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【カンボジア生活】明日はミアック・ボーチア(万仏祭)

明日2月5日は、カンボジアのミアック・ボーチア(万仏祭)の日です。クメール暦3月(太陰暦3月)の満月の日の筈ですが、隣国タイとは一月ずれたりすることもあるようです。どのような計算の仕方の違いがあるのでしょうか。機会があったら、仏教研究所や宗教省で調べてみたいものです。

さて、万仏説が何かを簡単にご説明すると、仏陀が入滅する3ヶ月前の太陰暦3月に、王舎城の竹林精舎で戒律を説いたのですが、そのとき仏陀が具足戒を与え、悟りを得た1250人の比丘が、何の事前の知らせもなく集結した奇跡を記念した日と言われています。ミアックは3番目の月のこと、ボーチアは崇拝するとの意味があります。仏陀はこの時、三月後の入滅を予言していたと言われており、仏陀の生誕と入滅のその日は、ビサック・ボーチアとして、現在もカンボジアの祝祭日になっています。

ミアック・ボーチアの日、カンボジアでは、人々は寺で説法を聞き、手に蝋燭を持って本堂を3巡します。罪を悔い改め功徳を積むのに適切な日と考えられています。法律で定められてはいませんが、禁酒することが好ましいとされています。また肉食による殺生や、嘘をつく事なども禁忌とされています。数年前までは国の定めた祝祭日でしたが、ここ数年の祝祭日の削減に伴い、現在は通常の日となっています。

古の奇跡を模して、1250人あるいはそれに準ずる人数で集う光景が、寺院によって行われることもあります。ヴィシュヌ神を祀る寺院として建立され、後に仏教寺院に改修されたアンコールワットでも、以前はこのような行事が行われていました。

アンコールワットに集った、1250人の僧侶

シエムリアプにおいては、市内中心部のダムナク寺やアンコールワットにおいて、古の1250人を模した大掛かりな行事が行われていましたが、Covid-19の影響による集会規制で、行事は途絶えていました。規制がなくなった今年は再開されるのでしょうか。

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