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きっと誰かが見てくれてる

今日会社であった些細すぎるできごとの話をします。
新入社員と掃除の話。

私、この春働き始めた新入社員なんです。

私の職場には男女2人ずつの4人が配属されて
まだまだ慣れなくて目まぐるしい日々を

時には愚痴りながら
時には励まし合いながら
時には知恵を出し合いながら
どうにかなんとかこなしてる感じでして。

まだまだ仕事慣れなくて
先輩には迷惑かけてばっかだよね、
私たちにでもできることないかな、って
秋のはじめ頃から、毎週金曜の定時後は掃除機かけてた。

(まぁちょっとは、先輩方に良く思われたいなみたいなのもあったけど!)

ただ、男の子二人とわたしは
定時で仕事が終わるんだけど
もう一人の女の子は業務が多忙すぎて

とても掃除どころではなくて
それは仕方ないよ!それは仕事しな!
って言って、三人で毎週やってた。

それを見てくれてた、60近いおじさんがね、
今日の全体ミーティングで、
何か連絡事項はありますかって聞かれて、手を挙げて

「皆さんお気づきでしょうか。
最近毎週金曜日になると、
掃除機をかけてくれている人がいます。
新入社員の○○くんと、○○くんです。
とてもいい取り組みです。皆の前で褒めたい。
これからは二人だけに留まらず、
金曜は全員で掃除をする日にしませんか。」

って。

いいこと言う〜〜〜
いいこと言うねおじいちゃん〜〜〜

まじかよ。あはは。
おじいちゃんいいこと言う〜〜〜(半泣き)

私以外の新入社員3人と
おじいちゃんは席が近いんだけど
私だけ、席が遠くて、見えないんだよね。

ミーティングは午後イチなんだけど、
終わってからもなんとなく一時間くらい、
悲しい気持ちで仕事した。

誰かに褒められたくてやってたわけじゃないけど、
やっぱり私だって褒められたかったよ。

世はプレミアムフライデー、
今日も定時後掃除機かけてたら
私の部の、一番えらい部長さんと
隣の部の部長さんが声かけてくれた。


「かなえちゃんだって毎週やってるのになぁ。
それも、コピー機とシュレッダーの近くの、
一番汚くて気になるところを。
見てる人は見てるから。いつもありがとね!

全くもう、○○(おじいちゃんの名前)は
いつもいいこと言うんだけど
肝心なとこ抜けてんだよな〜

でも、見てる人は、見てるから!」

って。

えっ泣いてない泣いてない!
泣いてないですよ私!
これは液体状の目ヤニですから!!!
(汚い)

まぁ本当に泣いてはいないんだけど
心がぱーって熱くなって
嬉しいような切ないような気持ちになって
昼すぎちょっといじけた自分も恥ずかしくなった。

見てくれてる人は、見てくれてるね。

私が帰ろうとしたところで
男の子のことを褒めた
陽気で抜けててカラオケの十八番はEXILEの
皆のいじられキャラなおじいちゃんが

「あのね!!木原さんもやってくれてたのはわかってたんだけど!!二人のことを重点的に褒めてしまった!!知ってたんだけど!!ごめんね!!!」

って謝りにきた。
とんでもないです、全然大丈夫ですよ!って言う私。

知ってたんだけど!って優しい嘘つくおじいちゃん。
次のカラオケでも、ライジングサン踊って。

この職場好きかもしれない。
掃除機がけから生まれるコミュニケーション。

写真は全然関係ない、職場の近くで見かけたミニオン。

ミニオン、それは本心かい?

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