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【カンボジアニュース】プラック・ソコン副首相の公式訪日

外務省賓客として1月21日から24日にかけて訪日したプラック・ソコン・カンボジア王国副首相兼外務国際協力大臣は、1月24日18時30分から約45分間、林芳正外務大臣と会談を行い、その後に夕食会が開催されました。

林大臣は、日本カンボジア外交関係樹立70周年及び日ASEAN友好協力50周年という記念すべき年の訪日、並びに両国関係の「包括的戦略的パートナーシップ」への格上げを歓迎する旨述べ、二国間関係の強化や地域・国際情勢への対応での連携を一層強化させていきたい旨発言しました。

これに対し、プラック・ソコン副首相は、今回の日本側の招待及びもてなしに謝意を表明するとともに、二国間関係強化及び地域・国際情勢への対応において、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力を含め、林大臣と引き続き緊密に連携していきたい旨述べました。

また、林外相は対ウクライナ地雷除去支援において、カンボジアにおける地雷除去の経験に基づき、両国が協力していることを高く評価し、第三国への協力も進展させていきたい旨述べました。

これに対し、プラック・ソコン副首相は、カンボジアは自国の平和達成の経験を第三国に共有したく、PKO部隊に対する能力構築支援及び地雷除去における第三国との協力で引き続き連携していきたい旨述べました。

日本側の発表においては触れられていませんが、カンボジア側発表においては、両国の間を繋ぐ直行便の再会を含む経済協力について緊密な連携を図ることで合意したとしており、直行便再開へのカンボジア側の強い期待が窺えます。

安全保障分野においては、2月に吉田圭秀陸上幕僚長のカンボジア訪問や、春には海上自衛隊艦艇によるカンボジア寄港が予定されており、引き続き関係の強化が図られるものと思われます。

2017年に防衛省、陸上自衛隊によって、カンボジア王国における能力構築支援事業が行われました。コンポンスプーの王国軍PKO学校での開校式の様子。

外相会談の後の夕食会の様子です。

また1月23日には、在京カンボジア大使館にて、日カンボジア外交関係樹立70周年記念レセプションが開催されました。開会式では、トゥイ・リー駐日カンボジア大使、武井俊輔外務副大臣、城内実日・カンボジア友好議員連盟事務局長、プラック・ソコン副首相兼外務国際協力大臣が挨拶を行いました。

武井俊輔外務副大臣は挨拶の中で、日カンボジア外交関係樹立70周年への祝意を表するとともに、日本政府はカンボジア政府との「包括的戦略的パートナーシップ」の下、伝統的な協力分野に加えて、安全保障やサイバーなどの新しい分野、更には地域・国際情勢への対応についても、具体的な協力を着実に進め、二国間関係を更に発展させていく旨述べました。

武井副大臣挨拶

また式典では、日本側の「日本カンボジア友好70周年親善大使」である歌手の南野陽子さんと、カンボジア側の「カンボジア日本友好70周年親善大使」であるシンガーソングライターのローラ・マムさんによるビデオメッセージが上映されました。

その他滞在中には、日本カンボジア友好議員連盟との意見交換などが行われました。

カンボジアの外務国際協力省による、今回の訪日の成果発表を以下添付します。日本側発表との表現の濃淡の違いが興味深いところです。


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