オーシさんありがとうございました【藤枝遠征】
カメたびです。
ホームゲームを挟んでアウェイ静岡2連戦。後半の藤枝遠征のレポートです!
【ここまでのKUFC】
前回のアウェイ戦となる第15節清水エスパルス戦は、力の差を見せつけられ0-4での大敗。しかし、人生初のアイスタは刺激的な遠征になりました。
大敗後のホームゲームは2位長崎。タフな相手が続き、長崎からは約1,200人のサポーターが来鹿、ヴィヴィくんも5年ぶりということで盛況でしたが、やはり個の質はもちろんながら、下平監督が作る強かな戦術の前に得点を奪うことはできずやはり敗戦。ホーム仙台戦から続く上位との対決はいずれも1得点も奪うことができず、結果的に3試合8失点の3連敗という結果に。
今節の相手は順位が比較的近いものの調子を上げてきた藤枝。とはいえ力関係で言えば必ず勝点3を狙っていかねばならない相手。ともに熾烈なJ2昇格争いを繰り広げた2022年以来の対戦となります。
【行程】
今回も色々なルート候補がありましたが、前回の清水戦同様、当日東京から新幹線で向かうことに。
スタジアムと駅との往復にはシャトルバスを利用しました。詳細はまたレポートで。下に続きます。
【遠征レポート】
【蹴球都市 藤枝】
静岡駅は2週間ぶりということで、在来線への乗り換えもスムーズに行えました。今回は清水とは反対側、浜松方面行きの列車に乗り込みます。
駅には藤色のユニフォームのほか、湘南ベルマーレのユニフォーム、迎え撃つホームのサックスブルー(磐田)のユニフォームを見かけました。
揺られること20分弱、藤枝駅へ降り立ちます。
藤枝東高や藤枝順心高、藤枝市役所など年代男女問わず強豪チームを抱え、輩出したタレントは数多。「蹴球都市」を自称するにふさわしいサッカーどころです。対戦相手に合わせて幕が作られているのも手間がかかっていて感心します。
【スタジアムへ】
さて、さっそくスタジアムに向かうべくシャトルバスに乗ります。駅は北口に出て、正面にある静岡銀行の建物の先を左に曲がるとすぐにのりばが見えてきます。
通りにはのぼりも立っています。なんとウェルカムコーヒーも用意されているようですが、駆け込みだったので諦めてそのまま乗車しました。
10分に1本程度出ているそうで、無料にしてはとてもありがたいシャトルバスです…!
HPには20~30分と書いてありましたが、15分かからないくらいで到着。混雑状況には依るかとは思いますが、思っていた以上に早く着きました。
【到着!】
場内の駐車場を通って、ゲートの目の前で降ろしてくれます。
一般的な総合公園内の広場ですが、入口はしっかりエアゲートがありイベント空間の内外を仕切る役割がしてありますね。
バス待ちには少し間に合わなかったので、さっそくスタグルを満喫します。
【スタグル】
スタグルは数自体はそこまで多くないものの、ラインナップは豊富で一つ一つはクオリティも高くコスパも良好!2品を主に食べました。
清水エスパルスのサポーターでもあるらしいキッチンカー。ホットドッグがメインメニューのようでしたが、おつまみ程度で食べられるシュリンプをチョイス。一つひとつ食べごたえがあり、味つけの効いた海老はビールによく合います。
写真で見える以上に実物は大きく、脂のじゅわっとした旨味も感じました。こちらもタレで味がつけてあるのでお酒が進みます。
そして個人的に良いなと思ったのがこちらの台。
おそらく組み立て式で簡易的な見た目ですが立って飲食できるのが良いです。また向かい合うように立てば隣り合ったサポーターの方と歓談を楽しみながら乾杯などできますし、ほどよい気候の中で食とビールが試合前からかなり進みました。
鹿児島は現在、ユナステージ前の席以外は「スタグルを食べる」というスペースに乏しいため、食べ物を降ろしてゆっくりできるのは羨ましいと感じました。
【スタジアムについて】
サッカーのまち藤枝ということで、しっかり球技専用競技場が総合運動公園内に整備されています。というより、他の総合運動公園では陸上競技場の付帯施設として存在することが一般的ですが、ここの場合はメインがサッカー場。市営でこの設備というのがサッカーのまちの矜持でしょうか。
藤枝には同じく市営の市民グラウンドという競技場があり、かつて存在した中央防犯(現在のアビスパ福岡の前身)などが本拠として使用するなど早くから天然芝サッカー場が存在しており、まさにサッカーのまちと言えます。
2002年に開場、同年の日韓W杯ではセネガル代表がキャンプを行ったことでも知られています。
山あいの地形を活用し、グラウンドレベルからピッチレベルを掘り下げる形でその高低差をスタンドとして整備しています。そのため、イベント広場からはピッチを含めスタジアム設備は見下ろす位置にあり、特徴の一つになっています(なお、国内外にこのような整備手法自体は少なからず見られます)。
やはり専用サッカー場とあって見やすさは説明不要。アーチ型のゴール裏のためゴール裏中心からピッチは箱型のスタンドよりやや距離を感じますが、それでも間近にゴール前の迫力あるプレーが見られます。
近年クラブのクラブライセンス問題などとも関連して改修工事が行われました。ゴール裏同様に芝生だったバックスタンドに藤色の映える独立席約4,000席と屋根をもつ新スタンドが完成。備蓄倉庫などを備え、防災拠点としても機能します。また、ホームゴール裏に大型映像装置が設置。それまでは得点表示のみの簡易な電光掲示板があるだけでしたので、大きな進歩です。
それはそうと、大型映像装置がホームゴール裏の正面にないスタジアムは珍しい気がします。ビジター側からは映像装置がよく見えました。
【キックオフ!】
だいぶスタジアムの部分が長くなりましたが…試合のほうは前半早々の失点が続いていた鹿児島にとっては"魔の時間"を過ぎていくつかチャンスを作りながらも決定的にゴールに近づくことができず。藤枝も攻めきれずにいて互いに攻めあぐねたと言える前半でした。
後半は立ち上がりから鹿児島が多くのチャンスを作り出しましたがいずれも決めきれず。そうこうして終盤を迎えた頃、藤枝サポーター側のゴールで目先を変えられたコーナーから失点。
「今日もこんなのか…」と下を向きかけた後半ATのコーナーキック、今度は鹿児島ゴール裏でGKが処理したCKのこぼれ球を(野嶽)寛也が見事に押し込んで劇的な同点ゴール!必ず3ポイントを勝ち取りたかった試合でしたが、またも"鹿児島劇場"で現地では喜びで試合を終えました。
ゴール裏に来た選手たちは、それでも神妙な面持ち。この試合のチームでどのような位置づけだったのかを少しだけ感じました。
【帰路】
試合後は幕撤収のお手伝いなどを終え、シャトルバスを降りた場所から再びシャトルバスに乗ります。列は長くできていましたが、(確か5台と係員の方が仰っていた)バスがピストンで駅とスタジアムを往復しており、そこまで待つこと無く乗車できました。本当にありがたかったです。
【おわり】
まさか3週間で2回も静岡に来るとは思っていませんでしたが、"ビッグクラブ"の清水エスパルスとはまた違った良さを感じました。清水と藤枝、それぞれの「サッカーのまち」の顔があり、文化として街にも浸透している感じがしました。
観客の数の差と言ってしまえばそうなのですが、藤枝はスタジアムにしてもスタグルにしてもゆったりとした時間を過ごすことができ、本当に充実した観戦だったと思います。また末筆ですが、今回お会いしてお世話になった方々にお礼申し上げます。大変楽しい遠征になりました。
最後に、既にあった通りですが大島 康明監督がこの試合までで解任となり、新たにかつて鹿児島を率いた浅野 哲也監督が就任することになりました。
道半ばでのお別れは非常に残念ですが、本当にありがとうございました。今治での試合後サポーターに向かって言った決意、鳥取でのJ2昇格の景色は忘れられません。
それでもサッカーは続きますので、浅野監督のもとで必ず目標が達成できるよう、これからも変わらず応援していきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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