日だった。
3回生になって、「こんな活動できるのもあと一年、真剣にプロ目指そうぜ!」と、実力も無いのに血気盛んに頑張りました。
ラジオ番組では褒められたり、老舗ライブハウスにも少しは出れたりしたけれど、そんなに甘い世界では無い。
唯一、いつも連んでた別のバンドのボーカルがプロになり、一発屋的ではあるがヒット曲を飛ばしたのが出世頭だった。
うちのバンドは鳴かず飛ばずで、メンバーは就職していった。それでも地元関西に残った者と新メンバーを募り活動は続け、現在至っている。
しかし、学生の頃は特に楽器を習うわけでも無く、レコードを聴いて、多分こうしてるんだろうって耳コピーしていた。
当時はドラムの楽譜など正しいかどうかも怪しいし、習ってないから、「こんな事出来るわけないやん!多分嘘やで。」って、都合の良い判断。
だから、勝手に簡単にして、手グセにしていた。オリジナルばかりやっていたから、その手グセだけ盛り込んで、一丁前の気になっていたもんだ。
だが、ここ7、8年で状況は一変した。
youtubeの登場だ。
ドラムスクールの先生や一流ドラマー達が教則ムービーを配信し出した。
耳コピー世代の我々には、目から鱗どころの騒ぎではない。
「ぜ、ぜ、ぜ、全然違う!」
ダブルくらいはできたが、パラディドルすら知らず、1からやり直しじゃん!という衝撃を味わった。
そう言えば、5年くらい前は、ライブハウスの爺さま達が、
「最近の若いバンドは、ほんまに下手くそで、楽譜すら読めん」と嘆いていた。
が、最近は聞かなくたった。
今では、若いバンドのテクニックがあまりにすごくて、こっちが恥ずかしくなるくらいだ。
それもこれも、ネット環境が整い、小さな頃からキチッとしたテクニックを目にして、練習しているからだと私は思う。
今の若者は本当に恵まれている。
好きであれば、上手くなるための材料はタダで転がっているのである。
練習しない手は無い。
今更ではあるが、年甲斐もなく電子ドラムでテクニックを磨いている。若い頃にこれを知っていたら、本当にプロになれたかもしれない、と思うのは勝手か。笑