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【カンボジアニュース】日本の特殊詐欺グループ19人は本日日本に移送、現在までの報道纏め

以下の内容は、全て日本メディアによる報道を中心に公開情報を纏めたものです。

まずはこれまでの経緯はこちらで書いていますのでご覧ください。

さて、下記のTBS報道での入手動画では、オレオレ詐欺のカケコと思われる日本人たちが、犯行現場のホテル前で、日本に帰国する仲間を見送っているようにも見えます。この動画やホテル従業員のインタビューからは、19人以外にもグループ参加者の出入りがあったことがわかります。

前述の見送りシーンは楽しげに見受けられましたが、ビーチリゾートでの滞在など、所謂かけこの不満が出ないように、環境整備を図っていたことが窺えます。下記記事のように大使館に逃げ込む事例が相次ぎ、反社勢力も改善を図っていたのかもしれません。

上記記事によると、在カンボジア日本国大使館が邦人被害の事案を初めて認知したのは21年でした。その後、22年にかけて複数の被害を確認していたが、8月に注意喚起を掲載して以降、認知された被害は1件にとどまるようです。これまでに大使館が認知した被害者の総数は公表できないとしたものの、被害者は20~50代のいずれも男性で、「一部には身体的な暴力を受けたと申述した被害者もいた」とのことです。

また、在カンボジア日本国大使館では、昨年下記のような具体的な発信をしていました。「カンボジアでは以前より国内外の犯罪組織による不法な活動が問題となっていましたが、法制度が未発達で汚職も蔓延しているともされており、当局による取り締まりが十分ではなく、こうした不法行為に巻き込まれた場合には解決が容易でないこともあります。」と表現されており、今回の具体的な動きが注目されるところです。

なお各社報道では、50人規模の捜査官を派遣とあります。19人の被疑者の両脇について連行するのであれば、両脇につく38人で充分なはずです。犯行現場のホテルの部屋は現在も保全されており、こちらへの捜査も行われるのかもしれません。下記のテレビ朝日報道では、ホテルには特殊詐欺を行う事務所的な部屋があり、カンボジア当局によって保全されていることがわかります。

下記の日本テレビ報道等、カンボジアの警察当局関係者も取材に応じ始めています。カンボジア当局によれば、容疑者たちは、あくまでも観光できたと主張し、捜査には非協力的との表現です。

下記読売新聞は、カンボジア当局が「特殊詐欺グループが昨年10月からシアヌークビル州のホテルに滞在していたと明らかにした。」と報道しており、「拘束された男19人は2021年~23年にいずれも観光ビザで入国していた」とのことです。実際には観光ビザでは長期滞在ができない点が気になります。
また、押収した資料や携帯電話の共有等が行われている模様で、両国の警察が緊密に協力している様子が窺えます。

前述の読売新聞によると、「現地警察によると、今年1月24日朝、警察官約20人がホテルに踏み込み、19人を拘束した。翌日、首都プノンペンの警察施設に身柄を移送したという。」とされていますが、当初の現地報道では、「捜査の結果、違法性が認められず逮捕しなかった」と国家警察の報道官が発言しており、逮捕に至った経緯については情報が錯綜しているようです。

下記のフジテレビの報道では、チョウン・ナレン・シアヌークビル州警察長官が「この犯罪に関しては、私たちは彼らを更なる措置や尋問を続けるために、(国家警察の)中央警備局に送りました。」とコメントしています。通常このような犯罪を担当する刑事局では無く、中央警備局が主導していると思われ、プノンペンに移送後も特殊施設で勾留している点も注目されます。またこちらは6分半と長尺で、プノンペンからレポートしており、全体のまとめとしても見やすくなっています。



下記のTBS報道等によりますと捜査官らは昨晩プノンペンに到着しました。本日チャーター機で被疑者を移送し、日本領空の機中で逮捕され、その後都内の所轄署において取り調べが行われる模様です。

以上、各社報道による公開情報によるまとめでした。数年前から反社の跋扈が著しいカンボジアですが、このような動きが出てきたこと、カンボジアに在住する1人の日本人として関係者に感謝したいと思います。


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